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39.スラムダンク創作山王でわちゃわちゃする話(深津一成•仙道彰•南烈)

主人公佐藤アキちゃん、山王工高出身、大手雑誌編集部で働いている。

沢北:アキの幼なじみ 山王工高出身 アメリカ在住

深津:東京のプロチーム所属 沢北の先輩 山王工高出身 

リョーコ:深津の幼馴染 東京プロチームのマネージャー

水原さん:アキの上司、大手雑誌編集部で働いている。

仙道: 東京のプロチーム所属

南さん:大阪のプロチーム所属 豊玉高校出身
岸本: 大阪のプロチーム所属 豊玉高校出身



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※成人指定※

※直接的な表現ありなので、苦手な人はご遠慮ください


完全自己満、結構大人な内容ですので苦手な方はご遠慮ください。あまりバスケに触れず健全な男女として書いてます。誤字脱字あり。すみません。前回の続きです。


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「水原さんと佐藤さん、15時に会議室きてくれるかな?」
チーフと部長がみんなの前で、私達2人に声をかける。
オフィスの空気が張り詰めた。

ライターさんがわかりやすく顔が青ざめていて
それを聞いていた他の部署の人たちがざわめく。

事実確認の調査が始まるんだ。
でも、こんなの間違ってる。
パソコンのキーボードの上で握り拳を作った。

確かに、水原さんと取材相手の広報担当の人が不倫関係だったのは事実だけど。
こんなに良い特集が作れたのは、水原さんのおかげだよ。

やった事ないバスケット選手の取材だって
こんなにスムーズに新規企画の立ち上げもやってきた。

パソコンに写し出された編集ページを見る。
東京チームのチャンピオンシップに関するページを見て涙目になった。
この企画を水原さんと完成させたかった。

水原さんの方を見ると、すっきりとした表情で
諦めてるようにも見えた。
水原さんって…こう言う時も頼り甲斐あるな。
と悲しくなる。

15時になって、2人で会議室に移動する。
なんて声をかけたらいいのかわからない。
2人っきりで歩く廊下。
前を歩く水原さんを見るのはこれで最後かもしれない…。

会議室のドアを開けて入るけど、誰もいない。
おかしいな?そう思いながら空いた席に腰掛ける。
2人で口裏を合わせようか。
そう思うけど、水原さんの表情をみると
そんな提案できなかった。

問題行為の内容や性質、会社に与えた影響の大きさの程度などによっては、出勤停止処分では重すぎるという場合もある。という就業規則を見た。

今回はそのケースに当たらないか。と
自分なりに企画の反響を具体的にまとめてきた。
手が震える。
私だけじゃ何もできないよ…。
無力な自分が嫌になる…。

ドアが開いて、チーフが少し慌てた様子で
言葉を選んでいる。
私も水原さんが何事かと顔を上げた。

「あー、ごめん。ちょっとこの会議は一旦中止します。」

手に持った名刺を見ながら、私たちに向かって手招きする。

廊下を歩きながらオフィスへと移動する最中
チーフが興奮気味に話した。

「オフィスの近くまで来たから、わざわざ挨拶しに来てくれたんだよ。しかも、是非2人と会いたいと言ってくれてね。」

目を合わせず、口早に話す様子から急な訪問だったとわかる。
調査会議をずらす程の、大切な事ってなんだろう。
経験が浅い私では、想像できなかった。

水原さんと顔を見合わす。
表情を見る限り、水原さんも何がなんだかわからないようだった。

オフィスにいる、すらっとした仕事が出来そうな女性が目に入る。
その横には…。

深津先輩と仙道さんがいた。

思わず目を丸くする。仙道さんを見て水原さんも流石に驚いたようだった。
仙道さんが水原さんを優しく見つめる。
その様子を見て、心が痛くなった。

私達の顔を見て、オフィスに響くような通る声で挨拶する女性。
「どうも。噂はかねがね。」
ショートカットの髪をかきあげた後、水原さんに名刺を渡した。

水原さんが名刺をもらって、思わず声に出して名刺にかかれた文字を読む。
「広報担当…?相田弥生さん?」

ハッとして水原さんが顔をあげる。
「週刊バスケットボールの編集をされてた方ですか?」

水原さん詳しい…。私は何なのかまだ状況が把握できていない。

「ご存知だったんですね!さすがチェックされてる。」そう言って相田さんは笑った。

「私が新しく東京プロチームの広報に就任したので、是非直接挨拶をしたくて。」

ええー?!と叫びたくなるのを我慢した。

ということは、、?
水原さんの事をアレコレ言いふらしてる広報の人はどうなったの…?

あたふたしそうな私の様子を、
深津先輩が無表情で見ていた。

「あっ前任ですか?あんまり大きい声じゃ言えないんですが、業務上横領でお金を個人的に使いこんでた事がわかりまして…」
聞いていないのに、相田さんはそれなりに大きい声で話し始める。

お、横領…?
頭の中で色んな事が巡る。

「それに、この度うちの深津が週刊誌に
いわれもない事を書かれたんですが…。」
顔に手を当てて深津先輩を可哀想な顔をして見る。

深津先輩がチラッと相田さんを見て、付け足すように「あれ嘘ぴょん。」と言った。

「広報でしたら、その様な事があると発信して欲しいネタを、正しく改めて伝えていくことも仕事の一つなんですが…。
そこで何も行動できなかったことは、メディアオフィサーとしては失格ですね。」

チーフが呆気に取られて
「そうでしたかぁ。」と相槌を打つ。
私たちは何て言ったらいいのかわからない。
つまり、要は前任の人は解雇されたって事…?

「試合を円滑に運営するために広報はいますから。」
私はあまり相田さんを知らなかったけど、
格好いいな、と思った。

「なので、深津に始まり、積極的に今回のチャンピオンシップでの密着を進行してくださった水原さん達にはとても感謝しております。」

そう言って相田さんが水原さんに手をだして
水原さんと握手をする。

「そう言っていただけて、嬉しいです。」
水原さんが嬉しそうに言った。

「今後も御社独占で、取材をしていただきたいと考えてます。」
その言葉に、水原さんが驚く。
「深津女性スキャンダルの揉み消し…と言っては言葉が悪いですが」そう言って相田さんが深津先輩をチラッと見る。

「よろしければ今回のチャンピオンシップ特集に深津と仙道の独占取材を加えていただけないでしょうか?」

「えっ。」
思わず私が声を上げる。
チーフが嬉しそうに是非こちらこそお願いしたい。と食い気味に話す。

バシバシ2人の背中を叩きながら相田さんが続ける。
「もう、NGなし!私生活のこともバンバン答えますー!」

「特に御社は女性の読者が多いと聞いてますので」そう言って指を立てる。
「女性関係での報道を、好転させるように今注目のプロバスケット選手の恋愛特集と題して是非是非、載せてください!」

相田さんとチーフだけが盛り上がっているので
私と水原さんは
「…はぁ。」と言うしかない。

ちょっとまって、恋愛特集って…?
深津先輩、なに話すの…?

「深津、仙道いいわよね?」
相田さんがいたずらっぽく聞く。

「いいぴょん。」
部長とチーフがたたづんでいる前で、深津先輩がかしこまった様子で歩み寄る。

「実は僕、佐藤アキさんと真剣にお付き合いさせていただいてます。」
そうオフィスに聞こえるような
山王バスケ部の声量で言った。

は?
待って。何が起きたの。
フリーズする。

驚きの声が上がった。

「学生の頃から佐藤さんが好きだったのですが…御社の企画を通して佐藤さんと再会して、お付き合いする事になりました。なので、こちらの企画にはとても感謝しております。」

そう言ってチーフと握手する深津先輩。

「そうだったんですね。素敵ですね…。」
いや、チーフ。
きゅんきゅんして答えないでほしい。

オフィスから、驚きの声とひそひそ声が聞こえてくる。怖くて周りを見れない。

「そこにいる仙道君もそうです。」キリッとした顔でそう続ける深津先輩。

頭をかきながら、いつも通り緩く笑う仙道さん。
「はい。実は、僕も深津君からの紹介で
水原とお付き合いさせていただいてます。」

水原さんも唖然とする。
「え、ちょっと。」思わず声を出す水原さんを
仙道さんが制して話し続ける。

「水原が仕事に私情を持ち込む事は一切ないんですが…相田からお話をいただいた際に、今回ばかりは是非自分も力を貸したいなと思いまして。」

チーフと部長が、かなり驚いていた。
オフィスもさらにざわつく。

「本人達もこう言ってますので、是非末長くよろしくお願いします〜」
相田さんが2人の頭を背伸びして掴んでお辞儀させた。

「ええ…是非よろしくお願いします。」
部長とチーフが唖然としてそう答えた。

相田さんが部長とチーフに話し続けるので、
深津先輩が私の横にこっそり近づく。

「これで、今日から外で会えるぴょん。」

少し体を傾けて私の耳元でささやく。
ばっと赤い顔で深津先輩を見上げる。

「どこいく?」
褒めてほしい。と言わんばかりに
表情は変えず、口角だけを、一瞬上げて深津先輩が言った。

私は何も言えずに、ただタジタジになっていた。




私たちが、相田さん達を見送る。
3人の姿が見えなくなってから
しばらく沈黙が流れる。

「あー。さっきの会議はバラシで。」
沈黙を切り裂いて、チーフが部長をチラッと見ながら言った。
あんなに真剣交際してると言われたら、
噂の発端の男性も解雇となると……
会社としては問い詰めるメリットもない、か。
そう思いながら答える。

「わかりました…」


先に部長達が戻るので、しばらくしてから
水原さんと廊下を歩く。

「なんか…」
水原さんが口を開いたので、まだ呆然としながら水原さんを見た。

「私、仙道君に助けてもらったみたいね。」
そう言った水原さんが
目尻を下げて笑う。
「あと、佐藤さんにかな?」
それを聞いて涙目になった。

「ごめんね。迷惑かけちゃって。」
「全然そんな事ないです…水原さん辞めないでくださいね…」
そうお願いしたら、水原さんが黙ってうなづいた。



「どういう事?なんで?どーなってこうなったの?」
深津先輩が、あまり動じずに飲み物を選ぶ。
「白ワイン2つ。」

仕事が終わった後、タクシーで迎えに来て
神楽坂のカジュアルフレンチのお店に来た。
飾らなくて素敵なお店だけど…
会って早々質問責めにする私。

「深津先輩…水原さんの今回の件にはあまり興味ないのかと思ってた。」
前のめりになる体を背もたれに戻して
あまり、反応がない深津先輩に拍子抜けする。

「南と話したぴょん。」
「え?南さん?」

また前のめりになる。
「大阪の広報担当が優秀って聞いてたから、ヘッドハンティングできないかと思って。」

え?それって選手ができる事なの?
そこまで頭が回らない私が、う、うん?と
相槌を打つ。

「水原さんに手出してるって事は手ぐせが悪い奴ってことぴょん。ボロを出そうと思えばいくらでもでてくるからそこはあんま重要じゃなくて」

頼んでたスパゲッティをもぐもぐ食べながら話す深津先輩。

「運営を納得させるには、優秀な人材さえいればOKぴょん。」

「はぁ…。」
私もつられて同じスパゲッティをフォークでくるくるする。

「相田さんは前職の時に、よく取材されてて面識あったぴょん。大阪チームの広報が相田さんだとは思ってなかったけど…。」

「でも…よくOKしてくれたね?」
「仙道ぴょん。」
「仙道さん?」
頼んでた白ワインが運ばれてくる。

「相田さんは仙道にかなり入れ込んでて、勝手に特集組もうとしたくらい、仙道がお気に入りぴょん。」
「そうなんだ…」
仙道さんって凄い選手だったんだ。と
感心する。

「相田さんはちょうど、東京に来るきっかけが欲しかったって言ってて、仙道に俺から言って直接電話させたら一発OKだったぴょん。」

「でも…大阪チームの広報がいなくなっちゃうって事だよね?」
「南の後輩が、こっちで広報の仕事してたぴょん。南に言って連絡とってもらった。」

南さん…すごい協力してくれたんだな。
と心の中で感謝する。

「相田さんの弟で、彦一って言うぴょん。
相田さんは弟をフックアップさせたくて辞職する代わりに弟をアサインしたぴょん。」


「ええー。なんか…もしかして」
私が深津先輩をじっと見つめる。
ん?と言って顔を上げる深津先輩。

「かず君って、頭いい?」
そう、私が言うのを聞いて深津先輩が無表情でもぐもぐする。
「…それ、褒めてるぴょん?」

肩を震わせて下を向いて笑う。
「アキちゃんて…面白いぴょん」

なんでよー。と私が口を尖らず。
「でも…横領ってよく証明できたね。」
「リョーコがよく旅費とか見てるから、見てもらったぴょん。交通費とかもあいつわかってるから。」

「なるほどね…」リョーコさんもうごいてくれたのか。もうヤキモチ妬かないようにしよう…。
そう心に決めた。
「あと、昔はマスメディアのコネがあって活躍してたみたいだけど最近はそういう時代じゃないし、運営とも方針がずれてたみたいぴょん。」

なんともないように、話しを進める深津先輩。
私の口にパスタソースがついてたみたいで
話しながら手で拭かれる。
子供みたいで恥ずかしくなる。

「いい人がいるって打ち明けたらトントン拍子に話が進んだぴょん」

なんか…かしこいけど、
絶対敵に回したくない!
そう心の中で思った。

「なんか…色々考えてくれてありがと…」

「アキちゃんとデートしたかっただけぴょん。」

そう言ってわたしの顔を見る。
深津先輩…かわいい。そう思っていると
目を逸らしてため息をついた。

「アキちゃんがいいよって言っても、こんなに仕事頑張ってるのに職場で俺のせいで色々言われるの嫌だから。」


こんなに考えてくれてたなんて
正直考えてもみなかった。
「ありがとう…」
そう言った後白ワインを少し飲んだ。

「水原さん達うまくいくといいね…。」
「あとは仙道に任せるぴょん。」
少し沈黙する。
頬杖をついて、じっと私を見つめてくる深津先輩。
「どうしたの?」
「アキちゃん、南に俺のこと相談してたぴょん?」
食べてたバケットを落とす。

「まぁ、ちょっとだけね?」
ふぅーん。と言って動揺する様子を見る。
「USJで?」そう言って頬杖をついたまま
口角を上げて、目が笑ってない。

あれは色々と事情が…とてんぱる私。
右手を急に手を取って、私の指を触った。
急に触られてドキドキする。
薬指を親指と人差し指で撫でる。

「アキちゃんに首輪つけとかないと」
「何〜首輪って〜」
手を触られたまま、ぶーぶー言う私。

え、指輪?急に気づいてまたドキドキした。
少しにこにこして、手を離す深津先輩。
あー、もう逆らえないなぁ、この人には。
そう思って顔を赤くして
美味しい白ワインを飲んだ。



「豊玉の2個下で、大川っつーやつが彦一とツレやねん。そいつ経由で彦一には連絡しとくわ。」


想像していたより、話がはやい南に拍子抜けする。
たまたま、大阪チームが東京で試合がある事をリョーコから聞いていてよかった。
これでスムーズに話が進む。

「ふぐの唐揚げひとつ」
それにしても食うな。そう思って南を見つめていると、視線に気づいて「奢りやろ?」
そう聞いてきたので、黙ってうなづいた。

「助かるぴょん」
そう言った後、南が俺の顔をじっと見る。
日本酒を飲み干して、視線を逸らしてメニューを見た。
「ほんで、付き合ったんかいな。」
「…。」
「佐藤ちゃんと。」
答えないので顔を上げる南。

「まぁ。」
それだけ答える。こんなに自分が動いてたら
勘づくかと考える。

「遅いねん。」
予想外の言葉が飛んできて
なんでこいつに言われないといけないんだ。と思いながら席の背もたれにもたれて、南を見る。

「佐藤ちゃん、自信ない言うとったで〜。」
頬杖をついて南が俺を見る。

「何のために、一回バスケ選んだんか答えだしとかんと。どっちもだめんなんで。」

アキちゃんが何か話したのかな?
そう思いながら、何も言わずに日本酒を飲む。

確かに。一度アキちゃんを諦めた。
それは事実で、傷つけた。
自分がやりたい事をやる事で、何度でも傷つけるなら
もう一度アキちゃんを求めるのは酷だ。

なぜか今沢北が言っていたことが思い浮かぶ。

『…やりたい事は、挑戦してできるかできないかじゃないですか。』

『でも、好きになったら相手が同じ気持ちかどうかが全てじゃないですか。』

『深津さんはアキと同じ気持ちだったのに、それを諦めるなんて、贅沢ですよ。』

『俺からしたらその方がよっぽど身勝手だと思います。』

沢北は自分に無いものを持ってる。
それでも、アキちゃんとは付き合えない。
今自分の置かれている状況が、
とても幸せで、不安だ。
同じ気持ちでいてくれる事。それだけが関係を繋ぎ止めてる。感情なんて変わっていくものなのに。

そう思っていると、南が言葉を続ける。
「ぐずぐすしてたら、横からかっさらわれるで。俺に。」

ごく当たり前みたいに、自然にそう言う南に、日本酒飲みながらお互い黙って見つめあう。

「南は…アキちゃんの事好きぴょん?」
「別に佐藤ちゃんには何も求めてへんよ。」
そう言って再びメニュー表を見る南。

アキちゃんを不安にさせるなって事か。
周りくどい。けど
効果はある。

何も求めない、か。
自分にはできなかったけど
南の言葉に嘘はないように感じた。





「アキちゃんの家って、住んでどのぐらいぴょん?」
「いま、1年くらい?かなぁ」
玄関に入りながら、そう聞かれて私は答える。
またわがまま言って家に泊まってもらう事になった…。
優しいよね本当に。そう思いながら
嬉しくなってにやにやする。

後ろから抱きしめられる。
頭に顔を擦り付けられて、何も言わずに甘えてくる深津先輩が可愛い。

あんなに躊躇なく
広報の人を解雇するよう仕向ける
怖い人には見えないよ…。と思いながら
怒らすの本当辞めようと思う。

「アキちゃんと一緒すみたいぴょん。」
「え!」
何か凄い進展…

「いや?」
無表情でわたしの顔を掴んで後ろを向かせる。
顔を掴まれたまま、首を横に振る。

「他の男と会ってたら、すぐばれるぴょん。」
そう意地悪く言うので、申し訳なくて泣きたくなる。

「ねー、ごめんね?会わないよー。」
必死に機嫌をとる私。
「仙道と南と会わない?」
ちょっと真面目に聞かれたから
「2人とは…仕事で会うかも…」と真面目に答える。

「それはしょうがないぴょん」そう言ってため息をつきながら、私のワイシャツのボタンを外す。
「…なんで脱がすの」
嫌じゃないけど。と思いながら軽く脱がす手を静止する。

「今から俺の機嫌取るから」
そう言われて顔が赤くなる。
でもいつもより不安気な深津先輩を見て、背伸びして頬を触る。

「ごめんね?心配させて。」
そう言って、そのままキスをした。

「機嫌直して…」そう言って、初めてキスした後
唇から首にかけて移動する。
同時に深津先輩の服の中に手を入れる。

顔を離して深津先輩の顔を見た。
「俺、責められるのあんまり好きじゃないぴょん。」
そう言って、私を見下ろす目にゾクゾクする。
挑発が上手くいったのか、
深津先輩がわたしの顔を
両手で掴んで壁に押し付ける。

今夜は深津先輩がしたい事を
全部させてあげたい。そう思った。







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