【チケット戦争】複数名義 実は意味ないよって話

大好きなアーティストのライブ、大好きな俳優さんが出演される舞台。
これらにはチケットの「先行受付」がいくつか設定されます。
人気公演ではその多くが抽選受付での先行となります。

あらゆる先行受付の中で一番チケットが当選しやすいのは、
ご存じの通り「FC(ファンクラブ)先行」です。

では、FCに入会していればチケット当選確実かと問われれば、
その限りではないという回答になりますよね。
Twitterでは日々、「自名義全落」といったワードを目にします。

そこでタイトルですが、「複数名義」は実はあまり意味がありません。

例えばあるアーティストがドームツアーを発表したとします。
絶対にチケットが欲しいからと、下記のような事をしていませんか?

・家族にFCに入会してもらって名義を増やして申込む
・同じFCに入っている友達に自分を同行者にして申し込んでもらう

申込数を増やしてどれか1つでも当たれば・・・。
日程をバラけさせれば重複扱いにはならないでしょ・・・。
と考えてしまいがちです。でも、意味がないのです。

※いくつか申し込んでもOKな場合が多い「舞台」は一旦無視してください

ここからは運営が行う抽選の流れについて解説をします。

①会場キャパに対してどれだけのお申込みがあったか
②それに対して、どれだけの「当選数」を出すか
③当選者をどういった「条件」で絞るか

大事なことは③の条件です。
申込数が少ない場合、「同じ人でもいろいろな日程で当てる」となります。
なので、別日程で申込協力してもらったチケットも当たる事が多いです。

では、めちゃくちゃ人気で膨大な申込数があったとします。
FC抽選先行の申込数が既に会場のキャパ以上!をイメージしてください。

その時の運営の考えは「できるだけ色々な人を当てる」になります。
そして、皆さまにとっては恐ろしい話になると思いますが、
最初にする作業が「同一グループと疑わしき申込を除外する」になります。

住所、電話番号、メールアドレス、IPアドレスの重複、
申込者と同行者を入れ替えての2重申込など。
案外簡単に見破れてしまいます。

これら全部が消されてしまう訳ではありませんが、
1申し込み分だけが「有効」扱いになります。

こういった作業を重ねて「有効」とされる申込を洗い出し、
そこから初めて抽選の作業に移るのです。

その為、せっかく名義を増やしても、
抽選の段階に進めるのはたった1つの申込、なんて事はザラです。

勿論、すべての抽選が同じ条件という訳ではありません。
抽選条件は一律ではなく、主催者の希望に沿って都度設定されます。

あくまで「だれがこれ当選するの??」ってライブにおいて、
FC抽選先行に名義を増やしても実は当選確率は上がりませんし、
会員費のムダになるのでご注意くださいね、という話でした。

お読みいただきありがとうございました。

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