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不眠症の夜

以前は本当に不眠症がひどくて、大変だった。

夜薬を飲んでも眠れなくて、大体朝方の4時5時まで起きていた。
そこから寝て、次は起きれなくて夕方の3時に起きるという生活を繰り返していた。

その深夜のタバコで今飼っている猫と出会った。

眠れない夜は無理して寝ようとせずに、タイピングの内職などをしていた。月に5000円程度にしかならないのだが、それでも「仕事をしている」という感覚はありがたかった。

夜眠れないことを活かして、スナックをはしごしてバイトしたりもした。

朝、起きれるようになったのは無職になってからだ。
多分に、「出勤しなければならない」というストレスから解き放たれたのが大きいと思う。

未だに不眠症の薬は手放せないし、睡眠障害として早朝覚醒などは残っているが、今は朝起きて夜10時くらいに寝ている。

ロゼレムという薬も劇的に効いている。
あの薬を飲み始めてから、生活のリズムというものが整った。


でも、不眠症の間、夜はとても美しかった。
明け方白んでいくソラも美しかったし、夜の澄んだ空気というのは独特のものだ。
タバコの火がポッ、と明るく周りを照らすのも好きだった。
夜に飲む缶コーヒーはとても甘くて落ち着いた。

夜が好きだった。

今は夢の中でそれを思い出そう。

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