公認会計士試験は東大受験よりも難しいのか?

公認会計士試験は、東大生であったとしても、全員が合格できるものではない(諸説あるが、在学中に合格できるのは東大生の30%程度らしい)。また、東大卒YouTuberが、公認会計士試験のほうが難しいと主張していることもある。

では、本当に、公認会計士試験は、東大受験よりも難しいのか?

答えは「微妙に違う」だと思う。

東大に合格した東大生が、公認会計士試験に合格できないのは、単純に「大学受験で勉強した内容が、公認会計士試験では活かせない」からだ。英語・数学・国語・理科・地歴は、簿記会計・監査論・企業法(そして選択科目の経済学など)とはほとんど関連性が無い。あくまでも仮の話ではあるが、開成高校などのエリート高校生が東大受験ではなく、公認会計士試験に集中すれば、半分以上は合格できるのではないか、と思う。

もう一つの理由は、東大特有の事情だが、進学振り分け制度のために、大学の授業を疎かにできないためだ。慶應の場合は、別にそんなものはないので、ギリギリ単位を取得できるラインで授業を切り抜ければ、あとは公認会計士試験に集中できる。

そのため、「公認会計士試験に合格できない東大生が相当数いるから、公認会計士試験のほうが難しい」というのは、正しくないと考える。

ただし、「何を学ぶか」まで戦略的に人生プランを考えるのも、実力のうち・・・そのように考える場合は・・・大学受験を無視して公認会計士試験に集中したほうが良いのかもしれない。もちろん、監査法人は慶應・早稲田・東大あたりの大学出身者が多いので、高卒や三流大学だと浮いてしまうのは確実だが・・・。また、「合格できなかった」場合のリスクが高すぎる。そのリスクを回避できるのは、早慶附属だけだ。最悪、早慶の学歴は確保できる。

英語が得意な帰国子女であれば、US CPAもありだろう。米国会計基準の企業も多い。アメリカで働きたいならば、なおさらだ。そして、US CPAはJ CPAよりも遥かに合格しやすい(ただし、英語は得意である必要あり)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?