なぜ獣医師になったか
この仕事をしていると絶対に聞かれます
大抵は「動物が好きだったからです〜」と答えているのですが
第一回目の投稿に記載したとおり、私は動物が好きな訳ではありません
誤解があると困るので言い訳をしておくと
みなさんが思う「動物が好き」ではないという意味です
動物と触れ合ったり遊んだりするのが好きなわけではなく
人とは違う生き物がどのようにして生活しているのかに興味を持っています
そして、文字通り住む世界の違う生き物がどのように人の生活に適応して
今日の犬や猫になって家族として迎えられているのかということの答えを見出すために
一番間近で動物とオーナー様の関係性を見られるのがこの仕事だったわけです
最近のテレビ番組では動物の可愛らしさを全面に押し出すスタンスが多いですが
「いきもの地○紀行」や「どうぶつ奇○天外」を見て育った私は
動物の生態により深い興味を抱くようになりました
そういう意味では、動物園や水族館が大好きで
大学時代には国内外を問わず、各地の動物園・水族館を訪れました
余談になりますが、動物園や水族館の就職口は本当に狭き門で
空きがないと入れない上に、内部のコネにて後任が決まってしまうので
求人が表に出ないことがほとんどです
他の獣医師の先生方の例に漏れず
私の家系も代々医療系を家業にしてきており
異なる部分があるとすれば、獣医師を目指した身内がいなかったことでしょう
私の興味が人体の不思議ではなく、動物の生活環境にあったこと
家系が医療系だったこと
単純に動物関係の仕事はペットショップなどもありますが
医療が当たり前に存在していた私にとっては
獣医師という職業は必然だったのかもしれません
今では、動物たちとオーナー様との架け橋となるこの仕事に
誇りとやりがいを感じています
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