#8: ハニーハニーキスの場合 part2【謝罪文読解】
謝罪文読解についてはこちらをご覧ください。
本件は、以下の記事と同件の別謝罪文書です。経緯など以下もよければご覧ください。
元文書(というより後始末)
本記事は #6 でご紹介した件についての続報です。「不祥事の後始末」という点で振り返り見るべき点が多かったのでまとめました。
何が起こったのかを示すため、 X の投稿を何件か引用します。
また、これもXの投稿ですが、マフィン販売時にレシートを発行していなかったのに、返金対応をする場合はレシートを提出するように言ってきていた、という情報もあります。
Xでの情報をもとに内容を精査していたところ、#6でも紹介していた厚生労働省の公開回収事案詳細が更新され、回収方法に関する連絡先(メールアドレス)や今後の対応についてのプレスリリースが記載されていました。以下のページが今後の対応についての情報になりそうです。
Honey×Honey xoxo (crayonsite.info)
ことの経緯
2023年11月11〜12日、東京ビッグサイトで開催した「デザインフェスタ」(略称:デザフェス)にて焼き菓子店ハニーハニーキスが出店していた
ハニーハニーキスが販売したマフィンを購入した方から「糸を引く」というような指摘が相次いだ
当初は「購入してからの保存方法が悪いんじゃないの?」くらいの対応をしていたが、指摘が相次いだため保健所沙汰に。ついにはリコールへ
リコールのページに連絡先として書いていたInstagramやXのアカウントを削除。マフィン購入者の返金手続きが滞る投稿が相次ぐ
マフィン購入者向けの連絡先やホームページでのプレスリリースが用意され、今後の対応がそちらに記載されることに
読解
今回は文書を読んでいく感じではなく、それぞれの情報を精査していきたいと思います。
Xアカウント削除について
実際にアカウントがないのか確認したいと思います。Instagramについてはたどれませんでしたが、幸い #6 でXから引用していたため、プロフィールページを開いてみると・・・
ないですね・・・最初に記載した連絡先を閉鎖してしまうのはこのような不祥事対策では握手でしょう。
レシートを発行しなかった件について
こちらに関しては正直真偽が確かめられないので、実際に発行したかどうか、また、返金対応にレシートを必須としたかはXの投稿を信じるかどうかでしょう。ただし、一般的にレシートの発行は事業者の義務ではありませんが領収書(領収証書)の発行は民法486条により事業者(というより弁済を受領する者)は発行の義務があります。
レシートと領収書の違いは「宛名があるかどうか」のようです。詳しくは以下のサイトなどをご覧ください。
レシートと領収書の違いとは?役割の違いを解説 | 請求ABC (invoice.ne.jp)
ホームページでのプレスリリースについて
これまではXなどを情報提供や連絡先として使っていたハニーハニーキスですが、最終的にホームページを立ち上げ、連絡先用に新しくメールアドレスを発行したようです。
これは、ハニーハニーキスのマフィンの件がSNSを中心に大盛り上がりししてしまったからでしょう(デスマフィンなどというハッシュタグまであるようです。)ハニーハニーキス側に多くの誹謗中傷があっただろうことは想像に難くありません。
ハニーハニーキス側にも落ち度はありそうですが、個人攻撃にならないようにしたいですね。
話を戻して、公開されたホームページでのプレスリリースを見ていきたいと思います。
完璧な文章です。 #6 ではハニーハニーキスの方は明らかにこういった不祥事に慣れていないような対応でした。しかし、上記の文章を読むだけでも、謝罪のプロ、もとい、弁護士などの有識者が仲介に入ったようであることが伺い知れます。
残念ながらハニーハニーキス (Honey x Honey xoxo) は閉店してしまったようです。また、今回の件に便乗して、ハニーハニーキスの虚偽のホームページを立ち上げる輩が出て来たそうです。そういった愉快犯に対しても削除対応を求める等、完璧すぎる対応です。
Xでの投稿にあったレシート云々についてはここにかかってきそうですね。証憑は当然必要とされるでしょうが、実際にハニーハニーキスがデザフェスでレシートなどを発行していなかったとしたら、領収書の発行を求めた超レアな購入客しか返金対応はしてもらえないのでしょうか。。
ただし、厚生労働省の公開回収事案詳細を見ると、2023-11-21 21:17 JST時点で以下の回収状況となっていました。
結構回収されているようですが、返金対応されたのかは謎ですね。
今取材対応など受けたら大変なことになるでしょうから、賢明な対応ですね。。
全体的に、ホームページのプレスリリースはプロの犯行と言っていいでしょう。見習いたいものです。
総論
デスマフィンなどと不名誉な呼ばれ方をしてしまっている本件ですが、おそらくはプロの方が事態の収拾に向けて動かれているようなので、ひとまず安心しました。不祥事があったときには、個人で抱えきれない問題は必ず弁護士などしかるべき場所に助けを求めたいですね。
2023-11-23 追記
「ご清祥のことお慶び…」マフィン食中毒騒動「おわび文」でまた物議 「ケンカ売ってる」「印象悪すぎ」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース
完璧な文章と評したプレスリリースですが、どうも見落としがあったようです。。
確かに、お詫び文として不適切な表現ではありました。この辺りは正直枕詞なので見落としていました。今後はより丁寧な読解をしていきたいと思います。
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