犬の散歩マナー~皆はどんなお散歩してる?~

散歩の仕方はこれであっているんだろうか……。犬の散歩は毎日のように行うけど、やり方は皆それぞれですよね。マナーを守りましょうというけれど、そもそもマナーとは何なのか?実は決まりはありません。決まりはなくても、気を付けた方が良い点はいくつかあります。安全に、楽しい散歩をしましょう^^

お散歩の仕方に決まりはない

犬のお散歩の仕方は特に決まっていません。後に書いてますが、お散歩の時間も回数も、理想、目安はあっても、絶対の決まりはありません。あまり気負わずに行っていただけたらと思います。

マナーとは、他の人達に迷惑をかけないためにする事です。そして犬の安全を守る事にもなります。例えば、犬が飼い主の近くを歩く(理想は横)。ウンチを持って帰る人や犬に吠えさせない、飛びつかせない挨拶の仕方を教える。人から離れて歩けば、他の人や犬とトラブルになったり、拾い食いを止められなかったりします。排泄物は臭い!他の人が踏むかも…。他の犬のウンチを自分の犬が体にこすりつけてた…(泣)なんて事もちょいちょい聞きます。ケンカ腰で吠える子は慣らしやスルーして歩く練習、平和な挨拶の仕方を知らなければ、吠えや飛びつきをします。外はいろんな人や犬がいます。犬が嫌いな人もいます。うまく付き合っていくために、マナーを守ってお散歩へ行きましょう^^

お散歩の目的

散歩は、歩く事自体が運動であり、気晴らし(ストレス発散)になります。それと同時に、飼い主とのコミュニケーションの場でもあり、他の犬や人と会う社交の場でもあります。公園で遊ぶのが一番の楽しみな子もいるでしょう。トイレのためにお散歩に連れていくという子もいます。ですが、トイレの為だけの散歩は寂しいので、他の目的もあると良いですね。

お散歩はどれくらい行けばいい?

昔は朝夕の2回が主流でしたが、最近は1回が多いですね。平日は1回で休日は2回という方も。最近は共働きで時間がなかったり、室内飼いが多くトイレの為に散歩に行く必要がないなど、犬を飼う環境も変わってきています。時間は30分~1時間が多いです。犬の体力に合わせて行きましょう。帰ってからも元気なら増やしたり室内での運動の時間を作りぐったりしてるなら長すぎるので、短くしたり、道中に休憩を入れましょう。また、散歩に行く時間は、あまりきっちり決めすぎると、催促するようになります。だいたいの時間帯だけ決めておくとか、朝行くときもあれば夕方いくときもあるなど、ランダムにしておくと良いです。

お散歩のルートは決めておいた方が良いの?

固定したルートが良い子と、毎回別の道を歩きたい子がいます。好みは犬それぞれです。怖がりな子は同じルートの方が安心しやすく、慣らしのためには少しずつ違う道もチャレンジしていくと良いですね。好奇心旺盛な子は毎回違った方が楽しいと思います。あとは人の時間の都合で決める事もあります。ロングコースショートコースなど、いくつかパターンを決めておくのもお勧めです。

お散歩で持っていくモノは?

・水 ・ウンチ袋 ・オモチャ ・おやつやフード 

基本はこの4つがあればとりあえずは大丈夫でしょう。水は散歩中の給水や、オシッコやウンチの跡を流すのに使いますね。ウンチ袋はただのビニール袋でも良いですし、最近は犬のウンチ用の袋もあります。消臭効果があったり、トイレに流せる紙付きなど、家に持ち帰りやすくなりますね。公園で遊ぶ時にはお外用のおもちゃも用意しておくと良いでしょう。おやつやフードはちょっとしたご褒美緊急時用です。万が一、リードを手放してしまった時など、犬の好きな食べ物があると呼び戻しやすくなります

・トイレットペーパー ・ウェットティッシュ ・フレキシブルリード

トイレットペーパーやウェットティッシュは、排泄後など、お尻や汚れた所を拭きたい時にあると良いですね。人の手が汚れる時もあるでしょう。フレキシブルリードは、公園などで遊ぶ時に付け替えて使います。※お散歩時にフレキシブルリードで行くのが絶対にいけないというわけではありませんが、フレキシは基本広い所で使うものです※。運悪くロックが外れて飛び出してしまい車に轢かれるという事もあります。道中では、持ちやすい普通のリードの方が良いでしょう。私は場所によってリードを使い分ける事をお勧めしています。リードの付け替えは、付け替えたい方をちゃんとつけてから(2本ついてる状態)いらない方を外せば、付け替え中に脱走するリスクはかなり低いです。

※リード無しやフレキシブルリードでの迷惑なお散歩          散歩のときに、リードを着けてなかったりフレキシでロックをかけずに自由に歩き回っている犬をたまーに見かけます。急に人の方にフラッと近づいて来たり(犬が苦手な人には地獄です)、犬を見つけて走っていく子も…。たとえ自分の子が咬まなくても相手がびっくりして咬んじゃうかも。自転車の方に行ってもしぶつかったら…。他にもフレキシの長いリードで通行人が転びそうになるなど、迷惑以外の何物でもありません。他の通行人もいる道では人の横に並んで歩く!これが基本です。飼い主がちゃんとコントロールできる、安全を守れる範囲にいさせましょう。

排泄物の処理は飼い主が責任を持ってやろう!!

ウンチは放っといてもすぐに消えたりはしません。においもありますし、虫が湧いたり、他の犬や人が踏んでしまうかも。衛生的に良くありません!!「皆放置してる」「昔からそうだった」などというのは言いわけです。飼育頭数が増えている今、本当に皆が放置してたら、あちこちウンチまみれになってます。今の常識は「飼い犬の排泄物は飼い主が持って帰る」です!! オシッコも、そのまま放っておくとにおいもありますし、ポールなどが錆びたりもしてます。水で流しておきましょう。マーキングに関しては、回数を減らす事は可能です。理想は、散歩前にオシッコを済ませておく事。さらに徹底的にやりたければ、トイレシートを持っていき、外の排泄もシートにさせるようにします。ここまでやる人はなかなかいませんが、周りに迷惑にならない事を意識しましょう。

ウンチは丈の長い草むら等にされると取りにくいです。可能であれば、草むらの奥に行かせないように(ウンチが止まらない程度に)リードで止めて行動範囲を制限したり、ウンチが落ちるだろうポイントにトイレットペーパーや袋、チラシなどのいらない紙(小さく切っておく)を差し込んで、草や地面に直接しない様にして回収するなど、取りやすい工夫をしましょう。

犬や人との挨拶

犬にも相性があります。犬嫌いな子もいます。フレンドリーな子を飼ってると「うちの子は大丈夫よ!!」と行かせがち。挨拶したくない子がいるというのは想像しにくいようです。まずは飼い主同士が「こんにちは」などと挨拶をし、「挨拶させても良いですか?」と確認をしてから近づけるようにしましょう。飼い犬がフラッと犬の方へ近づき、飼い主は無言で飼い犬についていく、というのは一番やってはいけない事です。また、最初は良かったけどしつこくてだんだん嫌になってきて怒る、なんてこともあります。嫌そうな雰囲気を察したらすぐに引き離す事も大事です。お散歩のすれ違いではリードの制限もあり、なかなか遊べませんので、お互いに軽くにおいを嗅げれば十分です。遊ばせたければドッグランや公園で長いリードを付けるなどして遊ばせてください。

人との挨拶は、飛びつきは好ましくありません。犬の腰や膝に負担がかかりますし、相手の服を汚してしまうかもしれません。座って撫でてもらうのも良いですが、撫でられるのが好きじゃない子もいます。自分のおやつを渡してあげてもらうなど(撫でながらあげるのもOK)、犬の喜ぶ挨拶をしてください。ちなみに頭よりも背中の方が撫でられるのが好きな子が多いです。

子供だけでのお散歩について

たまに見かける子供と犬の組み合わせ、保護者無し。個人的には、「大丈夫かなぁ」と心配の目を向けてしまいます。もちろん、子供のしっかり度や犬の性格によっては問題ありませんが、引っ張られながら走ってたり、犬の行く方についていっているような場合は、親がお散歩の仕方をちゃんと教えてあげてほしいと思ってしまいます…。

・引張り、拾い食い → トレーニングが必要です。落ちてる物や食べてはいけない植物を食べてしまったり、引っ張られた拍子に子供が転ぶ、リードを放してしまう、などのトラブルに注意です。

・他人、他犬との挨拶 → 上にも書きましたが、犬との挨拶はまず飼い主同士の挨拶が先です。挨拶の仕方は教えておきましょう。もし吠えあいやケンカをしたらどうするのかなど、トラブルが起きた時の対処も必要ですね。対処できない場合は、子供だけで行かせてはいけません。というか対処が必要な子は基本的に大人がリードを持つべきですね。

・排泄物の処理 → 排泄物の処理はお散歩のマナーです。ウンチを拾うのを嫌がる子供はお散歩には行けません。トイレをさせて良い場所とさせてはいけない場所も、子供の判断ではわからない事もあります。トイレのマナーもしっかり教えましょう。

子供が一人でお散歩に行きたいという場合は、まずは保護者同伴で子供主体でお散歩をさせてみて、危ない所がないか、トイレの処理など全部自力で対処できるかなどをしっかり確認してから、一人で行かせるようにしましょう。

まとめ

お散歩は犬にとってとても大切な事です。ですが外は自分達だけのものではありません。排泄物の処理やリードの使用方法などは、しつけ以前の話です。周りに迷惑にならない、安全なお散歩を心がけてください。

もし引張りや吠え、拾い食いなどに困っているなら、トレーナーにご相談を。

テキストも今後書きたいと思っていますので、その時はご参考に。

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