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H.M.S. Rodney 1941 英国海軍ロドネイ1941 (Tamiya 1/700 waterline kit)

 タミヤ1/700ウォーターラインシリーズNo.102(現行No.601)イギリス海軍戦艦ロドネイです。キットは竣工時をモデル化していていますが、写真資料をもとに1941年5月時にディテールアップしました。

左舷前方より

主な改造点は 
1. 消磁ケーブル設置
2. X砲塔上のカタパルト設置とウォーラス搭載
3. 艦橋の形状変更
4. ポンポン砲の追加
5. 前部マストとレーダーの追加
です。詳しくは制作記をご覧ください。

上方より全景

 ロドネイは、ネルソン級の2番艦で1927年11月に竣工しました。3連装3基9門の主砲の前部配置は、集中防御に適していると考えられましたが、重量バランスの悪さが機関に悪影響を与え、ロドネイは常に機関の不調を抱えながらの運用となりました。

主砲塔から艦橋

 艦名は、アメリカ独立戦争時のセントビンセント岬海戦とセインツ海戦の勝者、初代ロドニー男爵ジョージ・ブリッジス・ロドニー(George Brydges Rodney, 1st Baron Rodney)です。
 なお、Rodneyの日本語表記については、現在では『ロドニー』と表記するのが一般的ですが、タミヤのキット名に沿って『ロドネイ』と表記しています。

艦中央部から後部

 ロドネイは主として本国艦隊に所属し、1941年5月にビスマルクが出撃した際には、機関修理のためにアメリカに向かう途中でしたが、急遽進路を変えてビスマルクを追撃しました。
 5月27日午前8時47分射程23,400ヤードでビスマルク対して最初の砲撃を行い、続けてキングジョージ五世が砲撃に加わりました。
 ロドネイは、AとXの外側の砲とBの内側の砲5門による一斉射撃を、続いてAとYの内側の砲とBの外側の砲による4門の一斉射撃を交互に行いました。9時16分には、ロドネイは右舷発射管から魚雷を発射しましたが、これは戦艦が他の戦艦に魚雷を発射した唯一のケースと言われています。

右舷より艦中央部

 午前9時30分頃には、ロドネイの16インチの砲弾がビスマルクの甲板装甲を貫通し、左舷機関室で爆発したためビスマルクの機関が停止しました。
 ロドネイは燃料が少なくなったためその場から離れましたが、ビスマルクは10時39分に沈没しました。
 この戦いで、ロドニーのX砲塔はすぐに砲撃ができなくなり、砲弾の殆どはA砲塔とB砲塔から発射されました。さらに、戦闘中にA砲塔の右側の砲は完全に故障し、B砲塔の左側と中央の砲は断続的な故障に見舞われていたとのことです。

2024年5月6日完成
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