一期一会は軽さを増して
今日、小さなお別れがありました。SNS越しに出会った友人がそのSNSをやめると、最後にダイレクトメッセージをくれました。「短い間だったけれどありがとう。お互いに幸あれ」そのひと言を送ってくれた後、彼はいなくなりました。
アカウント自体なくなったせいか、最後の一言すら残りませんでした。
久しぶりに泣きました、少しだけだけど、ちゃんと泣きました。
私が何かしたのだろうか、こうなる前に何かできなかったのだろうか。臆病で傲慢な私はそんなことを考えずにはいられませんでした。
インターネット越しの関係というのは楽で、無責任で、便利です。かつては重厚だった一期一会は軽さを増して、情報という目に見えないものの上をただ漂っているのでしょう。
きっと今日もたくさんの一期一会が消費され、関係性が消失している。そう考えると胸の奥がきゅっと苦しくなるような気がします。
一期一会。
素敵な言葉ですよ、たぶん。できたら大切にしたいくらいには。
(412字 執筆時間45分くらい)
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