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【2023年】山形花笠まつり・仙台七夕まつりの「女子1人旅」の記録

もうすぐ8月!
8月上旬に開催される有名な夏祭りといえば・・・
そう!「東北三大祭り」です!!

  • 「青森ねぶた祭」(毎年8月2日~7日)

  • 「秋田竿燈まつり」(毎年8月3日~6日)

  • 「仙台七夕まつり」(毎年8月6日~8日)

の3つを合わせて「東北三大祭り」と呼ばれますが、これらに

  • 「山形花笠まつり」(毎年8月5日~7日)

を加えて「東北四大祭り」、さらに

  • 「盛岡さんさ踊り」(毎年8月1日~4日)

  • 「福島わらじまつり」(毎年8月の第一金曜~日曜)

を加えて「東北六大祭り」と言われるんだそうです。

全国的にも有名なお祭りなので、「一生に一度は見に行ってみたい!」と思っている方も多いんじゃないでしょうか。

私もそのクチで、特に「山形花笠まつり」と「仙台七夕まつり」の2つはいつか絶対に行きたい!とずっと思っていました。
なぜかと言うと・・・

  • 花笠まつり
    小4の時に運動会で花笠音頭を踊ったことがあり、本場の花笠踊りを一度この目で見たいと思っていた。

  • 七夕まつり
    母方の実家が宮城県の石巻市にあり、子どもの頃は毎年お盆休みに帰省していたが、仙台七夕まつりはそのちょうど1週間前に開催が終わってしまっており、タッチの差で足を運ぶチャンスがなかった。

そう、2つとも、子どもの頃の体験を理由に並々ならぬ思い入れがあったのです。

そして去年、1泊2日の1人旅を計画し、ようやく長年の夢を実現させることができました!!
せっかくなので、2日間の濃密な旅の記録を、思い出せる限りこのnoteにも残しておこうと思います!


1日目(2023/8/6)@山形

朝7時半、大宮駅から紫・黄色・白の3色カラーが特徴的な山形新幹線「つばさ号」に乗車します。人生初なのでワクワクが止まらない!

車体の紫は山形県の県鳥「おしどり」、黄色は山形県の県花「紅花」、白は「蔵王の雪」がモチーフになっているんだそう。
色にもちゃーんと意味が込められているんですね~😊

新幹線の魅力は何と言ってもそのスピード。
2列シートの窓側席に陣取り、ビュンビュン飛ばす新幹線の快適な旅を満喫していました・・・福島駅を出発するまでは。

福島駅の発車後すぐ、私は異変に気付きます。
「えっ、なんか走るスピード遅くない・・・?」

この時私は知らなかったのですが、実は山形新幹線、福島から先は在来線の奥羽本線に入り、最高速度が在来線と同じスピードにまで制限されてしまうんです。つまり、超ノロノロ運転になるんです。

新幹線にしてはあり得ないトロさで、のんびりと景色が窓の向こうへと流れていくさまを見て、

「うそだ、こんなの新幹線じゃない・・・(泣)」
「いくらなんでも遅すぎるだろ・・・(泣)」
「頼むからもっと速く走ってくれ~~(泣)」

と、思わず頭の中でぼやいてしまいました。
非日常のスピードが味わえると思っていただけに、ちょっと裏切られたような気分でした。

そんなこんなで2時間半の新幹線の旅を終え、ようやく目的地である山形駅に降り立ちます。
北の大地なので少しは涼しいかと期待していましたが、全然そんなことはなく、むわっとした暑さが私を出迎えてくれました。

花笠まつりは、山形市の中心市街地メインストリート(十日町・本町・七日町大通り~文翔館前)で行われ、会場は山形駅から歩いて10分ほどの場所にあります。始まるのは夕方6時頃です。

さて、まつり開始までどこで過ごすかと言うと・・・蔵王温泉です!
山形駅前から蔵王温泉まで1時間に1本バスが出ており、所要時間は片道約40分と、実はアクセス良好なんですね~。

バスに揺られ、蔵王温泉バスターミナルに到着。
最初は人気の観光スポットとして名高い「蔵王温泉大露天風呂」に行こうと思っていたのですが。。。
どうやら細い山道の中にあるようで、Googleマップを見ても1人でたどり着ける自信が無く、行くのはスッパリ断念しました。

そもそも、露天風呂に向かう人が周囲にいなさそうでしたし、山道を連れもいない中1人で登るとか怖すぎて無理でした。
あくまでも目的は「花笠まつり」ですからね!
山で迷子になりたいわけじゃないですからね!

結局、バスターミナルから歩いてほど近い温泉施設に身を落ち着けることにしました。
温泉を堪能し、昼ごはんを食べ終え、「まだちょっと時間があるな、さあてどうしよっかな~」と思い調べていたら、近くに「蔵王ロープウェイ」があるというではないですか!

このまま施設に居座ってもつまらないし、せっかく来たんだから乗ってみよう!と思い、早速ロープウェイ乗り場に向かいました。
この後に予想外のとんでもない出来事が起きることも知らず。。。

チケットを買ってゴンドラに乗り込み、夏の青々とした雄大な山の景色を楽しみます。山の緑が眼下に広がり、まさに絶景!
ここ、冬は樹氷が見れる場所として有名なんですよね~。寒そう。。。

山頂に着いた後は、展望台から蔵王の温泉街や蔵王連峰を見渡す大パノラマを堪能しました。標高が高いので、夏なのに秋みたいに涼しかったです。
ただ時折、遠くで雷の音がゴロゴロ聞こえていました。夏ですからね。

さーて戻るか!とロープウェイ乗り場に向かおうとしたところ、ピンポンパンポーンとお知らせが。

「えー、ただいま雷が鳴っておりますので、安全のためロープウェイはしばらく運休いたします」

・・・・・ハァーッッッッ!!!!????

運転再開は未定。私の中でさまざまな思いが駆け巡ります。

いやいやいやこれ大丈夫か?花笠まつりに間に合うか??
これで間に合わなかったら、悔やんでも悔やみきれないぞ。。。
クッソ、こんなことになるなら、安易にロープウェイに乗るんじゃなかった・・・!

しかしすべては後の祭り。なす術もなくその場に立ち尽くします。
周囲には同じように山頂に取り残された観光客が10~20人ほどいました。

待つことおよそ30分、運転再開見込みが未だ立たない中、ロープウェイのスタッフさんの機転により、山のふもとから車で迎えが来てくれることになりました。
車は5人乗りで、ふもとから山頂までは往復約20分かかるそうです。でもこれでどうにか下山する算段が付いた・・・!

人数オーバーのため1組目は見送り、2組目でようやく車に乗り込み、無事に下山することができたのでした。

一時はどうなることかと思いましたが、花笠まつりにも何とか間に合いそうで、ホッと胸をなでおろしました。山の天気の急変は恐ろしいですね。。。
無計画な行動はリスクが高いと思い知らされました。これから気を付けないと。。。

夕方4時半頃には山形駅前に舞い戻り、そのまま花笠まつりの会場に向かいました。
花笠パレードのゴール地点である「文翔館」前の広場で食フェスタが開催されていたので、まつりが始まる前にしっかりと腹ごしらえをします。玉こんにゃくおいしいな~~😄

パレードゴール地点の「文翔館」前

夕方6時。日没が迫り、薄暗い周囲に提灯のあかりがよく映えるようになってきた頃、いよいよ花笠まつりが始まりました!
花笠音頭の音楽がスピーカーから流れ出します。ああ懐かしい!これですよこれ!私が小4の時に踊った曲は!!

すでに沿道は人でごった返し、スムーズな通行が難しくなっていましたが、どうにかおさまりの良い場所を見つけ、花笠パレードがやって来るのを待ちます。

・・・パレードが見えてきました!ここからは実況中継でお送りいたします(笑)

おお~来た来た!踊ってる踊ってる!先頭の人、めっちゃ美人で綺麗だな~
へぇ~、花笠って赤い花飾りのものだけだと思ってたけど、全然そんなことなかった。結構カラフルだな~!
参加団体によってパフォーマンスも千差万別だし、踊り方ってこんなに自由なんだ!
踊り手の年齢層も、子どもから学生、大人まで幅広いな~。うおー、あんな小さな子どもたちも踊ってる!お母さん、引率お疲れ様です。。。
おっ、クーラーボックスをゴロゴロ引きずっている人がいる!夜でも踊ってると暑いからね。。。熱中症には気を付けないとね。。。
・・・ん?これはチアリーディングの団体かな?人が肩の上に乗って・・・うわー!飛んだ!カッコイイー!!
山形大学花笠サークル「四面楚歌」!?ネーミングセンスが面白すぎるwwパフォーマンスの方も見応えあるなー!

初めて見る花笠まつりの感動に打ち震えながら、そのまま3時間ぐらい同じ場所に突っ立ってパレードを満喫しました。しかし、ずっと立ち続けていたせいで、あ、足が。。。

夜9時半、足がそろそろ限界を迎えてきたので、名残惜しいですが花笠パレードに別れを告げ、駅前のホテルメトロポリタンへと足早に向かいました。
もうこれ以上立ってられない、一刻も早く座りてぇ~~~!!!

えっ?せっかく遠くまで旅行しに来たんだから、温泉旅館にでも泊まればいいのにって??
明日は朝から在来線で仙台に移動するので、駅に近いほうが何かと便利なんですよね~。しかもメトロポリタンって、VIEWカードでポイントが貯まるから超お得なんですよ~(←誰も聞いてない)

実は、1人でホテルに泊まったのはこの時が初めてでした。
親や友人とホテルに泊まったことは何度かあるものの、完全に1人で泊まったことは今まで一度もなかったんです。

「おひとりさま」でのホテル宿泊は新鮮な体験でしたが、特に印象に残っているのがこの2つ。

  • エレベーター、カードキーをかざさないとボタンが押せないんですね。。。一瞬閉じ込められたかと思ってひやひやしました。。。

  • バスタオル、まさかユニットバスの天井近くにあるとは思わなかった。。。いや分かりづらッ!!探しても見つからないので、お風呂上がりにフェイスタオルで体を拭く羽目になったじゃないですか!!

・・・フゥ。1日目からハプニング盛りだくさんでしたが、無事にホテルへたどり着けて良かったです。旅って本当に何があるか分からないな。。。


2日目(2023/8/7)@仙台

朝6時半。ホテルの朝食会場へ。
朝ごはんとは思えないほどの豪華な食事は、宿泊客の特権ですよね~。
山形県産のお米「つや姫」はやっぱり美味しい。

乗る予定の電車の時間が迫ってきたので、ホテルをチェックアウトし、仙山線乗り場へと向かいます。

仙山線は、仙台ー山形間を約1時半で結ぶJRのローカル線です。沿線で有名な観光スポットと言えば、「立石寺」(山寺駅)や「作並温泉」(作並駅)などがあります。

行く前は、山寺にも頑張って登ってみようかな~なんて思っていましたが、夏の暑さは半端じゃないと聞き、今回は断念しました。
あくまでも目的は「七夕まつり」ですからね!
熱中症で倒れたいわけじゃないですからね!

いよいよ発車時間。さよなら山形、花笠の夜のきらめきは忘れない、きっとまた来るよ。

仙山線なんてめったに乗らない路線だし、仙台までの1時間半ずっと起きて、車窓からの景色を堪能するぞー!と決意していたのですが。。。
山寺駅を過ぎたあたりから、電車の心地よい揺れがもたらす眠気に抗えず、気付けばガチ寝していました。
そして起きるといつの間にか乗客が増えており、仙台まで残り3駅・・・。

えーっ、うそでしょー!電車内でこんなに深く寝入ったのはかなり久しぶりです。それだけ揺れが心地よかったってことか。。。
車窓からの景色を見逃してしまったのは惜しいですが、寝る前に山寺周辺に広がる雄大な自然を目にすることができたので、まあ良しとしますか!

こうして東北最大の玄関口・仙台に到着し、改札を出ると・・・
天井から吊るされた巨大な七夕飾りが出迎えてくれました!
これが、いつもお盆休みに石巻にある母方の実家に帰省するせいで、長らく見るチャンスを逃していた仙台の七夕・・・!!
エスカレーターを上って2階から見ると、さらに迫力満点です。

駅の入り口に置かれていた七夕仕様のうちわを手に持ち、人の流れに沿ってペデストリアンデッキと直結するアーケード街へと歩いていきます。
外は暑いので、うちわは必須ですね。もらっておいてよかった・・・!

アーケード街入口に到着すると、早速豪華絢爛な七夕飾りがお出迎え!
天井や柱から垂れ下がり、商店街を埋め尽くすほどの色鮮やかな七夕飾りを見て、カメラのシャッターが止まりません。
うーん、静止している七夕飾りも美しいけど、風に吹かれて優雅に揺れる七夕飾りも、風情があってイイですね~!

夢中になって写真を撮りまくり、商店街を歩き回っていたら、いつの間にか2時間が経過し、お昼時になっていました。お腹空いた・・・。まあ途中でずんだ餅をテイクアウトしてペロリと頂いたのですが(笑)

ちなみに、My iPhoneの写真フォルダに収められている数ある七夕飾りのうち、特にお気に入りの2枚はこちら。

呪術廻戦の七夕飾り。主人公の出身地が仙台なので!
カエルかわいい。

ひとしきり写真を撮り終えた後は、仙台駅に戻ってお昼ごはんをテイクアウトし、外のベンチでゆっくりと味わいます。
・・・いや外めちゃくちゃ暑いんですけどね!でもちょうどお昼時でどこの店も混んでるし、待つのもダルいな~と思い、手っ取り早くご飯にありつけそうなのがこの方法だったので。。。
散々歩き回って疲れていたから、早く座りたかったんです。。。体力無いな私(笑)

とは言え、熱中症を避けるため、食べ終わったらさっさと涼しい駅構内に引っ込み、次なる目的地を目指します。
どこかと言うと・・・日本三景の1つ、松島!仙台からは仙石線で約40分と、アクセスも抜群です。

仙石線は、仙台ー石巻間を約1時半で結ぶJRのローカル線です。沿線で有名な観光スポットと言えば、「松島」(松島海岸駅)のほかに「塩竈神社」(本塩釜駅)などがあります。

(余談)
2015年に新しくできた「仙石東北ライン」に乗れば、仙台から石巻まで約1時間でアクセスできます。ただし本数が少ないので、時間には注意。

改札を通り、私にとっては馴染み深い仙石線乗り場へと向かいます。
子どもの頃は、母方の実家への帰省がてら毎年のように乗っていましたが、大人になってからはあまり乗る機会も無く、今回久しぶりに利用するのでワクワクしました。

長いエスカレーターを下り、地下ホームへと到着。
えんじ色が特徴的な駅の壁のデザイン。
電車の接近を知らせる「ピピピピピ」「ピピピピピ」という独特の機械音と、女性の声のアナウンス。
ああ懐かしい、この空気感。。。

電車に乗り込み、しばらくは立っていましたが、何駅か過ぎて乗客もまばらになった頃、空いている座席に腰かけて、ドア横にある黄色の開閉ボタンに目をやります。

子どもの頃は、降りる人もいないのに「開」ボタンを押して、よく母に怒られたな。。。それに、誰も乗り降りしないのにドアが開けっ放しになっていたら、謎の親切心を発揮して「閉」ボタンを押したっけ。
普段よく乗る電車はすべて自動開閉で、自分でボタンを押してドアを開け閉めする・・・なんてことはなかったので、物珍しくてつい遊んでしまったんですよね(笑)

子どもの頃を思い出しながらボーっと座っていると、やがて目的地の松島海岸駅に到着。
外へ出て後ろを振り返ると、これまた見覚えのあるモダンな茶色の駅舎がそびえ立っていました。この駅舎を見ると、「松島に来た!」って感じがするんですよね~。

人の流れに沿って歩いていると、遊覧船のチケットを売っているおじいさんを発見。
最初は遊覧船に乗るつもりはなかったんですが、値段も1,500円とお手頃価格で、しかもちょうどいい時間帯の便があったので、「せっかく来たんだし・・・」と思って、つい買ってしまいました。

5分ぐらい歩くと、遊覧船乗り場に到着。
特にすることも無かったので、早めに並んで遊覧船が船着き場へとやって来るのを待ちます。
その間に、海の絶景を1枚パシャリ。

遊覧船が到着し、早速1階にある左の窓際席に座ります。(※2階へ上がるには追加料金が必要)
窓の外側には水滴がびっしりと付いており、スタッフの人が一生懸命大きなモップで拭いていました。結構揺れるんですね。。。

いよいよ出航。船内のアナウンスを聞きながら、湾内の島々を約1時間ほどかけてゆったりと巡ります。
ただ、船の進行方向に対して右側に島々が多かったので、右の窓際席に座ればよかったな~とちょっぴり後悔。

しばらく進んで外海に出ると、波が高くて船も大きく揺れるため、窓の外に海水がバシャバシャと跳ね返ります。せっかくモップで綺麗に拭かれた窓が、海水の塩分のせいかどんどん曇っていきます。
でもそのおかげか、窓の近くで何度も虹を見ることができ、とてもラッキーでした。

松島湾内を一周し、元の場所に戻ってきた後は、遊覧船乗り場から歩いてすぐそばにある松島のシンボル・五大堂に向かいました。

この五大堂に渡るための赤い橋だけは、なぜか子どもの頃の記憶として鮮明に残っています。それだけ色鮮やかで印象的なんでしょうね。

松島を一望できる展望台から、よく晴れた夏の青空に映える海をしばらく眺め、パシャリと写真に収めた後、静かにその場を後にしました。

松島から仙台駅に戻ったのは大体夕方の5時頃。
お昼は手短に済ませてしまったけど、美食グルメの街・仙台に来たからには、ちょっと贅沢なお料理を楽しんで帰りたい・・・!

仙台と言えば・・・やっぱり牛タン!
30分ほど並んだ後、駅ナカにある牛タン専門店に入り、本場の味を堪能しました。並んだ甲斐があったというものです。

ディナーの後は土産の物色です。仙台銘菓「萩の月」を買わずして、この地を去ることなどあり得ません!ほかにも、ずんだ餅や笹かまぼこなどを買い占め、新幹線に乗り込みました。

2日目は特に大きなハプニングもなく、無事に1人旅を終えられそうで何よりです。さよなら仙台、きっとまた来るよ。

・・・あーーっ!!仙台に来た直後に手に取った七夕仕様のうちわがいつの間にか無い!!松島に行く仙石線の中で落としてしまったようです。。。
デザインが気に入ったので持ち帰りたかったのに。。。最後の最後で、む、無念。。。😭



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