見出し画像

♠スペードのKING♠ ♔~第2巻~♔

つづき…


幼稚園のクラスのみんなと仲良くなり、通常生活に馴染んで来ました。

そんな生活に馴染んだキングは両親や先生たちも心配する必要がなくなり、安心して見守るようになったのです。

キングは、先生を困らすことのない生徒として、授業は至って普通に受けていました。そんなキングは、好きな授業はなかった。むしろ授業は嫌いの方だった。

しかし、

好きな授業は体育だけ。そこで、幼稚園の授業が終わって、帰る時間までのバスの出発まで、毎日一時間くらいの待ち時間がありました。

最初は、鬼ごっこや絵を書いたり、砂場や遊具で遊んでいたが、次第にその遊びに飽きてしまっている。キングだけではなく、クラスメイトも同じく飽きてしまった。

すると、

先生がサッカーボールとバットとゴムボールを持って来てくれて、皆大喜びし、サッカーや野球を毎日、日々動きまくっていた。

チームを作り、試合をするまでになり、それは、登校から卒園までサッカーと野球をやることが義務化されたかのように取り組んだ。

そうして、あれよこれよと過ごした三年間はまたたく間に過ぎ去り、登校拒否だったあの頃から三年、嫌だった幼稚園を卒園したのでした。


キングは小学生となったのです。


小学生となったキングは、一年生、二年生、三年生と小学生の生活を普通の小学生のように至って変わりなく通っていた。病気や事故もなく。低学年の三年間では、学校が終わった後、友達と近くの公園に集まり、幼稚園の授業後と同じように、毎日野球やサッカーに明け暮れていました。

小学生になったことで、幼稚園のときより友達の数が増え、チームを作り対抗できるまでになったことで、より一層、来る日来る日も日が暮れるまで、ひたすら友達と集まり遊んでいました。


キングは、サッカーより野球が好きになったのである。


そんな楽しい遊びも四年生になると終了を迎えることとなるのでした。

そう、学校の部活に入らなくてはいけなくなったのです。

遊びが功を奏したのか、遊んでいた友達と団結し、全員で野球部へ入部することなりました。その学校では、野球部が非常に強く、四年生だったキングの世代よりも、五年生と六年生が運動神経抜群の集団だったのです。


キングは、姉、キング、弟、の三人兄弟でした。

三兄弟共、低学年の時に、姉がピアノ教室と書道教室へ通っていて、なんとキングもピアノ教室と書道教室へ通っていていたのです。言葉を正そう。通わさせられていたのです。

キングは、好きでもないピアノの時間が大嫌いだったのです。書道は特に感じることはなかった。ピアノ教室を辞めさせてはくれず、野球部とピアノ教室と書道の三つの習い事の狭間で生きていました。

それが、普通のことなのだ。と。


小学五年生となったキングは、体付きも一段と大きくなり、すっかり少年へ成長しました。まだ、ピアノは続けさせられていたのです。

野球とピアノと書道の掛け持ちから、果たしてキングは今後、どのような展開になっていくのであろうか………


                        to  be  continued…







よろしければサポートよろしくお願いします。いただいたサポートはクリエイターとしての活用させていただきます(#^.^#)