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2023.04.06 自衛隊ヘリコプター墜落事故 【随時更新】
<要約>
4/6(月)に10名が載ったヘリコプターが宮古島海上で消息を絶った。ヘリコプターには陸上自衛隊第8師団トップの坂本雄一師団長が搭乗していた。
消息を絶ったヘリと搭乗者は4/15AM時点でも発見されていない。
※本投稿は試験的に有料記事にしていますが、無料で全文を読む事ができます。
1.概要
陸上自衛隊のヘリコプターUH-60JA(米国の通称ブラックホークと同型機)が墜落し、搭乗者10名が行方不明となった。
行方不明となっている搭乗者は、陸上自衛隊第8師団のトップを含む幹部。事件当時は航空偵察訓練で宮古島周辺の地形などを確認していたとされる。
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1-1.搭乗者(10名)
坂本雄一師団長(55):2023年3月に着任したばかり
師団幕僚長
宮古警備隊長
パイロット2名
整備員2名
2.時系列
4/6 15::46 宮古島の航空自衛隊分屯地を離陸。
4/6 15:54 下地島の空港管制と交信(最後の交信)[01] を行う。
ヘリの目撃者:「ちょっと低めかなって、何か周りを見ているのかなという感じ。珍しいヘリだったので覚えていて」と語る。[03]
へりの目撃者:池間島の高台からヘリを見た70代男性。「海面付近を低く飛行していた。少し目を離した隙に見えなくなった。異常な音などは聞こえず、勢いよく沈んでいったのではないか」[04]
4/6 15:56 レーダーから消失。周辺(宮古空港と下地島空港)の管制は救難信号(ヘリに搭載された航空機用救命無線機(ELT))を受信していない。
4/7 未明、第11管区海上保安本部が宮古島の周辺にある伊良部島と池間島の間の海域でヘリの窓枠のようなものなどを発見。
4/8 21:52 NHK報道:伊良部島海岸付近(伊良部島北部の崖「三角点」近く)で人らしきものが浮いているとのこと。(海上保安庁のヘリコプターで1時間程捜索したが発見できず)
![](https://assets.st-note.com/img/1681015036972-QKHW7uojKY.png?width=1200)
4/9 正午時点で墜落した機体に登場していた10人は発見されていない。
4/9 正午以降は陸上自衛隊が380人体制で捜索を行う。
4/9 正午「人影のようなものが見える」という情報が入る。
4/9 14:30頃、第11管区海上保安本部(那覇市)は、巡視船が捜索海域で新たに燃料タンクと見られる漂流物1点を回収した、と発表。
![](https://assets.st-note.com/img/1681527109737-npxj40gOmd.png?width=1200)
4/12(水) 行方不明のヘリが低空飛行をしていた形跡ありとの報道。[06]
4/14(金) 海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」が無人潜水機(ROV)を投入して捜索。
4/16(日) 隊員5名を発見したとの報道あり。
3.発見されたもの
開かれていない状態で発見された救命ボート:製造番号が墜落した機体のものと一致
機体の一部:「陸上自衛隊」「非常口」の記載がある
折れた回転翼とみられる発見された長い板状のもの
4.墜落原因
4-1. 概要
現時点では原因は不明。墜落の原因となるような環境要因も見つかっていない。
天候:安定していた
機種:UH-60JAは安定して運用されている機体。二つのエンジンが備わっており、トラブルで一つが停止しても飛行できる構造。
墜落した機体:3/20-3/28の間「特別点検」(飛行時間50時間毎に実施する点検)と「確認飛行」を実施済み。本フライトの前に、熊本県高遊原分屯地から宮古島分屯地に4時間かけて移動しているが異状はなかったとの事。
4-2. 推定原因
林吉永・元空将補(80)(元空自第7航空団司令)[02]
「救命ボートの操作や緊急連絡をする時間もなく、突発事態が起きたのではないか」
「何らかの原因で、二つのエンジンに同時に異常が発生したと考えざるを得ない」
河野克俊・元統合幕僚長(68)
「天候は問題なく、夜間飛行でもない。今ある情報では原因を推測するのは難しい」
5.意見
5-1.批判的
幹部を同じ機体に乗せるのは、危機管理意識の欠場が疑われる。
5-2.陰謀論(?)
同時間帯に中国の艦船が航行していた事をもって、何らかの関与(EMPによる攻撃)を疑う意見がある。(…が、①中国側にメリットがない(攻撃が発覚した場合、日本ひいては米国との武力衝突局面に陥る) ②電波妨害なら広範囲に影響があるはずだがそういった事象はない、ため信憑性は低い)
6.関連知識
6-1.陸上自衛隊第8師団(約5000人)
司令部は熊本市。北熊本駐屯地に設置されている。
熊本、宮崎、鹿児島3県の防衛や警備を担当。
2017年度末、機動師団に改編。
有事の際は警備区域外の南西諸島に緊急展開する任務を負う。
対中国を想定して自衛隊が進める「南西シフト」における重要な役割を担う。
6-2. UH-60JA
米国の「ブラックホーク」と同型機。陸上自衛隊は60機を保有。
部隊輸送や災害派遣、急患輸送に広く使われている。
エンジンが2基ついており、1基が停止しても飛行可能。
A.参考情報
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