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4月8日はお釈迦さまの生誕祭

こんにちは、スルースカイです。

ツイッターで仏教とビジネスのことを発信しています。職業はIT系の広告制作です。

仏教はお釈迦さまの教えです。そのお釈迦さまが生まれたのは4月8日。日本では花祭り灌仏会(かんぶつえ)と言ったりします。日本は仏教国ですが、あまり知られていません。12月25日は多くの国民が知るところですが…。日本が戦争に負けたことも大きく影響しているのでしょう。

お釈迦さまの誕生にはイエス・キリストさまのような逸話があります。これも知っているのは一部の仏教徒だけかもしれません。

その誕生の逸話についてやさしく、かんたんにご紹介します。文章はできるだけ絵本風にわかりやすくしてあります。

その前に

【自己紹介】
・仏教を探求して15年。浄土系がメインです。
・十代の頃から役行者が好きでした。大峰山は定期的に登ります。
・中学・高校はキリスト教系の学校に通いました。
・もちろん、神道も好きです。

では、はじめます。3分で読めます。


お釈迦さまが生まれたのは

いまから2,500年ほど昔。インドの北部、ヒマラヤ山脈のふもとに、カピラ国という小さな国がありました。この国を治めていたのは釈迦族の王様。王の名を浄飯(じょうぼん)、お妃の名を摩耶(まや)といいました。国民からも愛された国王とお妃でした。

このお二人には子供がなく、赤ちゃんが欲しいと強く願われていました。国の人たちからも、皇太子さまが生まれることを強く望まれていました。

ある夜、お妃の摩耶夫人は不思議な夢を見ました。

天上の彼方から、六本の金色の牙を持った白い象が降りてきて自分のお腹の中に入っていったのです。

摩耶夫人は夢のことを王様に話しました。王様は子供を宿したに違いないと言って大喜び。国中の人々もおおいに喜びました。

天上界で下生を待つお釈迦様

実はこの時、お釈迦さまは天上界兜率天(とそつてん)という場所で修行をしていました。いまかいまかと、地上に降りる機会をうかがっていたのです。そして、ちょうどいい機会を見極めて、六牙の白い象に飛び乗り、摩耶夫人めがけて地上に降りて行きました。

帰郷途中のルンビニーで

お腹がふくらんで、いよいよ赤ちゃんが誕生する日が間近になった摩耶夫人は、出産するためにコーリヤ国に帰郷することにしました。

道中、摩耶夫人一行は花がいっぱい咲くルンビニーの花園で休憩することにしました。摩耶夫人は美しく咲く無憂樹の花に誘わわれるように手を伸ばすと…

右脇の下から美しい男の子がお生まれになりました。

※注釈:からだを4分解すると、頭はバラモン(僧侶)、胴体はクシャトリア(王侯、士族)、下半身はヴャイシャ(庶民)、足はシュードラ(奴隷)とインドの身分制度になります。

すると、その誕生をお祝いするように天からは恵みの雨が降り、大地には爽やかな風が吹き渡り、花々は輝き、鳥のさえずりが辺りに響き、動物たちが誕生した皇太子のもとへ集まってきました。

お釈迦さまの誕生です。

生まれたばかりのお釈迦さまは、すっくと立ち、七歩あゆまれて、右手を天に、左手を地に、指をさされ

天上天下、唯我独尊

と高らかに地上の人々に諭されました。

その意味は、この人間の肉体はすべて尊い存在。人間界こそ仏への門が開く場所です。そのことを早く知りなさい、と。そして、すべての生き物は仏の命を持つ存在であることも教えています。

しかし、この世は無常

この世の中は苦しに満ちた世界です。残念なことに、摩耶夫人はお釈迦さまをお産みになり、一週間後にこの世を去られました。

おわり

最後に

これはお釈迦さまの誕生にまつわる逸話です。ところどころに様々な比喩が隠されています。事実であるかどうは、とくに問題ではなく、事実をベースに大切な教えが込められたお話しだと捉えてください。キリスト様の誕生の逸話も似たように様々な比喩と奇跡が込められています。

大切なのはこの有名なお話を知っていただくことです。仏教のはじまりのお話をぜひ、子々孫々にお伝えください。

お釈迦さまは世界四大聖人のお一人です。知っていて損はありません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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