4:29

目の前には大きな壁だらけ
実力も才能も何も持ち合わせていないから
自由という正義にただ憧れを抱くだけ

寂しいのはきっと秋のせい
そうやって色んな感情を色んな出来事のせいにして
「私」という存在を守るしかなかった
いや、それしか方法を知らなかった

どれだけ取り繕っても、最終的に残ったのは
空虚な心だけで
自分が辿ってきた道筋さえも
無意味なものだったと決めつけてしまいそうだ

乱れる生活習慣は
心の余裕も少しずつ蝕んで殺していくし
くまのよった目元には少しずつ涙が滲んでいく

何が正解なのか分からないよ
正解なんて存在しないのかもしれない
学校で教わったことは全て正解があって
この世にもたくさんの正解が溢れていると
間違った認識をしてしまうよね

負の感情と孤独は私を離さない
冷たい夜と6畳に充満するタバコの煙が
このどうしようもなく残酷だと感じるこの世に
私は存在していると教えてくれた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?