「緑嘴」りょくし  Grünschnabel (グリューン・シュナーベル)

 緑は、形容詞でgrün、嘴(くちばし)が, der Schnabelである。実は、Gelbschnabel (ゲルプ・シュナーベル)という言葉もあり、gelbは形容詞で「黄色の」の意味があり、鳥類の分類にも出てくるが、文字通り、日本語と同様に、嘴の黄色い、未経験の新参者の意味がある。 

 さて、「グリューン・シュナーベル」にも同じ意味があるのであるが、こちらは更に、未経験の新参者であるにも関わらず、生意気で出しゃばり者をいう。「緑」には、新緑のイメージで、「フレッシュ、若い」のイメージがあり、本来はポジティブな意味合いを帯びるのであるが、ここでは、逆にマイナスのイメージで使われている。

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