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-「あまや座」で映画-

茨城県の瓜連町にあるミニシアター「あまや座」で、二本立ての映画を観てきました。

一本目は「恋のクレイジーロード」。

二本目はドキュメント映画「シネマ狂想曲」。

「恋のクレイジーロード」は20分弱の短編。

かなり、えぐい内容も含みつつ、後味は含みのある映画でした。

個人手には、ラストシーンの手前で、バスから降りた出演者のウィッグのような髪の毛が、夕日の中で、少しずつずれ落ちてゆく演出が好きでした。

「シネマ狂想曲」は「名古屋映画館革命」というサブタイトルで、一本目の作品の製作陣のひとりである、名古屋のミニシアター「シネマスコーレ」の副支配人の坪井篤史さんのドキュメント映画。

*正確には、製作陣ではなくて、配給協力のような感じなのですかね。

その映画を語るときの饒舌な語り口や、ユーモアに溢れた映画への愛情、それもC級映画へのやさしい眼差しに、思わず頬の緩んでしまう場面のある映画でした。

そういう「作品への愛情」というのは、音楽やアート、文学なども、似たようなものなのかな、と。

わたしも、小説を書き始めた、そもそもの動機は、サリンジャーやドストエフスキーなどの執拗な語り口が、わたしにとっては、どうにもコメディにしか思えなくて、その文学の、楽しみ方に、もっと触れてもらいたい、とか、わたしも、そういう作品を書いてみたい、とか、そういう気持ちから、小説を本格的に書き始めた経緯があるので、やはり、ユーモアというのは、作品を語る上で、とても大事なものだよなぁ、と思っております。

そんなこんなで、その「あまや座」さんでは、ミニシアター系の映画がいろいろ上映されているので、ほんとうはお金に余裕があれば、通い詰めたいのは、山々なのですが、また余裕をみて、何かを観に行けたらと思います。

それでは、夜も冷えますし、体調などには、くれぐれもお気をつけください。

また、冬の小さな夜に。

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