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高専ディープラーニングコンテストDCON2021所感メモ

高専ディープラーニングコンテストのDCON2021を見学に行きました!

このコンテストの特徴は、投資家の審査員が仮想的にプロジェクトのバリュエーションをつけ、投資金額を算定することです。
詳細については、こちらの記事を参照していただくとして..

今回、見た個人的な所感を述べさせていただきます。あくまで個人的な所感なので、そこは御承知おきください!

全体的に審査が厳しかった印象。普段の投資業務と同じ視点で審査しているんじゃないか?というレベル感だったが、高専への期待の裏返しということでこれは悪いことではないと思う。

また、評価では、グローバル展開などのビジネスのスケーリングの可能性が重視されていたように感じた。

印象に残ったのは、一位の福井高専の構造物の打音による劣化判定の自動化。たった二人のチームだったけど、小さなモデルで高い精度のアルゴリズムを実現し、エッジに組み込んだスキルの高さは凄いと思った。手軽に安価に使えるとアプリという着眼点も良く、自信を感じるプレゼンで分かりやすく伝わった。聴いててこりゃすげーなと思ったが、やはり、協賛企業賞、技術審査賞、そして優勝と賞を総なめだった。

後、DCON参加者向けの講義をやった時にディスカッションを活発にしてくれた石川高専のチームも印象的だった。上級生の男子一人と下級生の女子三人のチームで、「社長は誰やるの?」という質問に躊躇なく女子が忖度無くぱっと手を挙げたのを見て、本当に男女も年次も関係なくフラットなチームなんだなと、今時10代の感覚に未来を感じた。

一関高専は投資の手が上がらなかったけど惜しかった。居眠り運転防止ソリューションで、居眠り検知だけでなく、目覚ましのところもちゃんと検証できていれば良かったとのコメントに、メンターの岩佐さんの「いやー、目覚まし機構も、複数のアクチュエータが別々の周波数で動いて常に新しい刺激を与える工夫をしてるんですよね。。実は特許申請してるんですよ」とのフォローに、特許取れるアイデアをプレゼンに盛り込まなかったのは惜しかったと思った。でも開発力は凄い。

おきなわ高専の車椅子自動化、投資の手が上がらなかったけど、最後にTDKから企業賞を受けた時に一人号泣してしまい、隣の子がずっと肩に手をかけていたのも良かった。頑張ったんだね。あー、チームっていいね〜。「TDKの創業精神に通じるものがあると思った」という賞の理由も良かった。

てか、どの出場チームも本当にプレゼンが練り込まれていて、メンターの方が相当尽力したと思うけど本当に質が高かった。

熱量も高いし、技術水準も高いし、10代でこれだけのことができるというのは本当に素晴らしい。

このコンテストを主催した松尾先生と岡田隆太郎さんをはじめとした運営の皆様、メンターの方々本当にお疲れ様でした!

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