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H.M.S. Repluse 1941 英国海軍レパルス 1941制作記 #4 (Tamiya 1/700 waterline kit)


6.各部の仕上げ

6-1.レジンによるガラス窓表現

Pic.6-1 ガラス窓表現

 写真は第2次改装前のものですが、艦橋の窓の部分(A)(B)は吹き抜けでなくガラスとなっていたようです。このため、塗装後にガラス窓表現をしました。パーツB1とB4の窓枠部分はEP(C)を使用しました。このパーツと4-1で作成した(D)の窓枠の内側に透明UVレジン(百均のネイル用)をつまようじの先で塗布します。レジンに粘性があるので表面張力で膜を作ることができました。この作業はできれば内側からしたほうが、窓枠の外にレジンが付着しません。(C)は天井部分を接着していないのでこれが可能でしたが、(D)は下部のパーツと接着後なので外側からの作業となりました。外側にレジンが付着した場合は紙縒りにしたキムワイプをピンセットで摘まんで拭き取ります。
 塗布後日光に当てれば1分程度で固着します。

6-2.艦橋の組み立て2

Pic.6-2 艦橋の組み立て2

 ガラス窓表現をしたEP(A)に窓枠を切除したパーツB4を載せ、B38を接着しました。B38はあとで白く塗る必要があります。
 B3のヤードの代わりにEPのヤード(B)を付けて、前部マストに通して接着し、(A)にEPのヤード(C)を付けて、マストの上に接着しました。次にB34とB35の支柱を付けましたが、少しマストがグラグラします。ヤードも曲がりやすいので、このあとの張線作業がちょっと心配です。
 艦橋前部の測距儀の上のEP(D)はType284レーダーです。EPのセットにあったので取り付けてしまいましたが、これは1941年8月に設置されたもので5月にはありませんでした。資料を見て気が付いたので、このあと撤去しました。勇み足、勇み足。

6-3.後部構造物と後部マストの組み立て

Pic.6-3 後部構造物と後部マストの組み立て

 キット説明書の8番、9番に従って、後部構造物、方位測定台、後部4インチ射撃指令室を組立てました。B15の三方向の斜めの支柱にEP(A)を、B2、B23、B31にEPの手すりを付けました。これらのパーツを後部マストのB32に接着しましたが、マスト上部のB49はステンレス線で組みなおし(B、C、D)、十字のヤードの付いた見張り所のEP(E)を追加しました。

6-4.甲板装備品

Pic.6-4 甲板装備品

 クラフト紙木甲板を貼るため、甲板上の装備品等のモールドをすべて削りとったので、レジン製品やプラ板から自作した装備品を甲板上に接着していきました。通風筒(A)は、大・中・小の3種類のレジン製品を、キットの元の位置や参考資料をもとに植えつけました。B砲塔の前には(B)角柱状のダクトを3本通風筒と共に追加しました。ホーサーリール(C)は、円柱状のプラ棒(1㎜径)にテグスを巻いて着色しEPに挟んだものを作りました。巻揚げ機(D)と昇降口や窓(E)はプラ板で作りました。後部甲板のキャプスタン(F)はレジン製品を使いました。

6-5.艦載機用クレーン

Pic.6-5 艦載機用クレーン

 中部構造物には艦載機と艦載艇兼用のクレーンが2台あります、このクレーン用のEPは、骨組みに加えて巻揚げ機等を板状で表現していますが、立体の構造物としては少しもの足りなかったので、ディティールアップしてみました。
 クレーン内部の角状の大小の構造物(A)はプラ棒で、右側下部の巻揚げ機(B)と上下のホーサーリール(C)は、甲板に設置したものと同様に、左側の張り出しと手すり(D)は日本海軍の錨鎖台のEPを流用して作り、最後にワイヤー(E)を張りました。

2024年5月制作開始
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