見出し画像

獣医師になるためには

獣医師と名乗るためには「獣医師国家試験」を受験し、合格する必要があります

この国家試験は誰もが受けられるわけではなく、受験資格が必要です

簡単に言うと以下の通りです

①国内の獣医大を卒業していること
②国外の獣医大を卒業し、国内と同等の学力を有していると認められること
③獣医師国家試験予備試験に合格してること

詳しくは農林水産省のホームページに記載されています
https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/zyui/shiken/attach/pdf/shiken-123.pdf

3つのうち、いずれか1つでもクリアしていればokです

今後、獣医師になりたいと思っている読者のみなさんが選ぶべき近道は
①国内の獣医大を卒業していること でしょう

しかしながら医学部と異なり、獣医学部は学校数が少なく
国家試験に合格するよりも、大学に入学する方がハードルが高いと思われます


参考までに

2021年 医師国家試験合格者数 :9,058人
      獣医師国家試験合格者数:1,146人

単純計算で1/9です

そもそも、医学部を擁する大学が80校近くあるのに対し
獣医学部、農学部を擁する大学は国公立・私立あわせて17校

2018年に岡山理科大が増えたとはいえ、たった17校です
私が大学受験した時は16校でした

気になる学費はこちらを参照してください
https://jyui.net/expense/
国立で350万円ほど
私立はその4倍ほどです

以前は畜生と呼ばれていただけあって人気がある学部ではありませんでしたが
昨今のペットブームにより小動物臨床を目指す若者が増え
受験倍率が大幅に増えました

試験問題のレベルはそこまで高くありません
数学も英語も一般的な知識があれば十分対応できる範囲です
センター試験(今は呼称が変わったんでしたっけ?)が問題なく解答できれば
合格の可能性は十分にあると言ってよいと思います

しかしながら、試験問題が簡単ということは
同じ点数の中に多くの人がひしめきあっているので
少しでも解答できなかったり誤答があると、合格から遠のくというプレッシャーと戦わなければなりません

私は受験時に頭が真っ白になり、teachの過去形 toughtが書けませんでしたが
奇跡的に合格することができたので
最後まで希望を捨ててはいけません(笑

学校が少ないこともあり、ほとんどの人が滑り止めとして複数の学校を受験します
そのため、繰上げ合格が起こりやすいのも獣医学校の特徴です

極端な話、年度が変わり4月1日に繰り上げ合格の連絡を受けた人の話を聞きました
本人曰く「エイプリルフールかと思った」そうです
翌年の予備校代も振り込んでしまったそうですが、即決で大学入学を決めたそうです

そんな狭き門を突破するための小技があります

それは推薦入試です

指定校であればほぼ一発
一般推薦でも小論文や面接がある分、学力以外のアピールがしやすいです

なので、獣医師になりたいと思った人は
指定校枠のある高校に入学するのが一番の近道であるともいえます

もし、指定校枠に入れなかったり、指定校枠のない高校だったとしても
獣医大を目指して頑張ってきた人なら
学内評定4.0を超えることができるはずです

この学内評定4.0というのは
一般推薦を受ける際の基準になりますので
普段からの勉強が非常に大事になります

先にも述べたように獣医大の入試レベルは決して高くないので
一般推薦の基準となる学内評定は3.5くらいあれば満たせます
学校によってはもう少し高い評定を求めるところもありますが
4.0あれば十分です

自身が通いたい大学の評定基準を知っておくのもいいと思いますが
評定に関わらず努力をすることが大切です

通常、高校2年生の2学期あたりから受験を見据えた勉強が始まるので
周りの生徒の学力が伸びていきます

この波に乗り遅れると、どんどん評定が下がっていくので
人一倍頑張るか、まだ競争相手の少ない高校1年時から評定を稼いでおきましょう

なんだか、本筋からズレてきてしまいましたが
大学受験の直前になって進路を決めようとするとかなり険しい道になるので
高校を受験するときから、大学受験を見据えて生活しておくことをお勧めいたします

おそらく、世の獣医さんの大半は小さな頃から動物が大好きで
小学校の卒業文集の「将来の夢」の欄には「動物のお医者さん」と書いた人が多いのではないかと思います

その夢を抱き続けることができるロマンチストなあなたは
ぜひ、獣医さんを目指してください

その熱い情熱が、多くの命を救ってくれると信じています

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?