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先入観の植え付けによる影響

虐待を行う親や、DVがやめられない者達。
その環境下の周囲の意見に気をつけたい。
よく聞かれる言葉がこれだ。

「大人しい優しい良い人です」
「よっぽどのことがないと怒らない人」

こうした先入観を
当事者の近くに垂れ込む人は多い。
そこで繋がる負の連鎖がある。

「される側にも落ち度があるのではないか」

これは非常に誤った認識であるし、
何気なく伝える言葉は恐ろしい凶器と化す
ことがあるので注意が必要だ。

例えば、
「あの人は、あなたの大切な人を殺したけど
良い人ですよ。相手も何かしたのでは?」
これを疑わず、信じる人はいるだろうか。

当事者以外の言葉を鵜呑みにしてはいけない。
それが虐待、DVがある環境ではよくある。
支援の手が届きにくいのもここにある。

特に感情をコントロールできない衝動性を
抱えた人間は、自分の味方にとても甘い。
またその相手は本人にとって「気持ちいい相手」
であることも多い。

例えば
「社長!さすがですね!社長!!」
こう言ってくれる相手には
凶暴な刃は決して見せない。

ことが起きた後に本人は言うのだ。
「社長はそんなことはしません。
私は守ってもらったから、今度は社長を守ります」

当たり前である。
甘い蜜しか知らない相手は社長を守るのだ。

実際に被害にあった側は、
それを言った本人からも責められ
DV被害者によくある言葉を使う。
「ワタシが、ワルカッタ…」

このように周囲の先入観は
モンスターを更なるモンスターに仕立てる。
庇ってもらえる事で自分が絶対になるからだ。

負のループはつづく。
被害者にも悪影響を与える。

「そうだ。前はイイヒトだった…」

人に、人の先入観を植えつけてはいけない。
人を見るのは自身である。

「あの子、いい子だよ。
 あの人、いい人です。」

私はこの言葉を誰かに言わない。
自分の目で見ることが大切な事を忘れない。

無理ならば専門機関で第三者の目を借りてほしい。
誰かに傷つけられるのが人生ではない。
誰かが救われる今日であってほしい。

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