世代後退BIG4

※この記事は某所のアドカレ企画で書いています

はい、おはようございます。チケットです。
枠を3つ取ったのですが、これが最後となります。去年も3つぐらい書いたけどめちゃしんどかったので来年やる機会があれば多くても2つに抑えようと決めました

はじめに

今回はテニスのお話。皆さんテニス選手を1人挙げなさいと言われたら誰が出てきますか?
テニスに詳しくない人なら大坂なおみか錦織圭のどちらかが出てくるかと思います。ここで松岡修造と答えたら昭和の人かニコ厨のどちらか
この後に解説するBIG4の誰かならテニスを知っている人だなと思われる。ここでキリオスモンフィスと答える人はガチすぎてヤバい人なので避けましょう


BIG4とは?

BIG4というのは男子テニス界でずば抜けた成績を残した

  • ノバク・ジョコビッチ

  • ラファエル・ナダル

  • ロジャー・フェデラー

  • アンディ・マレー

このテニス星人4人のことを指します。
分かりやすく例えるとワンピース初期にみんなが想像していた四皇みたいなもんです。あれぐらいおかしい連中


圧倒的な強さ

まず世界ランキングの決め方は大会に出場し勝つことで手に入るポイントで決まります。大会には競馬のG1,G2,G3のようにグレードがあります。これが上がるにつれてポイントの獲得数も増えて最も格の高いグランドスラムと呼ばれる4大大会(以下"GS")の全豪全仏全英(ウインブルドン)、全米の4つでプロテニス選手はこれの優勝を夢見て頑張っています。

  • 全豪と全米はハードコートでこれはクッション性のあるアスファルトのコート

  • 全仏はクレーコートでこれは土のコート

  • 全英はグラスコートでこれは天然芝のコート


    大会毎にコートの性質が変わるGSは出場するのがそもそも困難で本戦に出て1回戦を突破するだけでもすごくて優勝したらとんでもないこと
    ではBIG4のGS成績を見てみましょう

Wikipediaを参考にし作成したGSの優勝者

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見ての通り10年代はGSは40回のうちBIG4以外が優勝したのはたった4回しかないというアホみたいな結果

因みに14年の全米はチリッチが優勝していますが、準優勝は錦織圭でした
今振り返ると錦織にとってあれが最初で最後のグランドスラム制覇チャンスだったのかなーとか思っちゃう
次からはBIG4個々を軽く紹介



アンディー・マレー

  • GSの優勝3回

  • ロンドンとリオ五輪の男子シングルスで史上初の連覇達成したヤベーやつ

  • 全ての技術がトップクラスで純粋に強い

  • 特にリターンが強く相手の2ndサーブからポイントが取れる選手

マレーはこんな感じの選手
数字だけ見るとマレーはどうしてもGSの優勝数は残りの3人には劣るが五輪の2連覇は偉業

マレーは16年に世界ランキング1位になったりと絶好調でしたが、翌年に股関節を痛め長期離脱。19年に復帰するも中々結果は残せなかった
そんな中でも東京五輪では男子ダブルスで出場しベスト8の成績。現在シングルスのランキングは49位


ロジャー・フェデラー

  • GSの優勝は20回(歴代3位)

  • ウインブルドン5連覇を達成したことがある芝の王者

  • 引退する41歳まで最前線にずっといたヤベーやつ

  • 特徴は角度をつけた片手バックで相手を振り回すのと同じフォームから放たれるどこにくるか分からないサーブなど

  • ウインブルドン通算100勝やGS通算300勝などの記録持ち

テニス大好きおじさんフェデラーはこんな選手
さっきの表だとフェデラーは10年代はGSあまり勝っていませんが00年代はウインブルドン5連覇、全米4連覇、全豪3回優勝、全仏1回優勝の無双

このレジェンドの一番エグいのはずっとTOP10クラスの能力をキープしていること。BIG4全員に言えるけど普通は年齢と共に体力が低下し後からくる若い世代に抜かれるんですが、この人たちに衰えるという概念は無いみたいで世代交代をさせる気がない。
例えるなら引退するまで全盛期の松坂大輔や斉藤和巳の能力を引退までキープしている。

そんなフェデラーも今年で引退
テニス選手ってどんな人でもおおよそ40歳ぐらいが限界で引退をするけど、このおじさんなら50歳になってもウインブルドンのセンターコートで試合してると結構本気で思っていたけどテニス星人ではなくて普通の人間だったんだなと安心しました



ラファエル・ナダル

  • GSの優勝は22回(歴代1位)

  • GS優勝22回のうち14回は全仏での優勝と圧倒的なクレーキング

  • 特徴はBIG4唯一の左利きなのと異次元のスタミナとフットワークで常人なら取れないボールを返すヤベーやつ

ナダルはこんな選手(個人的にBIG4ではナダルが一番好き)
全仏では敵なしの成績で4連覇を2回と5連覇を含む計14回の優勝で通算成績は112勝3敗とバカの数字
因みにGS優勝回数の歴代4位はピート・サンプラスの14回なのでナダルは全仏の優勝数だけで歴代4位の記録に並びます←マンガの世界?

ナダルの全仏で一番怖いなと思ったのはこの話

今年の全仏決勝はノルウェーのキャスパー・ルードとナダルの試合でした

このツイートは

  • 2013年まだ14歳だったルード少年は憧れのナダルがプレーしていた全仏決勝を観客として見てた

  • 2022年全仏の決勝に選手として来たら相手はなんと憧れのナダルだった

    という内容

これエモくていい話だなと思うかもしれませんが、冷静に見るとなんで10年近く経っているのにまだナダルが決勝にいるというある意味ホラー
この試合はナダルが3-0のストレート勝ちでボッコボコにしました



ノバク・ジョコビッチ

  • GSの優勝は21回(歴代2位)

  • 特に全豪が強く2回の3連覇を含む9度の優勝でこれは全豪の最多優勝記録

  • 特徴はとにかくミスをしない

  • 超ざっくり例えるならマレーの上位互換

  • 世界ランキング1位の在位期間で歴代最長の通算311週の記録持ちのヤベーやつ

ジョコビッチはこんな選手
BIG4で誰が一番強いかとアンケートを取ったらたぶんジョコビッチが1位だろうってぐらい1人だけ抜けてる

全豪で9回勝っているけど他が苦手というわけではなくウインブルドンも7回勝っているのでどのコート条件でも基本的に勝てるのがジョコビッチのすごいところ。全仏だけはナダルがそれを上回るから勝てないだけで文句なしの王者と言っていいでしょう

ジョコビッチがこんなにも強い理由の1つがメンタルが誰よりも強い
19年のウインブルドン決勝はフェデラーが相手で2回マッチポイントを握られました。決勝なので負ければ優勝を逃すという大一番で何事もなく凌いで結果的にその試合はジョコビッチが勝って優勝

余談ですが、ジョコビッチはモノマネ芸人としての素質がすごい
ニコニコとかで検索すれば出てくるので興味ある人は見てください


番外編 BIG4と錦織圭

BIG4がどれだけすごいのかをより分かりやすくするために錦織とBIG4の対戦成績を見ましょう
錦織の世界ランキング最高は5位

錦織 2-9 マレー
錦織 3-8 フェデラー
錦織 2–12 ナダル
錦織 2-18 ジョコビッチ

うーん、強すぎる。ジョコビッチなんか17連敗中
錦織のGS制覇があまりにも過酷すぎる年があってそれは2019年のウインブルドン

なにこれ?

錦織はフェデラー戦で負けたんですが、これ仮に勝つと準決でナダルを倒さないとダメで何とかナダルに勝てたとしても決勝にはジョコビッチが待ち構えているという救いがない組み合わせ

なんで30代の(テニス選手としては)おじさん達がまだベスト8にいるんですか?


おまけ 3大BIG4名試合

文字だけだと分かりにくいので個人的オススメBIG4名試合の紹介をしつつヤバさを知りましょう

1つ目 2012年全豪決勝 ジョコビッチ対ナダル

まず言いたいのは試合時間が5時間53分でこれはGS決勝の最長記録

第1セット終わるのに80分かかっているんですが、これ女子なら試合終わっている時間なのでそう考えると長すぎる

この2人はとにかく拾うので1ポイントを取るまでがとにかく時間がかかる
リンク貼った部分を再生してもらえれば分かりやすいと思いますが1ポイント取るのにこんな感じのを繰り返した結果6時間近く経っちゃったという試合
この試合はジョコビッチが勝ちました


2つ目 2019年ウインブルドン決勝 ジョコビッチ対フェデラー

試合時間は4時間57分
なんでこんなに長いかというと当時のウインブルドンのルールではファイナルセットは6-6になった場合タイブレークには行かず2ゲーム差付くまでやるという仕様。ただし、12-12になったらタイブレークで決着を付けるという謎ルール
この試合は12-12まで決着が付かずタイブレークでジョコビッチが勝利

この試合は表彰式のインタビューが印象的でした
フェデラーが39歳でもまだまだ出来るんだぞとか言ったせいでジョコビッチもロジャーがそんなこと言うならこっちも39歳になってもバリバリに頑張るぞ宣言をしたので若い世代に譲る気がないなこいつらと思いました


3つ目 2017年全豪決勝 フェデラー対ナダル

復活のF

結論から書くと勝ったのは2012年のウインブルドン以来となるGS優勝のフェデラー

僕はこの試合を見た時に日本人のGS制覇は無理だなと諦めた
それぐらい全てのプレーが常人離れしていて内容も超面白くて1秒も飽きなかった
24分あるけど秒で終わるので暇な時に見てください

フェデラーここ数年は怪我があったりなのと年だからナダルやジョコビッチに勝てないのかなと思っていた時にこの優勝だから本当に感動した
ベスト試合を選べと言われたらこれか14年全米で錦織がジョコビッチに勝った試合のどちらかにする


最後に

というわけでBIG4のアホ成績紹介でした
フェデラーは引退して残りはナダルとジョコビッチとマレーだけですがこの3人も怪我が増えてきて特にナダルは1~2年で引退しそうな雰囲気がある。今回紹介しきれなかったけど若手ではルード、ティーム、ズベレフ、メドベージェフなどが上がってくるはずなので彼らがBIG4を倒し新たな世代を作ってくれることを祈っています

おまけのところで貼った試合映像は全部すごいので飛ばし飛ばしで見ても楽しめると思います

そういえば今年のATPファイナルはジョコビッチがルードとメドベージェフをボッコボコにして優勝したらしいぞ

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