不定期日記

不定期日記

最近の記事

雨の日

雨が好き。 雨の日は必ずと言っていいほどきみが図書室にいるから。どうやら迎えの車を待っているらしい…? 今日こそはこのぼく様に気付いてもらわねば……。 つまらなそうに読んでいる本目掛けて飛びつく。「なに⁉︎」とびっくりした表情のきみにぼくは気分良く鳴いてみせた、「にゃ〜」 ─────────────── 🐈‍⬛は水が苦手って聞くけど、こういう理由で雨が好きになった猫がいたらいいな

    • yo

      世 yo 田舎育ちなもので。 流星群が活発な時期や星が綺麗に映える日にはついつい上を眺めてしまう。こちらは星よりも強い光があちらこちらに散りばめられているから、星を目視するのは難しい。 なつかしい、大学に上がるまでは家のガレージの上に青のレジャーシートと布団やたまに寝袋を身につけて寝転がりながら夜空を見上げるのが好きだった。 周りの家は平屋建てが多く、高い建物もないのでガレージが多少低くても視界を邪魔するものはなかった。夏は蚊取り線香を焚きながら鈴虫のなく音を聴いて、冬はホ

      • ke

        獣 ke 動物ってなんであんなに可愛いんだろう。さっき飼っているプードルちゃんがキーボードを歩いた。 Vc lo 画面を見ると踏んだ時にタップした文字が映し出されていて愛おしさを感じた。 以前、お風呂上がりに化粧水を顔に塗っている時に、テレビか雑誌かで見た「化粧水はより浸透するように叩き込みながら塗るのが◎」というのを実践してみようと、鏡の前で顔を痛くない程度にパンパンパンッと両手で叩いてみた。そしたら近くで座りながらこちらを見ていたプードルくんが「キャン...キャ

        • 耽美

          世の中に耽美なものはどれくらいあるんだろう。 絵画についてはきっとわたしが死んでも見切れないたくさんの作品があって、その中には世の中に出回らず何処かの倉などにしまわれ、あるいはもう誰も踏み入れていない場所に置いてけぼりで忘れられているものもあるだろう。 むかしの芸術への理解が今よりもない時代、名門の芸術一家でも無ければ何にでも無いけれど作品を作り、それを隠しながらひたむきに生きていた人は多いと思う。 両親共に官僚のエリート一家に生まれて芸術に目覚め、志すも親の理解が得られ

          MÅNGATA

          今日はすこしかたくるしい文体になっちゃうんだけど、最近ニュースでよく取り上げられるLGBTQIAについて感じることを書いてみようと思う。 昔から感じていたんだけど人はなんで好きになる相手は異性でなければいけないのか。 私は同性を好きになったことはないし、どれだけ可愛い・綺麗と言われている女性を見ても「可愛い・綺麗な人だ」と感じるだけで、身近にいる同性に友情以上の好意を持ったこともない。 世の中で色々と言われているようだけど、 もう生きてればなんでもいいんじゃないかな。 日

          MÅNGATA

          🌙

          生まれついたクセ、なのかわたしにはこういうふうに生活したいっていうビジョンが明確にある。 遺伝的に芸術が好きなおうちに生まれたからか。骨董品や庭園を好んだ先代の趣味のせいか、わたしは美術館に置いてある絵のポストカードを部屋に置いてみたり、アンティークなものを好む傾向にある。 スキンケアをするにしたって、昭和のようなまだルースパウダーがパウダージャーに仕舞われていた時代に憧れてしまったり、エジプトの香水瓶を買って香水を入れ替えて使ってみたり。 昔返りの生活がしたいのかな。

          Nagi

          凪 Nagi わたしはひとりも好き。 偶にひとりになりたいと強く思う瞬間が生きていて何度もおとずれる。 そんな時にはとりあえずSNS(ex,Instagram,Twitter,LINE等)の世界から姿を消してみる。 あさおきて、携帯を見るとLINEの通知が十数件。今日は誰とも連絡を取り合いたくないな… 毎日誰かと連絡を取り合っていないと繋がってる感じがしなくて不安になるって言うひとが周りにいたけど、何をそんなに不安がっているんだろうか、と不思議に思ったことがある。 だる

          Kira

          煌 Kira 煌びやかな世界にはお金と欲がつき物であると、何かの小説か漫画で読んだことがあるんだけど、最近、そのことの恐ろしさに気づいてしまった気がする。 煌びやかな世界はとても魅力的だと思う、ほとんどのひとが羨望の眼差しを向けるし、 でもそんな世界に住んでる人たちって果たして幸せなのかな?と疑問を抱いてしまうことが多々あった。努力や運を否定してるわけじゃなくて、のびのびと心の赴くままに素直に生きれているのか、わたしはその立場に立ったことがないから知りたかった ‪理想

          Lala

          星 sei 小学生の頃に誰かに教えられて、ずっと覚えていることがある。いま見ている星の輝きは何億光年前の輝き。遠くまで輝きを伝えるには時間が必要で、だからいま目に見えている星は本当は残像でもう存在していないかもしれない。いま肉眼で見えている赤い星は相当おじいちゃんだから爆発している可能性が高い。どうしようもない日とかにそう考えて星を見るとなんだか勇気が湧いてくる。 社 yashiro 実は高校二年生の頃から御朱印を集めている。今年の夏は兵庫に帰省しもしたし、帰りに京都に

          Fuu

          泡沫 utakata 人間関係は泡沫みたいだ。どちらかがこの人とは少し合わないなと思ったらわれてしまうし、気があうなら泡と泡はくっつく。泡沫のすぐに割れてなくなってしまうところが繊細な人間のこころと似ているように思う。どんなに強そうに見える人でも繊細さというのはもっていて、悟られないよう、見せないようにしているんじゃないかな。そういう風に考えながら生活してみると、案外怖いものはないのかもしれない。 寿 ju とある人に「もし地球が住めなくなったらどこにすめばいいのか

          Kyu

          久遠 kuon ちょっとお高いプラネタリウムを一台頂いた。夜な夜なラヴェルのクラシック音楽を流しながら天井に散りばめられた星々を眺めていると時が止まったような、または時が無限にあるような錯覚に陥る。前に学校の履修をしていない授業に潜った時にフランス文学の先生が教えてくれたカイロスとクロノスの時の流れ方について、果てしない宇宙についての想像を膨らませていくのが面白い。世の中の在り方や不思議なことを疑問に思ったり、この時間は特別スピリチュアルなことを考えやすい。辻井伸行さんのピ

          Jp

          照 teru 学校に行く時もバイトに行く時も必ず武道具屋さんの横を通る。お店は全面ガラス張りで室内がいつも見えて、おばさんがいつも座って何かをしていた。逆にほぼ毎日通っているから私のことをなんとなく知ってそうだった。そこのおばさんが最近店の外に出でてるんだけど会うたびに「おっす!おはようぅ!!」「今日もいってらっしゃい!!」と喝を入れられてるような感覚になるほど元気ハツラツな挨拶をしてくれる。その先の肉屋のおじちゃんも時々外に出てていってらっしゃいと言ってくれる。学校帰りに

          Mon

          檸檬 lemon 梶井基次郎の「檸檬」という作品を皆さんは読んだことがありますか。 高校の頃に読んだけど内容が私にはいまいちわからなくて、間違いなく私に読解力が抜け落ちているからだと思うけれど。いまいち分からないなりに1ページ目から何回も声を出して読んでみてた。 数年経って、檸檬と聞くと一番記憶に残っているのは読んだ時の音だった。文字は覚えていないのに文章を読んだイントネーションや間合いは覚えている。口遊むことができる。 『得体の知れない不吉な塊が私の心を終始圧さえつけて

          Bun

          白檀 byakudan 白檀と百合の花が好きだったなあ。どちらも白い。故人に百合の名がつくひとがいた。やわらかい人だった。生きていたら百合の花と白檀のお香か練り香水をプレゼントしたいなと21になってからふと考える。命日になると父は私を連れ出し深夜墓の前で缶ビールと煙草を煽りながら毎回同じ思い出話をする。お線香の匂いがやけに胸に響く。もうあれから10年以上経ってしまった。ひとの適応性は時々怖い。あの人がいない人生にみんなが自然に慣れている。過ごした日々はずっと残っている、

          bubble

          睡蝕 suisyoku 夜、眠れない日がある。昔どこかで聞いた話によると夜更かししてしまうのはその日1日に満足できていないという感情からくるそう。眠くなるまで自分の体に付き合わないといけないのか~と思いながらとりあえずは海外のラジオが放送しているchill musicをかけてみる。それからいま書いているように文章を書いてみるのも良い。暗い方が良いアイデアが浮かびやすい。それか危なくない程度で夜歩きをしてみるもの良い。 この間、夜中の2時に近くに住んでいる友人と夜歩きを

          bubble

          Sei

          廻 rin 最近、15年ぶりに家族ぐるみで仲のよかった幼馴染に会って、ごはんを食べた。小学校に上がる前の6歳の頃が最後でもう初対面のひと同様に相手を少し引いた目線から見てしまうかなと思っていたけれど、そうでもなかった。会ってすぐになんだか懐かしい空気を空間が纏っていたし。SNSだけ繫がっていてこれからも進展はないだろうと思っていたところに連絡が来たものだから最初は大学生にありがちな投資に勧誘なのか?と少し疑ってしまったことを反省したい。今までの15年間分の出来事を話してい