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コテンラジオを応援するコテンサポーターになりました

コテンサポーターになりました。

コテンラジオとは

コテンラジオは、2018年に始まった歴史系podcast (音声配信) です。日本と世界の歴史を面白く、かつディープに、そしてフラットな視点でお話してくれる番組です。

https://cotenradio.fm/

放送は、3名の方の対話形式で進んでいきます。
歴史を愛し、歴史の面白さを知りすぎてしまった「株式会社コテン」の深井さん (https://twitter.com/CotenFukai) とヤンヤンさん (https://twitter.com/AcYang5) が歴史を語り、
自称歴史弱者のMC、樋口さん (https://twitter.com/HiguchiKi) がそれを聴いてリスナーとともに学んでいく番組です。

2019年に「JAPAN PODCAST AWARDS」で二冠を達成していた人気番組ということもあり、番組の存在は以前から知っていましたが、実際に聴き始めたのは約1ヵ月前でした。(このnoteを執筆しているのは2021年6月下旬)
第1話の「吉田松陰」についての回を聴いて「なんだこれ、めちゃくちゃおもしろい...!」と思い、初めからすべてのエピソードを順に聴いていきました。
そしてこのたび、完結しているテーマの中で最新の「エリザベス1世」まで聴き終えたため、有料会員であるコテンサポーターになりました。

コテンサポーターになるとできること

コテンサポーターには主に3つの特典があります。

1. アーリーアクセス
2. ボーナスエピソード
3. イベントへの優先参加権

1つ目は、アーリーアクセスです。
コテンラジオのメイン放送は、ひとつのテーマにつき10話強の放送回で構成されており、これが週に2話ずつ更新されていきます。つまり、最新のテーマについては、5週間以上待たないと全て聴くことができません。
アーリーアクセスは、そのテーマの第1話が公開されるタイミングで1話から最終話までを全部一気に聴けるようになるという特典です。
ちなみに、初めはひとつのテーマにつき5話前後でしたが、最近は話数のインフレが進んでいて、多くて15話くらいになったりしています。
最新の信長編については、深井さん自身も「一気に聴かないと理解できる気がしない」とツイートされています。

2つ目の特典が、サポーター限定のボーナスエピソードです。
事前打ち合わせの様子や、歴史以外のテーマでメンバーが話し合った内容、ゲストを迎えてのトークなど、様々なエピソード聴くことができます。個人的にはここで話されている内容がとても好きです。

3つ目は、イベントへの優先参加権です。
コテンラジオは、オンラインもしくはオフラインのイベントを開催してくれることがあります。コテンサポーターはそのイベントに優先的に参加する権利がいただけるそうです。一部の過去のイベントはアーカイブがアップロードされていて、podcastなどで聴くことができます。自分はまだサポーターになったばかりなので参加したことはありませんが、機会があればぜひ参加してみたいです。

コテンサポーターになった理由

ここからは、自分がサポーターになった理由について書いていきます。
サポーターになると上記のような特典が得られるわけですが、自分は特典が全くなかったとしてもサポーターになっていた気がします。
理由は、完璧には言語化できていませんが大きく分けると2つあります。

ひとつ目は、あえて記号化して言うのであれば「返報性の原理」かなと思います。無料で公開されているエピソードが全て素晴らしすぎて、これを無料で聴き続けていてはいけないという感覚になりました。こんなに良質なコンテンツ、むしろ喜んで応援させていただきます。

もうひとつが、このコテンラジオというコンテンツの仲間になりたいという感覚です。最近は、マスの時代から徐々にコミュニティの時代になってきていると言われており、各地で小さなクローズドなコミュニティがどんどん増えています。コテンラジオも3人のパーソナリティを中心に、ひとつのコミュニティになっていると思います。

徒然なるままに

コテンラジオは「歴史についてわかりやすくまとめて解説する番組」と思いきや、実のところ、私たちが生きるこの世界の見方についての視点を与えてくれる人文学的な番組です。自分自身、日々生きづらさを感じている中でこの世界をどう捉えればいいのか、自分自身とどう向き合えば良いのかというヒントを与えてもらいました。

先に述べたように、特典がなくてもサポーターにはなったと思いますが、サポーターになって良かったと感じるのがボーナスエピソードです。
本編とは異なり、歴史ではない内容を話している回がほとんどです。毎回独自のテーマを設けてそれについてのパーソナリティ3人のトークを聴くことができます。あるいは、またさらに別の経験・感性を持ったゲストの方が来てくださる回もあります。
ここには「答えのない問いに対してフラットに意見を共有し合い、ふわっとしていた感覚が言語化されていく。けれども、最終的に何か答えがでるわけではない」という美しさがあります。
これが自分にとってはすごく面白く、新しさを感じつつも「そうそう自分が感じていたのはこれだ」という感覚にもなります。
一般公開されている放送でも同じようにこの感覚を味わうことができますが、ボーナスエピソードはよりその純度が高いイメージです。

自分は理系/工学部出身ですが、この人文学的な内容がすごく刺さりました。もしかすると自分はこっちの方が向いていたんじゃないかと思ったほどです。
高校時代、一番得意な科目は物理でした。これに関しても世界の新しい見方を教えてくれてる学問と言う感覚で楽しんでいたのかもしれません。
例えば、これは中学理科の内容ですが、重力というものの存在を私たちは知っています。では、物体が落ちるという運動を詳しく見てみると「毎秒一定のペースで一次関数的に物体の速度が上がっていく」ということがわかります。物理というレンズを通すことで「仮に空気抵抗が全く無ければ、物の動きは本来こういった振る舞いになります」というように、新しい視点で切り取った世界を見ることができます。
コテンラジオが教えてくれるものも、こういった世界の見方についての内容であったからこそ自分に刺さったのかもしれないと思いました。
どの回だったかは思い出せませんが、放送の中でも「学問っていうのは全部世界の切り取り方」というお話をされていました。

最後に、サポーター限定ボーナスエピソードの中で特に好きな放送は「アウトプットよりインプットのほうが大事」です。
自分自身も、現代のアウトプット至上主義の世界に疑問を感じながら生きてきました。
実際にどちらの方が大事なのかは分かりませんし、きっとどちらも大切だとは思いますが、インプットの方が大事だと信じている人がいることに救われました。

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