23.レズ風俗店の審査、落とされました
レズ風俗という仕事を見つけて「働きたい!」と思って、その場で写真面接に応募した私は、あっさり落とされてしまいました(笑)。
当時は、白金に近い金髪で、ショートヘアの私。
容姿にまるで自信がなかったので、「チャンスはなかったのかぁ、じゃあしょうがないなぁ」……とあきらめモードでした。
しかし、よほど興味があったのでしょうね。私はめげずに、日を改めてまた応募したんです。
絶対ここで働いてやる。という気持ちでいっぱいでした。
なぜ?
いまふり返ると、ひとつの疑問が残ります。
レズ風俗というものがあるとはじめて知ったとき、私はなぜ瞬時に「働きたい」と思ったのでしょう? なぜ「客として利用してみよう」と思わなかったのでしょうか?
いまでもそれがわかりません。無我夢中で応募したので、その考えがなかったんです。
もしあのとき客として利用することに関心を持ったとしたら、私はいま、ここに座って文章を書いていません。レズっ娘クラブのルール上、一度でも利用するとキャストとして働くことができないからです。
この瞬間が、人生を大きく変えるY字路でした。
私は、働く道を選んだんです。
誰もがきっと慎重になるだろうこの人生の選択に、決断を下しました。
もしもう片方の道を選んでいたとすれば、『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビさんと出逢うことはなく、もちろんこれを読んでくれているあなたと逢うこともなく、別の人生を歩んでいたはずです。
ここの面接に落ちたら、ほかに何をやればいいのだろう? というほど、切羽詰まっていたんだと思います。
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