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今後、小説家、イラストレーターは食べていけるのか(2/2)

挨拶

前回は、現状の説明を中心に行いました。


全体的に暗い話が続いてしまい申し訳ありません。


今回は前回の記事を踏まえたうえで「たいあっぷ」が一体どのように業界を変えていこうとしているのか書いていこうと思います。

現状のたいあっぷ

たいあっぷは、今日までクリエイターの皆さんに提供できたことと、できていないことの二つがあります。

提供できたこととして、最も大きいものは、サイト名の「たいあっぷ」にある通り『誰かと「たいあっぷ」ができる空間』です。

今までの「作品を一人作らなければいけない」という天才の出現を待つ、偶発性に頼った方式ではなく、誰かの手を借りて複数人で物語るを制作し、投稿できる場所を提供できました。

改善点はいまだ多くあるものの、数多くの作品と制作スタジオを作れたと考えています。

しかし、一方でたいあっぷは、皆様に提供できていないこととして、大きな課題を抱えています。

それは「読者」と「収益」です。

今後、たいあっぷはこの二つの負の解消を行っていきます。

たいあっぷが抱える課題

「読者(閲覧者)」の数が少ないサービスは、結果、投稿者のモチベーション低下を招きます。

結果、作品数が少なくなったサービスは、また「読者」の数を減らしてしまいます。

サービス開始の段階でこのスパイラルから抜け出すことは難しく、多くのサービスが直面する問題です。

また、現代のクリエイターが作品制作を継続するうえで「収益性」という考えも特別重要です。

Youtubeをはじめとして、現代にある多くのクリエイター向けサービスには「収益」がクリエイターに提供されています。

ただこれも、「読者」が少ないサービスの開始段階での実現は大変難しく、実際、それを真の意味で実現できているサービスは、「読者」の獲得に成功しているサービスと比べてもとても少ないです。

小説家とイラストレーター

小説家が最も欲しいのは「読者」です。

前項で整理した通り、小説家が抱えている問題は以下二つです。

  • 連載の継続が難しい

  • 一冊当たりの単価が上がり、市場成長の可能性が薄い

読者が減る→収益が減る→一冊当たりの単価を上げる→(最初に戻る)

上記のような悪循環に陥っている現状を変革する必要があります。

イラストレーターが抱えている課題は以下です。

  • 継続的に収益を得られる構造がない

  • 供給過多で、得られる収益単価が安い

こちらは、市場の構造上、権利収入が発生しにくいイラストレーターは物語制作などにおいて、どうしても不利な状況にあります。

また、クリエイターが多い日本という国では、イラストレーターの数はとても多く、結果、得られる収入単価が下がり、多くの仕事を受注しなければ生活ができない状態になってしまっています。

たいあっぷの今後

「読者」と「収益」

この課題についてたいあっぷは以下のような方針で開発や企画を進めていきたいと考えています。

今後、自社サイトだけにこだわるのではなく、既に多くの読者を抱えているサービスを用いることで、サービス初期に抱える課題である「読者数の少なさ」をカバーしていく予定です。

現状、kindleでの作品販売などを試験的に行っており、既に多くの作品が閲覧されています。

今後は、コンテスト受賞作品だけではない投稿作品や有料巻を販売することで、クリエイターの収益確保につなげていきます。

また「収益」についても従来の「一冊○○円」といった販売方式だけでなく、kindle unlimitedへ参加ファンから直接収益を得ることができる機能の開発など、作品を読者が購入する以外でも収益を上げることができる仕組みを整えていきます。

特にイラストレーターについては、現状の仕組みであるたいあっぷノベルの「印税制」は崩すことなく、メディアミックスなどの展開によって発生した収益をしっかりと還元していきます

それだけでなく、現状の市場で一般的となっている「単価制」の仕事についても今後実施していくコミック制作などのお仕事を「たいあっぷ」からご依頼させていただく予定です。

終わりに

更新が遅れてしまい申し訳ありません。

長くなってしまいましたが、今回は以上になります。

次回はできる限り遅れないように、もう少し軽い内容で書きますので

次回の更新をお待ちください。


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