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ドイツ語宗教語

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とりわけ、キリスト教に関連する言葉を集めています。
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記事一覧

「年と年の間に」Zwischen den Jahren(ツヴィッシェン デン ヤーrレン)

  das Jahrとは、中性名詞であるから、定冠詞dasが付く。j字は、ヤ行発音になり、h字は長母…

さがらもりを
3か月前
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聖ニコラウス [2] St. Nikolaus(ザンクト・ニコラオス)[2]

 前回の、2023年12月11日の投稿の同名の記事では、St. Nikolausなる聖人の存在が、ドイツ社会…

さがらもりを
4か月前
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聖ニコラウス [1] St. Nikolaus(ザンクト・ニコラオス)[1]

 St. は、Sanktの略であり、ドイツ語で「ザンクト」と発音する。英語の「セイント」、フラン…

さがらもりを
4か月前
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「マルティンの行列」 der Martinsumzug(デア マルティンス・ウムツーク)

 まずは、der Umzug(デア ウムツーク)という男性名詞から始めよう。der Zug自体が一つの名…

さがらもりを
5か月前
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聖別されるべき夜の、鯉  der Weihnachtskarpfen (デア  ヴ…

  まずは、Weihnachtという言葉から行こう。この言葉自体は、今は死語と化している言葉であ…

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復活祭休暇 Osterferien(オースター・フェーリエン)

 復活祭は、das Ostern (オースタン)で、休暇が die Ferien (複数形)である。  復活祭は、…

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緑色木曜日  Gründonnerstag (グrリューン・ドナースターク)

 緑色は、形容詞 grün (グrリューン)で、木曜日が der Donnerstag (直訳すれば、「雷神の日」) である。なお、日本語では、r音とl音の区別をしないが、今後はラ行音で"r"印を特別に付けたものは、r音とする。このr音は、英語と異なり、水なしでうがいするようにして、のどひこを震わせて発音する音である。  さて、なぜ木曜日が緑色なのか。まず、緑色木曜日はいつかと言うと、これは、復活祭と関係があり、キリストが受難する金曜日の前日である。だから、この木曜日の晩に

復活祭の麺麭 Osterbrot (オースター・ブrロート)

 復活祭は、das Ostern(オースタン)で、麺麭がdas Brotである。  2021年の復活祭は、4月4…

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名前の日 Namenstag (ナーメンス・ターク)

 名前は、der Name である。-e で終わる単語で、男性名詞というのは、比較的に珍しいのである…

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20*C+M+B+22 ドイツの住宅の玄関の扉やドアの回りの梁や壁に見えるサイン

 今回の投稿は、新年2022年に入って初めての投稿である。今日1月8日にこれを書いているが、一…

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「マリアの光のミサ」 Mariä Lichtmess(マリエ リヒト・メス)

 今日は、筆者の2021年12月31日の投稿「うまい滑りを!」で約束した通り、クリスマスや「年始…

「マリアの光のミサ」[2] Mariä Lichtmess(マリエ リヒト・メス)[2]

 一月末から約二週間、友だちに呼ばれて東南部フランスのプロヴァンス地方に行っていたので、…

「バラの月曜日」 Der Rosenmontag(デア rローゼン・モンターク)

 バラは、die Roseで女性名詞である。語中のs字は、ザ行音の発音となる。その複数形が、die R…

「民衆一般の教会」Volkskirche(フォルクス・キアヘ)

  das Volkという中性名詞には、色々な意味があり、「民族、国民、民衆、人民」などと訳せる言葉である。v字は、ドイツ語では、基本的にf音で発音するが、場合によっては、v音で発音することもある。ここでは、ドイツの自動車メーカー「Volkswagenフォルクスヴァーゲン」を思い出してもらえれば、よいであろう。ここにも、「Volks-」とs字が付いた形が出ており、このs字が、「~の」を意味して、複合名詞を作る機能を引き受けている。そして、Volkswagenには、「大衆一般(