自由律万珠沙華02301-02400

2301. 迷わせて踏み固めさせる
2302. 人はそれを発音しない
2303. 報告の旗のアイコン
2304. 錠剤の数が合わない
2305. 偽物のたい焼きでごまかす
2306. 遊具の上から見つける
2307. 登るだけで痛い
2308. 溶接の跡に足をかける
2309. ゴム臭い方向に進む
2310. マグロはマドラーを知らない
2311. ギターケースを机にしてずっと書いている
2312. 何をそんなに色分けすることがあるのか
2313. 海だけ取り除くことが出きれば
2314. 弟として甘えている
2315. スポンジを色で選ばない
2316. 炊けたら教えてくれるから待て
2317. 弱っても食べ方がきれい
2318. 発想を飛ばして死んだ
2319. 爆笑から戻る顔
2320. 自分の倍ある引戸を開ける
2321. コンビ名が早口
2322. 花畑を知らない少年
2323. まだ元気な頃のピース
2324. 掠れても感謝を伝えるべきだった
2325. 照明で作られた神様
2326. 一足先に休ませて貰っている
2327. 快気祝いを前借りして飲む
2328. 何もわかっていないがオシロスコープ
2329. 鳥がつつく旨そうな実
2330. 仕事のふりをして交差点渡る
2331. でかい毛むくじゃらを殴らせてもらう
2332. どの裏に書いたか忘れる
2333. 皺の寄っているところが眉間だよ
2334. 取れないところにコインを設置する
2335. 強く押してはいけないスイッチ
2336. 人のスマホに普段の私の顔
2337. ひっそり咲くつもりが赤い
2338. 安易に近づいてもう２発避けている
2339. 蹴飛ばした椅子は固定されている
2340. 電車だけではわからない
2341. 初夏と告げる母
2342. 学校までの木を数える
2343. 負けたくない人のルールに従う
2344. 優しい人ならここにはいない
2345. 折れた花の茎を助けようもない
2346. 心暖まり茶化してみる
2347. まだ泥棒だと疑われるか
2348. ベルがなったらこの経路で逃げ出す
2349. 触れられる距離のカラスは怖い
2350. 公園のどこにいても異物
2351. コオロギになりたいと思って思いとどまる
2352. 粉末になり、なおカニ
2353. またここにはないピアノの話
2354. 氷が必要なまじない
2355. 事情を知らない祖母に励まされる
2356. 予告編で満足したままの映画
2357. 将来の話から抜け出し猫じゃらし
2358. 魚だけでなく海は私も見ろ
2359. 音色に振り向きなんだその格好は
2360. 無駄にしていないと言うテロップ
2361. 寿命だと決めるのはあなたか
2362. 線香の匂いがしてここが実家
2363. 天才と言うから勝負したのに
2364. 生意気に行方をくらます
2365. 適当な小屋で実を分ける
2366. 思ったより近い花火
2367. 思い詰めても晴れる霧
2368. ホテルの風呂の水面の永遠
2369. クッションもへたって秋も終盤
2370. 嵐ならやり過ごすしかない
2371. 消防士の話に箸を置く
2372. 私でもそれなりの音が出る
2373. 骸と同じく黙っている
2374. 増えることに全力のものになすすべなし
2375. 知識で知る花と急に出会う
2376. 均等に丸を打ち点を打つ
2377. 夕べタイムマシンがあった場所
2378. 血を吐きながらは嘘だが
2379. 要らない紐を切り落としたからか
2380. ひよこはあたたかいと聞く
2381. 小銭集めて事なきを得る
2382. 蕎麦だけでは涼しさに殺されてしまう
2383. 煙草で私との記憶を消している
2384. 爪を切りすぎて騒ぐ綺麗な手だ
2385. 凶器が滑って遠くへ
2386. どの木の根だろう
2387. 私の毛以外考えられない
2388. もうだめだたくあんを分厚く切ってくれ
2389. わさびの移動から始まる丼
2390. 前向きに捉えよと言いまた金儲けの話
2391. 真面目に聞いていたが私が死んだあとの話か
2392. 胃の中にまだ市民プール
2393. 花火を知った気になってソフトクリーム全てこぼす
2394. 帰りのために一つ残しておいたのだろう
2395. まだ帰らないと思っただろうまだ帰らないぞ
2396. なんども偽物だと説明しているのだが
2397. 誰でも上空から自分の家を見られる時代
2398. 胡椒の素早さが足りない
2399. 足りていない睡眠の量がわからない
2400. ハンバーガーの尻を気にする