6月1日〜6月30日の日記より
・太宰治『人間失格』を読む。実家から持ってきた、小畑健が表紙を描いているやつだ。奥付を見ると2007年32刷とある。17年ぶりの再読というわけだ。
いや、ぜんぜん共感できなくてびっくりした。でもこれを読むことで、自分は「本心」なんていろんなものごととの関係性の中で相対的に存在するにすぎないと思っているし、「罪」だって実態がなくて人間が社会をやっていく上で仮に決めているにすぎないと思っているということを逆に感じさせられる。あと、女性たちや友人・堀木の描写が生々しくて「ひっ…」と