雑記:主観的幸福感の尺度

 医学統計の実習で主観的幸福感に関する論文を読む機会があり、その中で主観的幸福感の尺度について面白く感じたので共有したいと思う。

 そもそも主観的幸福感は、QOL研究が進む中、客観的側面ばかり着目され、個人の主観的判断や心理的側面を重視するために注目されたものである。
 QOLは客観的指標といえるが、主観的幸福感は読んで字の如く主観的指標である。

 主観的幸福感には、認知的側面と感情的側面の二つの領域があるとされる。
 したがって、主観的幸福感の尺度は、自己の生活に対する満足度、ポジティブ感情とネガティブ感情を測ることができなければならない。
 これらを測るために様々な研究者が頑張っているらしいが、、

 主観的幸福感の尺度ってなんだよと思っていたが、論文を読み込むうちにある程度理解できるようになっていた。
 社会への積極性などが評価項目にあり、最初は積極性なんてなくても幸せなやつは幸せだろと思っていたが、どうやら統計的に示されているとのこと。じ、じゃあ尺度として適切なのか…。
 しかし、このような尺度で評価された幸福感は主観的なのだろうか。
 どうしても一般化された指標に主観的という言葉がつけられると少しばかり違和感を感じる。

読んだ論文:主観的幸福感尺度の作成と信頼性・妥当性の検討 心理学研究 第74巻 第3号

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?