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リサイクルナイロンジャケット生産者インタビュー①株式会社​染谷商店

TREHH SQUAREの共通アイテム、リサイクルナイロンジャケットの生産者の方々にお話をお伺いしました。リサイクロン生地企画販売会社の染谷商店さんです。

株式会社​染谷商店

1963年にトラック幌用の綿帆布の取り扱いで創業しました。
こちらの生地は、衣料品や資材用として幅広く使われているNufftar21®等、
独自に生産地と開発した商品です。

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リサイクルナイロンジャケット

リサイクルナイロンジャケットは、染谷商店オリジナル生地ブランドNufftar21®からリサイクルナイロン糸を使用した生地“RE”をピックアップ。この生地に使用されているリサイクルナイロン糸は廃材を集めてリサイクルした、国際認証団体の証明を得た原料を使用しています。
この糸番手クラスで国内最初にリサイクルナイロン生地を手がけました。
リサイクルナイロンの使用は原材料として原油への依存を軽減し、廃棄物を減らして埋め立て地の寿命を延長し、焼却炉から出る温室効果ガスの放出も減少させます。
そうして作られたリサイクルナイロンJKの裏にはウレタンコーティングがされており、その裏面のウレタンコーティングは植物由来の原料を40%使用しています。
カーボンフリーを意識した生地です。石油系で作られていることが多い中、加工には技術を要しますが、より環境にやさしいものとなっています。

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リサイクルナイロン生地を作ったきっかけ

リサイクルナイロンを始めたきっかけは、2019年ごろでした。
生地を提供している取引先が、ヨーロッパ向けに展開しており、ヨーロッパのお客さんにリサイクルでない方の生地をプレゼンしていましたが、欧米の方が環境に対する意識が高いので、リサイクルではないのか?という話になりました。
2019年の時点では、日本ではリサイクルナイロンは認知されていない状況(一部では認知)で、スポーツ業界では、当たり前に使われていました。
日本のファッションアパレルではまだリサイクルという意識が希薄で、
どちらかといえば、リサイクル物よりも値段というような流れでした。
そこで、弊社と機屋さんと加工場さんと、リサイクルの糸を使って生地を作ろうと話を2019年に立ち上げました。そこから半年ぐらいでサンプルを作り、リサーチして、まだまだ国内の生地屋さんもリサイクルという認識が少なかったため、染谷商店が先駆けて、リサイクルナイロン生地をスタートさせました。
機場はものづくりネットワークで弊社と共にものづくりをすすめる、パートナーの北陸エリアにある工場です。清潔な工場で織られる生地は、糸の太さによって、スポーツウエアだったり、アウトドア商品だったりと、いろいろな商品が作られます。

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これからの取り組み


SDGs は素材などにフォーカスされていますが、いま、糸の種類とか折り方とかだけでは一通りいってしまうと、それ以上で工夫できません。
染谷商店では、行き詰った時のために、オーガニックコットンでない綿を使っていなくても、加工している工場が会社として設備を95%Co2削減するような設備に変えていますとか、デニム産地だと、オーガニックコットンを使用しているだけでなくて、染色するときにインディゴを環境に配慮した排水の設備、染料を環境にやさしく、エコ染色というようなものをやっているという、総合的な環境、カーボンフリー的なところで、我々は広く環境に優しいことを目指しています。
糸や原料だけでなく、一番は、オーダーをものづくりネットワークのチーム(仕入れ先)を大事にし、オーダーを出し続けていく。そうしないと、新しいもの、アイデアを出しても協力を得られない、してもらえないというところが、やっぱり一番サスティナブルとしては取り組みし続けるところが、大事だと思います。
また我々に発注していただいているお客さんにも、できるかぎり継続してオーダーいただければありがたいなと思います。