2024年6月5日 役割によって生み出される需要

日記です。

最近、体を洗うために使っていたせっけんで顔を洗えることを発見し、買い置きの洗顔料があるのに、そのせっけんを使って顔を洗っている。これが非常にいい感じで、肌の調子がいい気がする。よく考えてみると体と顔でそんなに皮膚の構成上異なることがあるわけでもない(汗腺の分布くらい?)ので、代替可能というかそのまま通用することは何となくわかりそうなものである。
頭皮が花粉の季節を経て大層荒れていたので、思い付きでそのせっけんを使って頭も洗ってみた。これも始めてから1週間くらい、肌荒れは目に見えて改善した。洗いあがりの違和感(せっけん特有の油がない感じ)にも慣れたので、もうこれでいいんじゃないかという気持ちになっている。
もう全部せっけん一個で片が付くんかい。らくちんでいいね。

シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、洗顔料。風呂の中で分業制を敷いていることによって、選択の余地と市場の数を確実に増やしている。私みたいにすべてを固形石鹸で済ましてしまう人ばかりであったら、固形石鹸市場の中で競争し、固形石鹸業界の中で差別化を図る必要がある。そうなったときの固形石鹸はどうなってしまうのだろう。ポップコーンが入ったり、すでにLUSHがやっていることがもっと加速するのかもしれない。

ともかく、今の今まで、洗う場所ごとに買うもの、使うものを変えていた人間からして、一個でいいんだなというのは相当にインパクトだ。
男性向けボディソープ業界など、比較的娯楽よりでもない業界でも、分業化とその中でも差別化で需要が発生し、その中にいたからそれぞれの業界を把握し、それぞれの消費に気を向ける必要があったのだと、日々の消費行動を見直すきっかけになる。

Amazonセールを見るたびに「絶対にいらないけど気になるな」と思っているノンフライヤーも、こういう「差別化」によって新たに発生した需要であって、分業化によって生じた消費のための需要なんだろう。

だって絶対にオーブントースターでいいもんな。揚げ物を油を使わないで温める、なんて需要、生来持っている需要ではないことは明白だ。
なんならオーブントースターもいらない。オーブンでいいし、オーブンもいらないだろう。洋食を食べなければだいたいコンロと鍋があれば大丈夫だと思う。

低温調理器も同じ気持ちで使ってる。「これ絶対いらなかったな」って思っている。
一品作るために足掛け5時間くらいかかるような調理器具に何万も出して、食中毒のリスクをとる、正気の沙汰じゃない。

もう全部鍋一つで済ませられないかな。鍋一つ、せっけん一つ。
咳をしても一人。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?