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寄生



知らない誰かを簡単に知ることが出来る世界
何も知らないのに知ったフリをする世間
知りもしないのに鋭利な言葉を放つ人間
詩を書き始めたのは自分のためだった
私の知らない己からの伝言を書き記す
信じたくない言葉の羅列
私という個体はひとつの生命体である自認
知りたくないことばかりだ
SNSという媒体で有名にならず
ひっそりと息を殺して連ねる
不特定多数の共感より
たった一人の魔法になりたい
全部じゃなく一部になりたい
手を差し伸べるのではなく
一緒にもがいて酸素を逃がしたい
あくまで共に生きている存在として

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