花言葉を知らずに愛したその花は

紫色のクロッカスの花言葉は「愛の後悔」らしい
君と何度もの季節を循環するこの場所に立って
具現化されない愛について語り明かす夢を見た

明日は一体何者か
君は一体何者か

尊い言葉はさらさらと流れる川に流され
憎い感情はその存在をただ強く滞在する

幻想に恋をして痛みを知らずに散りゆく運命
「この世には絶望しかなかった」と
愛されぬままこの命を手放したいと願う日々

退屈な日常を巻き戻す様に夢の中を泳ぐのに
悪夢が待ち合わせてると思うと
退屈と憂鬱のマーブル模様が夢の中の空に写されていた
上手に生きれないことを恨んで、操れない心を殺めたい

この日常が退屈が憂鬱が全て夢で、嘘だと言って欲しい
私の気持ちは、どんな姿をしているんだろうね

正しさの相性は奥底をかき分けて
君の核に触れるしか見分けの方法はない
真夜中の色が深まって宵になった瞬間を
見逃さないようにね
流れる曲は「一番綺麗な私を」
消えない涙の記憶が陽光に照らされるには
まだ時間がかかる
早朝の空気を吸い込む頃には
深い眠りに染まっていることを願うばかりね

黄色のクロッカスの花言葉は「私を信じて」らしい
周囲の人からの信頼より
私が欲しかったのは、私自身の肯定と愛情と信頼

今日はどうやら曇りらしい
一面の灰色さえも愛せる日が来るといいよね

早朝を知らせる鳥のさえずりとチャイムは
寝ぼけ眼の私に、外の光を認識させた。

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