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2021年11月の記事一覧
心理系大学院に行くまでの勉強
ヴントの構成主義では「心とは要素同士が結びついたものである」と考える。
アメリカこ心理学ジョン・ワトソンはパブロフの行った犬の実験に影響を受け、パブロフが明らかにした「条件づけ」を基本とする「学習」こそがそうした結びつきを作ると考えた。
そして1920年、学習が人間の行動に与える影響を調べるために「アルバート坊やの実験」を行った。被験者は生後11か月の男の子、アルバートである。
彼はもともとネズミ
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心理学の歴史上、有名な実験の一つが「パブロフの犬の実験」である。この実験を行ったイワン・パブロフはロシアの生理学者である。
餌と共にメトロノームの音を繰り返し聞かされた犬は、餌がなくても音だけで唾液がでるようになる。
犬が餌を見て自然に唾液を分泌するのは生理的な反応である。パブロフへこれを「無条件反応(反射)」と呼んだ。これに対して、「音」という刺激と「唾液が出る」という反応が結びつくのを「条件反
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実験心理学の父と呼ばれるヴントは実験を使えば、意識や感情も科学的に研究出来ると考えた。
その考えのきっかけはライプツィヒ大学の解剖学教授だったヴェーバーによる感覚の研究である。この研究は刺激に対する感覚の変化を調べるものだった。ヴェーバーの研究は同じくライプツィヒ大学の物理学教授フェヒナーに引き継がれた。ヴェーバー・フェヒナーの法則の実験から、変化に気がつくのに必要な刺激の最小量は基準となる刺激の
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心理学誕生のきっかけとなったエルンスト・ヴェーバーによる実験は、主観的なものである人間の感覚を実験を通じて数値化した「精神物理学」と呼ばるものである。その後、この考えをもとに、ヴィルヘルム・ヴントが心理学実験室を開き「心理学」が誕生した。
20世紀に入るとアメリカではヴントのように意識や主観を研究するのではなく、客観的に観察できる行動を研究対象とする「行動主義」が生まれた。一方そのころドイツでは「
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テレビや雑誌などで性格を診断する「心理テスト」を見かけることがある。しかしこれらは「心理学」ではない。また、人の心を操る「マインドコントロール」と呼ばれるものの多くは、大学で学んだり研究される心理学とは区別されるものだ。
心理学とは人の心理や行動に関する法則を明らかにしようとする学問である。その解明は科学的なものでなくてはならない。しかし、心理テストや読心術には科学的な方法ではなく個人の主観や思い
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心理学の条件は、科学的な方法を使った研究であることであるを心理学の研究で用いられる科学的な方法には「実験法」「観察法」「質問紙法」などがある。
実験法とは対象となる人、あるいは動物に、さまざまな刺激を計画的に与えてその結果生じる行動を観察、記録するものである。実験法を使うと刺激にと行動の対応関係や因果関係などをくわしく調べることができる利点がある。
観察法は人や動物の行動を観察、記録する点は実験法
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古代ギリシャ
古代ギリシャ前期の哲学は「自然哲学」と呼ばれている。自然を観察して知を得ることを目指した学問である。しかしその後、紀元前5世紀から、哲学の中心は人間社会へと移っていった。「万学の祖」と呼ばれるアリストテレスは、哲学や数学、経済学などを含む「学問分類」を作り上げた。しかし紀元後は、キリスト教の普及とともにギリシャ哲学は力を失った。
中世ヨーロッパ
アリストテレス哲学は12世紀あたりに
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心理学は19世紀に誕生した
古代より心の仕組みの探求は行われてきたが、長い間心の働きを論じるのは哲学の領域だった。
心のはたらを科学的な方法で探究しようとする心理学ご誕生したのは19世紀のことだ。
誕生のきっかけの一つとなったのは、ライプツィヒ大学の解剖学教授だったエルンスト・ヴェーバーによる感覚の研究だ。ヴェーバーは刺激に関する感覚の変化を調べる実験を行っていた。実験によって感覚を数値化する研究
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心理学の種類
心は見ることも触ることもできない。心理学は科学的な方法を使って心のしくみを捉えようとする額もである。心そのものは測定することが出来ないため、目に見える形で現れる「行動」を観察、測定し、その行動を生み出した背景にある心のしくみを測定する。
心理学では、心をいくつかの要素にわけて考えるわ、心を構成する要素には知覚、記憶、学習、思考、感情などがある。心の仕組みを解明するためにはそれぞれの要
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自己実現の欲求
例えば、初めは誰かに認められたくてピアノに取り組んでいたとしても、ある程度上達すると、ピアノを弾くこと自体が楽しくなる。すると、もっと美しい音を奏でたい、もっと創造的に表現したいと思うようになる。
それは自分の精神を成長させたいという欲求であり、他人の評価に依存するものではない。こうした欲求を自己実現の欲求という。
自己実現の欲求…やがて他人の評価よりも自己の成長を望むようになる
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欲求階層説
マズローは人間の欲求を5段階に分類した(欲求階層説)。この説によると、最も基本的な欲求は①生理的欲求(寝たい、食べたい)である。その欲求が満たされると、②安全の欲求(家があれば安心、これだけ着込めば安心)が生まれる。安全の欲求が満たされると、家族や仲間との親和関係を求めたり、何かの集団に所属したいという③愛情と所属の欲求が生まれる。それが満たされると、他者に認められたい、他者から尊敬さ
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血液型と性格に関連があるという科学的な研究結果はない。にもかかわらず、日本で血液型性格分類を信じている人が多いのは、この類型論をが当たっていると感じている人が多いからだと思われる。ここにはバーナム効果という心理現象が深く関わる。
バーナム効果とは、誰にでも当てはまる性格の記述を、自分だけに当てはまる記述だと思ってしまうことをさす。フォアはこの効果を実験で証明した。
はらに、確証バイアスという認知の
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性格検査
性格を客観的に把握するために、性格検査が実施される。検査は大きく分けて5つある。
①観察法…行動を観察して性格を知る方法。
マシュマロ実験など
②面接法…カウンセラーによる面談で性格を知る方法
③作業検査法…計算や図の書き起こしなどの作業の結果から性格を分析する方法
内田クレペリン検査など
④質問紙法…yes,no形式などの質問紙の回答から性格を測定する方法
主要5因子性格検査、矢田部ギ
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フラストレーション耐性
思い通りにならないことがあっても苛立つことなく我慢できる力をフラストレーション耐性という。フラストレーション耐性は、適度な欲求不満を体験することによって養われる。
子供の反社会的行動は、フラストレーション耐性が低い場合に生じやすいと考えられている。けれどこの耐性は、自分が大切にされていることを実感したり、自尊心が養われたりすると高くなる。
ローゼンツヴァイクは、フラストレー