中学生・高校生 科目別勉強法

中学生・高校生のために、科目別の勉強法を伝授します。

英語

当たり前ですが、単語を暗記しましょう。可能であれば、中学入学前に1000語ほど暗記しておくと、他の生徒に差をつけることが可能です。長文を読んで文脈と関連づけて暗記すると効果的です。そして文法です。それ以外に意外と重要なことは、欧米の文化に関する知識です。英語はアメリカやイギリスで使われる言語であるため、アメリカなど英語圏の国の知識が多少は必要になります。古文における古文常識のようなものです。あとは、有名な英語の作家の作品・思想を覚えておくのもよいでしょう。

数学

数学はセンスだと思っている人がいますが、大間違いです。大学の数学は確かにセンスもあり、私のような文系人間には厳しいのですが、高校レベルは解法の暗記と組み合わせで突破できます。なぜかというと、試験時間の制約があるからです。ゼロから解法を考えていると確実に時間切れとなります。そして意外と重要なのは「出題者の目線」です。特に、東大などの難関大学を目指す場合は必須でしょう。過去問を研究して、「何が問われているのか?」仮説をたてるのがよいでしょう。

現代文・小論文

疎かにされがちなのが、漢字と語彙です。高校3年生になってからでは手遅れなので、中学~高校1年生までである程度は完成させておきたいです。「形而上学」「アウフヘーベン」などの意味がわかるでしょうか?そして、ある程度は重要作家の基本的な思想を覚えてしまうのも効果的です。三島由紀夫などは、独特の美学を持っている人です。なので、文章にその特徴が反映されています。ただし、知識に引っ張られてバイアスを持つのもよくないです。文章を論理的に読解することと、知識による推測を両立させなくてはなりません。知識人の文章は、海外の知識も豊富で、例えばニーチェやサルトルなど哲学の話も出てくるので、意外と知識は重要です。小論文の場合は、最初は書けないと思いますので、慶應や名古屋大学法学部の小論文の過去問を研究して、解法を暗記してもかまわないと思います。ある程度、解法パターンが頭に入ってきてから、問題演習をしましょう。

古文・漢文

社会人になってからほとんど使うことのない科目ですが、勉強量に比例して成績が伸びやすいので「コスパ」は良い科目です。慶應文系(古典が出題されず小論文)や私立理系に絞っている人以外は、捨てるのはもったいないです。古文常識・古文文法・古文単語・漢文の句法と漢字など、ある程度は暗記で対応できます。古文などは有名な話のあらすじを覚えてしまうのも効果的です。例えば、源氏物語を漫画などで読んでおけば、有利になります。

社会(地理・歴史・公民)

地理以外は暗記の要素が非常に強い科目です。そのため、難関大学を目指さないのであれば、暗記で対応できます。ただし、最近の共通テストは資料の読解が求められるため、昔よりは思考力も試されるようになっています。地理の場合は、空間的な思考法ができないと厳しいです。なので、意外と理系の人は地理が得意だったりします。暗記が得意な人は地理よりも世界史・日本史を選択したほうがいいと思います。公民は、現代的なテーマ(時事問題)が出題されることも多いため、地政学や新型コロナウイルスなど、ニュースもチェックする必要があります。東大や一橋大学などの論述問題は、最初はまったく書けないと思います。最初のうちは、山川出版社の論述問題集や、赤本・青本で解法を暗記してもよいと思います。ある程度解法を暗記したら、実際に問題を解いていきます。そうして、間違えた問題は「なぜ間違えたのか」をしっかりと思考します。

理科

得意な科目ではないので、あまりアドバイスできませんが。興味を持てるかどうかで難易度に相当な違いが出てしまう科目です。私の場合は、父親が電力会社のエンジニアだったので、中学生までは得意科目でした。しかし、高校の化学で嫌いになり、ほぼ捨てました。センター試験の選択科目は生物にして、高校3年生で一気に暗記して乗り切りました(国立大学は落ちたので乗り切れてないのか、笑)。本当に、興味の度合いに左右されてしまうので、最初はYouTubeなどで理科の動画を視聴するのが効果的だと思われます。学校の先生の説明よりも遥かに理解しやすいです。生物と地学は暗記で乗り切れるため、文系の生徒は生物・地学を選択するのがベターです。次点は化学です。物理は数学との関連性が強いため、文系は選択してはいけません。

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