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献立・栄養管理のシステム化

病院、学校、施設など集団給食を
行っている場所で、
「献立管理」、「栄養管理」を
システム化する場合の業務流れ、
各種情報(データ)の保存手順について
解説します。


献立管理、栄養管理にて使用するデータ

システム化を行う場合、
各種情報整理し登録する必要が
あります。

マスタ (M)
日々の業務で使用される基本的な
データを登録する(例:食品 等)

トランザクション (T)
日々の業務で発生するデータを
登録する(例:献立 等)



共通項目の登録

システム化を行う前に
各データをどのような分類で
管理するのか? を決めなくては
なりません
各種分類、コード、区分などは、
献立作成上、各種管理情報を
踏まえて検討します。

食品の登録

① 食品は、大きく2つに類別します。
 食品:「食品成分表」に記載されている
   食品の最小単位になるもの
 加工食品:冷凍食品、調理済野食品等
   食品会社より提供されている食品
② 「食品成分表」に記載されている
 「食品群」、 「食品番号」をそのまま
  使用するのか?
  使い勝手が良いように新たな
 「食品コード」を 使用するのか?
 「食品群」も管理資料に準じて新たな
  食品群を 作成するのか?
③ 食品は、献立、料理の基本的な要素と
 なるので、
 「食品成分表」のデータをそのまま使用
 するのか?、一部の食品を使用する
 のか?
 ※ 「食品成分表」のデータをそのまま
   使用 することはお勧めしません。
   食品の検索に時間がかかり、
   ミスが生じやすくなります。

仕入先の登録

食品(食材)を発注する仕入先の
登録になります。


食品仕入先の登録

食品を取扱業者単位に発注する
場合に登録が必要になります。
(例:魚介類、肉類、野菜類…)
・食品の種類により仕入先を管理する
 のか?
・同じ食品でも複数の仕入先があるのか?

料理の作成

食事形態(主食、副食…)に応じて
各種料理を作成します。
料理は、食品より構成されるため
食品成分を確認可能なことが
必要です。


食事箋の登録

喫食者の「食事箋」が必要な場合に
登録します。
他のシステムで、「患者、施設利用者」が
登録されている場合、「喫食者T」との
連携が必要です。


予定献立の作成

料理、食事箋を元に予定献立を
作成します。
季節献立、行事食など(正月、花見、
クリスマス…)が必要な場合は、
「季節献立M」に事前登録しておき
ます。
予定献立を元に必要な帳票を印刷
します。
 ・仕込表 → 厨房(調理室)
 ・献立表 → 喫食者
 ・食札  → 配膳係

食材の発注

予定献立の食品、予定食数より必要な
食品数量を計算します。
計算された食品数量と食品在庫の状況
により発注する食品を決めます。

実施献立の作成

予定献立を元に実施献立を作成し、
実施食数を設定します。


食材の在庫管理

在庫に対する入出荷管理を行います。
入荷:「食品発注T」の入荷状況を
在庫に反映する
出荷:「実施献立食品量 X 実施食数」を
消費数(出荷数)として在庫に
反映する。

管理資料の作成

実施献立(料理→食品→栄養素)、
実施食数を元に各種管理資料の
作成を行います。


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