SMCという超優良企業をご紹介!

SMCという超優良企業をご存知だろうか?空気圧制御による工場自動化などで存在感のあるメーカーだ。普通は、工場自動化(FA)と言えば、三菱電機・キーエンス・オムロン、ロボット系であればファナックなどを連想することが多い。ところが、このSMCも、超優良企業なのである。営業利益率は約30%である。これほど業績が良い企業は、日本では信越化学工業くらいしか思い浮かばない(信越で29%)。

なぜ、これほど利益率が高いかというと、市場シェアが高いからだ。国内は60%、世界で40%を占める。これだけシェアが高いと、強気の価格でも売れるのだ。シェアを支えるのは70万点に及ぶ品揃えと豊富な在庫だ。在庫が多いと、売れてキャッシュになるまでの期間(CCC)は悪化する。ところが、顧客に素早く届けられるメリットがあるのだ。

SMCの強みは、半導体向けの製品が多いことにもある。昨今、AIなど、半導体需要は強含みである(半導体にも種類があり、メモリー市況は悪化しているようだが)。

以上、インターネットの情報と、日本経済新聞の記事より、作成してみた。

大学生は就活において、SMCのような地味なメーカーはあまり好まない傾向がある。だが、FA(ファクトリーオートメーション)は、世界の工場の自動化を支える重要な業界だ。それに、この利益率とシェアであれば、倒産の危険性は低い。実は、SMCのような地味な分野こそ、競合が少ないブルーオーシャンなのだ。自動車などは、市場も大きいが、それだけ大きな市場を狙って日本・アメリカ・ドイツ・フランス・イタリア・韓国・中国など、多くの国の企業が争奪戦を繰り広げる。地味な市場のほうが、日本企業はシェアが高くて利益率も高く、おいしい思いができるのだ。

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