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H.M.S. Hood 1941 イギリス海軍巡洋戦艦 フッド (Tamiya 1/700 waterline kit)

 第一次世界大戦後の1920年5月に竣工したアドミラル級巡洋戦艦で、イギリス海軍がナポレオンと戦った時代のサミュエル・フッド提督の名前が付けられました。本級はアドミラル級といわれるように、フッドのあとも歴代のイギリス海軍の提督であるアンソン、ハウ、ロドニーと名前が付けられる予定でしたが、ユトランド沖海戦の戦訓から巡洋戦艦の運用が見直され、残りの3艦は建造されませんでした。
 長らく世界最大・最強の戦艦"Mighty Hood" として名を馳せ、実際ビスマルクより長かったので見た目は最大でした(もっとも両艦が並んだことはありませんが)。
 しかし、1941年5月のビスマルク追撃戦の中で起きたデンマーク海峡海戦において、ビスマルクと砲撃を交わし、フッドは轟沈してしまいました。

 使用したのは、発売当時その精密さが大いに話題となったタミヤ 1/700ウォーターラインシリーズNo.127(現行 No. 803)英国海軍巡洋戦艦フッドです。その後ネットの進化とともに新たな資料が続々と発表され、一部修正が必要なことが指摘されましたので、それらのネット上の記事とモデルアート 2004年12月号臨時増刊 No.671 艦船模型スペシャルNo.14 イギリス戦艦編の作例記事を参考に、汎用のエッチングパーツも使ってディールアップしてみました。

2010年3月制作

左舷上方より

 巡洋戦艦らしい細身の美しい姿をしています。でも、防御力が弱かったかもしれませんね。

左舷中央部

 煙突はくり抜いて網目を作っています。艦載艇の塗装は資料不足でいい加減ですので、今後英国艦を作る時に載せ替える予定です。

右舷前方

 艦橋前部の構造物の窓のスリット、艦橋横の測距儀下部の構造、艦載艇甲板下の支柱などを追加しています。

第三砲塔

 資料で見つけた3番砲塔にある謎の構造物を再現してみました。カタパルトの跡なのか、1941年春にはあったのか、不明です。

右舷全景

 1941年時にするには、Home Fleet Medium Greyにすべきでしょうが、英国艦は明るい塗装のイメージがあるので、艦体はLight Grey一色にしています。

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