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一人ひとりになすべき支援を。 起業家に寄り添う真のパートナー 【支援事業者インタビュー #4 株式会社ツクリエ】

TIB STUDIO事務局がお届けする支援事業者インタビューシリーズの第4弾。
TIB STUDIOに参画する16社のスタートアップスタジオ事業者を紹介します。各社が持つ独自の強みを紐解きつつ、メンターの方の考え方やバックグランドについてもお伺いしていきます!
第4弾は、株式会社ツクリエの小泉さんと石田さんにお話を伺いました!

石田 圭太 氏
フィットネスクラブ運営企業にて店舗運営、人材マネジメント、新規出店、新規事業開発に従事。ツクリエ入社後はStartupHubTokyo丸の内のコミュニティマネージャーとしてイベント企画、相談対応、起業家育成プログラムを担当。2021年より地域密着型ジムの経営と人材育成アカデミー開校/店舗出店コンサルティングを開始。2023年グロービス経済大学院MBAを取得。

小泉 祐司 氏
水戸市役所に約4年間勤務し、起業支援や自治体インキュベーション施設の運営、商店街振興などのまちづくりに携わる。その後、つくば市の企業に転職し、自治体コンサルティングや家業後継の事業開発支援を経験。2021年4月より、つくば市役所が運営するインキュベーション施設にて、スタートアップ支援を担い、スタートアップに関するイベントの企画運営を100本以上実施。2023年10月より、ツクリエに入社し、StartupSide Tokyoのマネージャーを務める。

ー最初に、石田さんについて教えてください!

石田:ファーストキャリアでは、フィットネスクラブの事業開発や出店に15年ほど携わっていました。

その中で、ビジネスパーソン向けのお昼寝プログラムを作ったことがあったんですが、大スベリしまして。トライアルには誰も来ず、その後の集客も上手くいかずに終わってしまったんです。

その後、フィットネスが下火になる中で、新たなプログラムや業態を企画する新規事業部が社内にできました。そこでも様々な企画に携わったのですが、あれもこれも外れて、何度も失敗したんです。その時に知識不足を痛感し、ビジネススクールで経営を学び直すことにしました。

そして、いざ卒業となった時に「このままフィットネス業界にい続けるのか」と自問自答しまして。というのも、自分で事業をしていた祖父に憧れて、社会人になる前からずっと起業したいと思っていたんです。

それで、そんな自分の思いを実現するため、退職して個人でジムの事業と育成のアカデミー事業を始めました。それと同時に、起業を支援する立場にもなってみたいと思い、ツクリエへの入社を決めました。

ースタートアップ支援をしている事業者がたくさんある中、なぜツクリエさんを選ばれたのですか?

石田:起業家は自分でリスクを取って行動しているわけなので、その分、その人たちを支援する時には伴走型の支援をしたいと思っているんです。ツクリエはそれに近い価値観を持っていることが選んだ理由の一つでしたね。

また、代表の鈴木は「多くは語らず、行動で示す」ような人で。そんな人のもとで働けるのって良いな、という思いと、やりたいことに挑戦できる環境であることから入社を決めました。

ーありがとうございます!続いて、小泉さんの経歴やツクリエにジョインした経緯も教えてください。

小泉:ファーストキャリアでは茨城県の水戸市役所で公務員として働いていました。当時、水戸市役所のコワーキングスペースの運営担当になったことをきっかけに、起業支援という領域に初めて触れたんです。

そこで起業家や起業支援に携わる中で、だんだんこの業界が楽しくなってきまして。ついに、公務員をやめて起業支援に携わる仕事に就こうと思ったんです。そこで、前職の代表に話をしたところ、「うちにおいでよ」とお声がけをいただきました。そして、当時は代表しかいなかった会社に1人目の社員として入社し、つくばに拠点を移しました。

その後は行政コンサルティングをしながら、コワーキングプレイスの運営をしたり、2021年からはつくば市の「つくばスタートアップパーク(以下、スタパ)」のコミュニティマネージャーをしたりスタパで立ち上げた毎週水曜日のイベントでは在籍期間中に125本のイベント企画したりしていました。

この取り組みをしていた中で「スタートアップ支援」を俯瞰し、全国各地でできないのかなと考えるようになりました。そんな時にツクリエからお声がけをいただいて、2023年10月にジョインしました。

ツクリエでは、「StartupSide Tokyo」という自社インキュベーション施設の責任者をしながら、入居しているスタートアップの皆さんの相談やお悩みを聞きつつ、人を繋いだり、ピッチやプレゼンに対してフィードバックをしたり、壁打ちをしたりしています。

ー公務員時代から起業支援に携わっていたのですね。元々起業に興味関心をお持ちだったのでしょうか。

小泉:公務員になった当時は起業支援に関心もなければ、起業マインドも全然なかったですね。8:30に出勤して、17:15の定時にはすぐに帰るようなタイプでした。

しかし、起業家の方々と出会う中で「起業家ってかっこいいな」と思ったんです。自分のやりたいことや夢に向かって頑張っていて、それを成し遂げている人もいて。

だからこそ、起業家との出会いが今の僕の原体験になっています。僕自身はそういうかっこいい人にはなれないかもしれないけど、彼らと何か一緒にできることがあるのかもしれない。そんな思いから、起業支援に興味を持ちました。

ー続いて、ツクリエさんの支援の特徴を教えてください。

小泉:弊社では固定のパッケージ支援策のようなものがなく、起業家にあわせた、フルオーダーメイドの支援を行っています。起業家によってなすべき支援は必ず異なるからこそ、ヒアリングを通した因数分解を経て、一緒に支援策を考えていく。これがツクリエの支援のあり方となっています。

具体的な支援としては、弊社には「StartupSide」というスタートアップ支援型インキュベーション施設があります。この施設に常駐している起業経営の専門相談員であるインキュベーションマネージャーが幅広くサポートします。例えば、壁打ちから資金調達の具体的な相談、事業者を紹介して欲しい、プレゼンを見てほしい……。それぞれの起業家が必要としている支援に、柔軟に対応します。

だからこそ、予想していないような相談も結構来るんですよ。例えば、相場が分かりづらい案件で「こういう場合にはどのくらいの見積もりを出したら良いですか」とか。こういった相談もいう大切にしながら、一人ひとり支援しています。

ーそのようなそれぞれ異なった支援をする中で、起業家とはどのような関わり方をしているのですか?

石田:一緒に悩んで一緒に解決し、一緒に喜べるような関係づくりを大切にしています。例えば、初めてお客さんがついた時に一緒になってその喜びを分かち合えるような、そんな関係でありたいと思っています。

ー同じ目線で悩んで喜んでくれる人がいるだけで、起業家にとっても大変心強いですね。TIB STUDIOを通じてどんな起業家と出会いたいですか?

小泉:事業領域やフェーズに関係なく誰でも歓迎です。その中で特に出会いたいと思っているのは、一緒に楽しく苦しめる人です。事業をする中で、3歩進んで2歩下がる時もあれば、2歩進んで3歩下がることもあると思います。そういう時に「苦しいけど頑張ろう」と思える、そんなかっこいい起業家の方々と出会いたいです。そこで頑張る過程で何かサポートをすることができたら、何よりも嬉しいですね。

石田:ここまででお話ししたこと以外で一つ言うなら、「誰も解決していないけど自分だけが知っている秘密」みたいなものを持っている起業家と会いたいですね。

ー最後に、起業家へのメッセージをお聞かせください。

石田:起業って、ほとんどの場合は考えた通りにいかないと思います。でも、その中でも行動している人がどんどん切り拓いていくと思うんです。そんな起業家たちをご支援できたら嬉しいですし、一緒に頑張りたいです。

小泉:起業家の皆さんって本当にかっこいいと思っていて。そのかっこよさは絶対に誰かが見ていてくれるし、絶対気づいてくれる人がいるし、走り続けていればどこかにたどり着けると思うので、諦めずに続けていただきたいです。

立ち止まらないで欲しいという意味ではなくて。立ち止まった時に、僕らみたいな支援事業者などを頼ってもらえれば、もう一度走り出せるような準備体操やトレーニングを一緒にしますから。ぜひ僕たちと一緒に頑張りましょう!


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🚀 TIB STUDIOとは

TIB “STUDIO”とは、スタートアップ支援事業者の支援を受けながら
資金調達に向けて事業検証に取り組む「起業支援プログラム」です。
審査の段階から事業領域や希望に合わせて最適なスタートアップ支援者をマッチングし、事業フェーズに合わせた支援を行います。
▶︎TIB STUDIOについて:https://tib.metro.tokyo.lg.jp/studio/

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