短編15話

きい

女子生徒「店長」

「そろそろお昼ですよ」

「お店に顔出して下さいよ」

　

●●「今　忙しい」

　

女子生徒「店長は」

「あれからずっとインターネットをしている」

「このままでは」

「誰も私の昼食を作ってくれない」

　　

「お腹すいた」

……

がちゃ

○○「ただいま」（女子大生ぽい服装）

女子生徒「助けて」

「店長が」

「ご飯作ってくれないんです」

○○「わかりました」

「君が私の彼女になってくれたら」

「ご飯作ってあげるよ」

……

[夜]

もふもふ

○○「紬ちゃん」

「ほら　やっぱりこのパジャマ似合う」

女子生徒「（えへへ　そうなのかな）」

「……」

ぎう

●●「ところでお前ら」

「お前らは」

「プリ〇スが暴走した場合の止め方を知っているか？」

女子生徒「……まだやるんですか………」

○○「……」

「『ブレーキペダルを両足でしっかり踏む』」

「『このとき、プレーキペダルを繰り返し踏んではいけません』」

「『ブレーキの効きが悪くなり、より強い力が必要になります』」

「だっけ？」

●●「大体正しい」

引用ーーー

同乗しているときにクルマが暴走し始めた！ そのとき、助手席のあなたは──安藤眞の『テクノロジーのすべて』第27弾｜Motor-FanTECH[モーターファンテック]

引用終わりーーー

○○「常識よ」

●●「その後　ニュートラルに入れろ、とあるが」

「ニュートラルへの入れ方は知っているか？」

　

○○「『シフトをN位置で右に倒し　2秒待つ』」

女子生徒「（2秒かかるのかよ）」

○○「あるいは」

「『走行中　P（パーキング）ボタンを押す』」

「という裏技があるらしいわ」

女子生徒「あまり知られてないなら意味ないんじゃ……」

●●「ここで意外なのが」

「『ブレーキペダルを繰り返し踏むな』」

「という事だな」

「もしかすると　池袋暴走のあの老人も」

「ガンガン踏みまくって　ブレーキ効かなくしてしまったのかも知れん」

「『強い力が必要になる』というのが」

「ペダル下がらなくなる、という意味なら」

「暴走中にブレーキランプもつかないだろう」

女子生徒「いや　そのりくつはおかしい」

「じゃ　なんでプリ〇ス加速すんだよ」

　

●●「……」

「ふむ」

「それを説明するには」

「バッテリーの充放電の説明からしないといけないが」

（気力があれば続く）