ノクチルが海に行くので証明してみた
久しぶりの投稿です。
いや~最高でしたね、シャニマス 6thLIVE TOUR Come and Unite! 幸運にも大阪公演、横浜公演共に両日現地で参戦させていただきまして、よかったところを挙げればキリがないんですが、何よりもよかったのはやっぱり横浜公演のアンコール後全員歌唱の『あの花のように』ですよね。
思い返せば同じツアーだった3rdライブで何度も披露された思い出深い曲ではあるんですが、今や28人になった283プロ全員で歌う日が来るとは。ノクチルはついにここまで来たかと、個人的にグッときてしまいました。
おまけに浅倉透役の和久井優さんのMC「花火じゃなくて、こっち見てくれてありがとう」ですよ。シャニマスライブMC最高の名言ノミネートとさせてください。全人類「天塵」は読んだね?
他にも大阪公演の『アスファルトを鳴らして』の会場全体でのシンガロングで感情がぐちゃぐちゃになったりとか、横浜公演day1で花道ド真横の席を引いてド近くで演者さんを見たので記憶喪失になったとか、day2のトリの『青とオレンジ』で会場一バカでかいコールをかましてしまったとか、まあ言いたいことはたくさんあるんですが、長くなるのでここでは割愛させていただきます。
つまり私が言いたいのは、ノクチルすっげぇ成長しちまったな!!!!!!ということです。言うなれば第一部完。「花火じゃなくてこっち見ろー」と水面から叫んでいた彼女たちはもう、花火より輝くアイドルとしてライブという舞台に立ったのです。
ですが、そんな成長したノクチルを見て、私はふと思ったわけです。何か大切なものを忘れてはいないか……?と。
皆さん、思い出してみてください。『天塵』のオープニングシーンを。
冒頭部分、親戚の家に行く透に対して、寂しいという皆に向かって、じゃあ今度はみんなで出かけようと言うシーンです。そう、海に行くんですよ。ノクチルは。
「それってつまり……横浜公演のKアリーナでノクチルはついに海に来たってこと!?!?」と思った皆さん、違います。いや違わないけど違います。もう少し普段使っていない脳みそを使って考えてください。
そうでした、幼ごころの4人は自分たちで車を買って海に行こうと約束をしたのです。そしてアイドルとして成長した彼女たちは、車を買えるほどの仕事をこなし始め、あの頃の約束を果たす。
そうなると、一つ大きな問題が浮かんできませんか?その問題とは、
「ノクチルが海に行くとき、車のどの席に座るか」問題
※以下の文章はフィクションであり、ノクチルの4人以外は実在の人物・団体とは一切関係ありません。
※イベントコミュ『天塵』に対するネタバレが含まれます。
0.序論
「ノクチルが海に行くとき、車のどの席に座るか」問題、通称「四席予想」について、問題の主張自体は非常にシンプルであり、簡単に言えば「4人が車に座る席順を決める」というものであるが、現在に至る300年以上の間、証明がなされていない数学会の大問題である。
この予想の始まりは、数学者イカール・ガ・フェルカーが、彼女の愛読書である『enza雑誌』(原題:L’Arithtica)の余白に書き込んだメモがきっかけである。更に、そのメモの下に残されたコメントが上記の引用である。コメントの通り、予想のみが記され、証明に関しての記述がなかったがゆえに、名だたる数学者がこの予想の証明に挑戦し、そして敗れていった。
……という訳でもなく、現在に至るまで「四席予想」についての研究は全然なされていない。本当に、ぜーんぜんない。あったとしてもX(旧Twitter)でオタクが妄想をつぶやいているだけでである(私調査)。
これは誰かがやらなければならない。誰もやっていないなら誰がやるのだ。私がやるしかない。ていうか面白いじゃん、考えるの。これ。なんで誰もやってないの?
幸いフェルカーの時代とは違いこのnoteには余白が十分にある。
さあ、始めようか、証明を。
1.自動車の運転について
聡明であり愚かな者であれば、「四席予想」について、「4人で4つの座席を決める問題なら4!=4×3×2×1=24通りを調べればいいだけでは?」と言うだろう。確かにただの座席であれば24通りを羅列して順序付ければよい。
しかし、思い出してほしいのはこの座席は「車」の座席だということである。当然車は運転をしないと進まない。では誰が運転するのか? これこそがこの予想の最初にして最大の難問である。
困難は分割せよ、と昔の偉い人が言っていた通り、ここではいったん「誰が運転をするのか」という問題を細分化してみよう。
早速だが、誰が運転するのか?という問いを分割すると以下のようになる。
・誰が運転免許を取得するのか
・運転技術は重視されるのか
・運転を許可されるのか
これらの問題について、一つずつ検討していくことにする。
1.1 誰が運転免許を取得するのか
ノクチルを語るには、まずは浅倉透(以下、透)から始めなければいけないことは自明の理であるのだが、浅倉が運転免許を取得するのか、あるいはできるのかという問いは一旦後回しにして考えることとする。
なお、予想の便宜上、全員が免許を取得できる18歳以上で考えることとするが、それってノクチル高校卒業してるってこと!? などとおセンチな感傷に浸って悲しんでいては話にならないので一旦了承して欲しい。これらは予想であり、あり得たかもしれない未来の事象である。(大丈夫、公式(パラコレ)もやってるし。)
さて、考えるまでもなく免許を取得する2名については議論の余地はないと思われる。樋口円香(以下、円香)と福丸小糸(以下、小糸)の2名である。
円香に関しては、問題の発端である少女時代に既に免許の存在に言及している点において抜きんでていると言わざるを得ない。
恐らく透が「じゃあ取るか、免許」と言ったら円香は無言で一緒に取りに行くだろうし、「取ってよ、免許」と言われても取りに行くだろう。取れる取れないにかかわらず、彼女は取ることが予想される。
小糸に関しては、メンバーの誰かが免許を取った時点で「わ、私も!免許取るね!」と言って取る光景が目に浮かぶ。かわいいね。なお、彼女は優等生なので自動的に試験は合格とする。
市川雛菜(以下、雛菜)については正直言って未知数である。「透先輩(あるいは小糸ちゃん)が行くなら行く~」だとか言いそうではあるし、「楽しくなさそうだからパス~」とも言いそうであるし、とにかく証明に足りうる材料がないので、不明ということに一旦しておく。
さて、改めて透に関して考えなければならないが、透に関しても雛菜と同様に不明であると言わざるを得ない。取る気があるとも言えるし、取る気がないとも言えるし、試験に落ちても面白いし、すんなり合格しても面白い。
しかし、既に証明されている定理に当てはめることで、この問題を解決できることを発見した。その定理とは、
「透にできることで、私にできないことはない」定理である。言い換えると「透にできるならば円香にできる」である。
この命題の裏を取ると「透にできないならば円香にできない」となる訳だが、透が免許を取れないならば円香は免許を取れないとなり、前提の円香は免許を取るという前提と矛盾が生じる。つまり命題の裏も真となる。同様に命題の裏の対偶である「円香にできるならば透にできる」も自動的に真になる(命題における対偶においては真偽が一致する)ので、円香が免許を取れるならば、透も免許を取れるということになる。
よって、透に関しては、取るか取らないかはわからないが、取ろうと思えば取れる。ということがわかる。
まとめると以下のようになる。
・透:取得できる(取得するかは蓋を開けるまでわからない)
・円香:取得する
・小糸:取得する
・雛菜:不明
1.2 運転技術は重視されるのか
まず初めにここで議論する「運転技術」の定義を定めておくと、単純に運転が上手か下手か、ということとする。
透に関しては、上手ではなさそうなことが容易に想像できる。「任せてよ、運転」と言うものの「飛ばすよ、つかまって」だとか「あ、こすったわ」とかとか言うのは火を見るよりも明らかである。
対して円香・小糸の両名は安全運転をしそうではあるが、実は小糸に関しては一つの懸念点がある。それがこちらである。
これはイベントで騎馬戦を行った際の小糸の発言なのだが、負けそうになった場合めちゃくちゃに暴れる危険性があることの証明でもある。まあ、海に行く際に勝負事が起こる可能性は低いが、負けそうになった際の彼女の運転技術には注意が必要である。
雛菜に関しては、実は一番冷静に運転すると考えている。というのも、彼女の言動は一見ふわっとしているように見えて、芯の部分は一貫していることがわかるので、「危ない運転してみんなが怖い思いしたらやだな~」という気持ちで運転をしてくれそうである。
ただし、これらは基本的な運転技術への評価であり、最も重大な事項として「透が何を指示するか」という点であることが言える。
円香・雛菜に関しては、透が「いいよ、飛ばしちゃって」と言えば飛ばしてしまう危険性があり、小糸のみ唯一抵抗できる存在であることは特筆すべき事項である。
これらをまとめると以下のようになる。
透:下手だが主導権がある
円香:上手、ただし透次第
小糸:上手、透に左右されない、ただし勝負事には注意
雛菜:上手、ただし透次第
1.3 運転を許可されるのか
この項に関しては、1.1及び1.2の考察を含めて検討する必要があるので、それらを踏まえた上で一人ずつ考えていこう。
・透
運転免許:取得できる(取得するかはわからない)
運転技術:下手
こう見ると運転手として許可されるの難しいが、何度も述べている通り、透には絶対的な主導権があるのでそもそも許可される側ではないということが言える。透が運転すると言えばするし、しないといえばしない。
・円香
運転免許:取得する
運転技術:上手、ただし透次第
彼女が運転手の第一候補であろう。免許は取るし、運転も安定している。何より透が運転しない場合、一番に頼まれるのは円香であると予想される。
・小糸
運転免許:取得する
運転技術:上手、透に左右されない、ただし勝負事には注意
彼女も運転手としての適性は高い。おそらくめちゃくちゃに暴れることもないだろう。ただし、透・円香両名から運転を許可されない可能性は高い。ただし、小糸ちゃんがバカにされる状況になった場合、思いきり運転させちゃうかもしれない。
・雛菜
運転免許:不明
運転技術:上手、ただし透次第
運転手になる可能性は依然不明である。許可されないことはないとは思うが、雛菜自身が運転したいか次第であり、上述の通り運転に適した人物の方が多いので候補としてはやや低いか。
結論
運転席に座るのは「樋口円香」
今までの考察を踏まえると、円香が最善のように思えるし、実際に透が運転しない場合、彼女に運転を任せる可能性が高いことを考慮し、結論とした。
もちろん、透が運転する可能性は大いにあるし、それはそれで面白い展開がありそうだが、そちらに関しては次回までの課題とさせていただきます。
2.助手席に座ることについて
さて、次は助手席に座る人物について考えて行こうと思う。この世界に似た異世界ではマナー=コウシという偉人が車の座席のカミザ・シモザという神話を生み出しているようだが、ここではそういうものは一切無視する。そもそも幼馴染4人にはマナーも何にも関係ないのだから。
では、何を重視するかと言われれば、「運転手のサポート能力」である。運転手は集中力が必要であり、手も離せない状態が多いので、ナビの更新をしたり道案内をしたり、水分補給や差し入れをしてあげたり、時には話し相手となってあげるのが最高の助手席手と定義することにする。もちろん、ドライブデートの帰り道に幸せそうにぐっすり眠る彼女もそれはそれでよいものだが、ここでは関係ない。
以上をふまえて、円香を除く3人の助手席適性について「道案内」「気配り」「話相手」の項目に分けて検討していこう。
・透
道案内:できない
気配り:できない
話相手:できる
見た通り助手席適性はかなり低い。話相手についても、幼馴染なので適当に会話するだけの空気感でいいという点でできるのであって、会話が盛り上がるという意味ではない。よって不適切である。
・小糸
道案内:できる
気配り:できる
話相手:できる
助手席決定。
・雛菜
道案内:しない
気配り:しない
話相手:する
透とほぼ同程度の評価であろう。透と違うのは道案内や気配りができないというよりしないということだが、これは幼馴染ゆえの気が置けない仲間だからというのが大きいであろう。
結論
助手席は福丸小糸
3.後部座席について
さて、最後に後部座席についてだが、運転手の後ろか、助手席の後ろかについてはたいした問題ではないだろう。安全性がどうとか、カミザ・シモザがどうとかは彼女たちには関係のないことだ。
しかし、世の中には「カップリング予想」というものが存在し、カップリングに関して様々な形があり、なおかつ創作する個々人の好みが大きく反映されるものである。したがって、本稿に関しては特定のカップリングを支持するものではないことを、ここに明記しておきたい。
※そもそもカップリングを考慮して席次を決める場合、それこそ本当に各々の「好み」に左右されるのは明白である。特定のカップリングに強い気持ちを持つ方は、是非その気持ちを反映させた席順を発表していただきたい。
したがって、ここでは年長組/年少組という組み合わせに注目し、バランスを考えて助手席後ろを浅倉透、運転席後ろを市川雛菜とする。
よって最終的な席順はこのようになる。
助手席:小糸 運転席:円香
助手席後:透 運転席後:雛菜
4.結論
「四席予想」について、研究前の私は安易に「うーん透が運転して円香が助手席で、後輩が後ろ。TOMDとKOIHINAの鉄板。」などと考えていたが、考察を深めていくごとに、この予想の奥深さに気付き、本研究を進めるに至った。結果として円香、小糸という興味深い前席のペアが発見された。よって、一見すると簡単に結論を出せそうな「四席予想」の奥深さや、味わいの深さを発見できたといえるだろう。
本研究の限界点にも述べておく。本研究では妥当性による予想という手法で運転席を円香とすることによって最適解を導き出したが、透が運転するという可能性について、まだそれを証明する手立てを持たない。また便宜上、各人の性格を決定し、分析を行ったが、当然彼女らは生きている人間であるので、分析通りに動く保証はどこにもない。今後の彼女たちの言動や行動に対しても粘り強く調査を行い、それらを詳細に分析することにより「四席予想」についてより正確に把握することを今後の課題としたい。
あとがき
改めて以上の文章はフィクションであり、ノクチルの4人以外は実在の人物・団体とは一切関係ありませんし、「四席予想」なんていうものは数学界に存在しません。私がずっと気になっていただけです。
でも、皆さんもノクチルの皆で車に乗る光景を想像したこと、あるんじゃないですか? 何なら車に詳しい方なら車種まで考えられると思いますし、今回は4人で4人乗りの車という条件でしたが、人数や車の大きさ、目的地によっても全然変わってくると思います。私は友達がいないので、一人での研究となりましたが、友達がいる方は友達同士でわいわいと議論してみるのも楽しいかもしれないですね。
皆さんのノクチル座席予想を今後も是非見たいので、研究の報告お待ちしております。
あと『天塵』はいいぞ、読みな~。
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