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歯科衛生士に男性を見ないのはなぜか

先日、虫歯の治療をするため歯医者に行きました。
いつも同じ男性の先生に担当していただいているのですが、サポートする歯科衛生士さんは毎回変わります。

だけど、そういえばいつも歯科衛生士さんは女性の方ばかり。「男性の歯科衛生士さんっていないのかな?」と気になり、ちょっと調べてみました。

そもそも「歯科衛生士」ってどんな職業

調べてみたところ、歯科衛生士は国家資格が必要な専門職のようです。
日本歯科衛生士会のホームページをみたところ、歯科衛生士には大きく3つの役割があるそう。

1. 歯科予防処置
2. 歯科診療の補助
3. 歯科保健指導

自分自身が受けた治療でいうと、歯垢(しこう)の除去と汚れの染め出し(口の中がピンクになるやつ)は、ここでいう「歯科予防処置」に当たるようです。

また、通常の治療で、歯科医師の先生に治療器具を持ってこられたりのサポートをするのは「歯科診療の補助」のようです。

「歯科保健指導」はあまりピンとは来なかったのですが、歯のケアに関するカウンセリングや、学校などの施設での歯磨き指導などが含まれるようです。

法律で歯科衛生士は女性がなるものと明記されていた?

本題に戻りましょう。1948年に制定された歯科衛生士法という法律の中では、昔は以下のような文言があったようです。

この法律において「歯科衛生士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、歯科医師(歯科医業をなすことのできる医師を含む。以下同じ。)の指導の下に、歯牙及び口腔の疾患の予防処置として次に掲げる行為を行うことを業とする女子をいう。

実際は男性についても準用規定という形で言及されており、法律的には男性でも歯科衛生士になれないことはなかったそうです。ただし、そもそも入学条件に「女性であること」ということを掲げる歯科衛生士学校も多く、そのハードルは高かったのではないかなと思われます。

男性の歯科衛生士は全体のうち0.05%

2018年の政府統計データを見てみると、歯科衛就業生士数132,629人のうち、男性の歯科衛生士は67人。全体のうち約0.05%しかいないそうです。
*「第3章 - 2 就業歯科衛生士数,就業場所・性・都道府県別」のデータを参照

お見かけする歯科衛生士が、女性の方ばかりなのもうなずけるデータです。

今回、歯科衛生士に関するいろいろなウェブサイトを見ていると「女性に人気の職業」「女性にオススメの職業」という書き方をしているところが少なくありませんでした。

男性の歯科衛生士が増えるということは、今後もあまり起こらないのかなというのが素直な印象です。

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