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新米パパ向け育児入門

一児の父をしております、ハカマタです。

私は 2016 年に第一子を授かりまして、夫婦で共働きしながら育児をし、気づけば 3 歳半。
父としてのパフォーマンスは、振り返ってみると自己採点で 100 点…とは言い難いのですが、身近で第一子を授かっているご家庭も増えてきているので、何かの参考になればと思い、心構えや具体的行動をまとめてみたいと思います。


1. 心構え


最大にして最強に大切なことは、圧倒的当事者意識 ※ です。 

筆者も諸先輩方に出産の報告をした際、「子供がいると生活がガラリと変わるからね」と耳にタコができるほど言われ、その都度「いやいや、そうは言ってもなんとかなるっしょ」と受け流していたのですが、完全に私が間違っていました。

本当に一変します。

当然ながら新生児は、親の事情や周囲の環境などを理解し、自発的に行動することはできません。言葉を選ばずに書けば、彼ら・彼女らは、自力で生命維持をすることもできません。

そのアラートはコマンド「泣く」一択で飛んできます。四六時中。

IT 業界の関係者であれば、

・なんだかわからないけれどひたすら障害アラートが飛んでくる
・障害発生原因が都度違う上に、完全に意味不明なこともある

と言えば胃がキューーーーっとなって理解できる向きも多いのではないでしょうか?

つまりそういうことです。

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(そういうことです)

また、ずりばい〜ハイハイ〜つかまり立ち〜など、運動能力の向上に伴いできることが増えるにつれ、危険に遭遇する機会がどんどん増えていきます。

成人の成長・変化は緩やかですが、子供は日々劇的に変わっていきます。

先の IT の例えで言うと、保守運用担当者の知らないうちに、メチャクチャ機能追加や要件変更がなされているようなものです。

やってられるか!!

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(Change Request などありません)

そんなわけで、日々発生するあらゆる事象をいったん受け止め、冷静に分析し、対策を考えて対応していく必要があります。

これは母親一人に任せるには荷が重すぎるタスクです。ただでさえ出産後は体力も落ち、授乳や夜泣き対応で寝不足になり、冷静な判断が難しい状況に追い込まれます。母乳を与えている母親はアルコールを摂取することもできず、一人で外出もできませんので、ストレス発散の手段も限定されています。

一家の大黒柱として、これまで以上に仕事に邁進しよう!自分は一家を財政面から支えるのだ!という意気込みも湧いてくるかと思いますが、その想いだけで突っ走ると危険です。
日々の生活をどう二人三脚で回していくのか?父親の動き方が、その後の家庭の永続的発展にどれだけ影響を与えるのか?は言うまでもないでしょう。

そこで圧倒的当事者意識※です。細かいテクニックより、まずはこれです。
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・配偶者が出している、言葉にならないヘルプ要請に気付けるか?
・自らの行動を省みて、必要とあらば発想や考えを変えるための余力があるか?
・行動をコミットできるか?
・他人の意見に振り回されず、自分ごととしてやり続けられるか?


配偶者は、妊娠から出産を通じて、肉体的な痛みを伴いながら「母親」に変化していきます。一方男性サイドは自分の肉体に変化が起こるわけではないので、「変わる」キッカケを意識的に作らなければなりません。

子供が生まれてから家庭がギクシャクする原因の一つは、男性サイドの「自己変革」が起こらず、構造的な歪みを抱えたまま時間が経過していくことにあるのではないでしょうか(特に核家族の場合)。

というわけで、まずは圧倒的当事者意識を持ち、子供がいる状態での家庭をうまい具合に回していくことを「自分ごと」にしましょう。ここがスタートラインです。

※なお、筆者はリクルート社に在籍していた過去はありません


ただしここで一つ注意。過度のイクメンアピールはやめましょう。地雷です。子供は(ある程度)無条件で可愛いのですが、頑張っている父親の姿は、特に可愛くありません。承認欲求は外ではなく、家庭内で満たしましょう。


(承認欲求を外に求めるのはダメ。ほどほどに)

2. 行動編


では具体的にはどんなことをやれば良いのか?そのうちの一つが、「必要なものを先回りして調達しておく」ことです。特に消耗品の定期購買設定をしておくと、都度の買い出しも減ってかなり楽になります。

それも踏まえて、いくつかの観点に分け、「そんなの進○ゼミでは習わなかったよド○えも〜〜ん」的なことを書いてみたいと思います。


2a. 衛生面

・オムツ

何はともあれまずはオムツです。出産後から1歳児くらいまではテープ型、そのうちズボン型に変えていきます。ただしオムツはすぐにサイズアウトするので、早め早めにサイズを大きくしていくのがおすすめです。

L、LL サイズくらいになると、身体の成長も安定してくるので、15% off などでお財布にも優しい、定期購買設定をしておきましょう。

夜のおしっこの量が増えて漏れるようになってきたら、夜用オムツの登場です。


・おむつゴミ箱 

一日におむつは何枚も替えるので、専用のゴミ箱は重要です。離乳食を食べるようになると、形も匂いもリアル(笑)になっていくので、具はトイレに流すようにします。

大規模な集合住宅に住んでいる場合は、都度ビニール袋に入れてゴミ捨て場に捨てにいく方が衛生的かもしれません。


・おしり拭き

箱買い一択です。おしりに限らず色々拭けるので、たくさんあるに越したことはありません。


・お風呂

最初はベビーバスからです。首が坐っていないのでメチャクチャ緊張しますが頑張りましょう。


生後 3, 4 ヶ月くらいになると、首につける浮き輪で一緒に湯船に入れるようになってきます。ただし、完全に安全が保証されているわけではないので、利用中は目を離さないように気をつけましょう。我が家でも一度ひっくり返ったことがあり、肝を冷やしました。


頭、身体は、全身泡ソープで優しく洗えば OK です。新生児の頃は全身から良い匂いがしてクセになりますが、代謝も良いので汗もたくさん出ています。優しくきれいにしてあげましょう。




2b. 食事

・ミルク

完全母乳でない場合はミルクをじゃんじゃん与えます。ミルク缶に書いてある量はあまり気にせず、飲みそうだったら量を増やします。哺乳瓶の乳首の大きさも、先手先手で巨大化させていきましょう。

哺乳瓶の衛生状態も気になりますが、毎度 煮沸消毒するのは大変なので、ざっと洗ってミルトンに突っ込んでいきましょう。


・離乳食

生後半年位から離乳食開始…なのですが、気合入れて頑張って作るものほど食べてくれなくて、メンタル的にやられます。そのうち大人と同じようなものを食べるようになるので、あまり神経質にならずにしていきましょう。

(アレルギーなどが気になると思うので、このあたりは離乳食の本を見ながらいきましょう)

ベビーフードのセットもお世話になりました。


・食事時のマナー的なもの

離乳食を初めてしばらく立つと、おまっ…!ちょっ…!何を…!?というあらゆる行動をしてくれます。諦めましょう。

口からものを出す、スプーンを落とす、テーブルの上のあらゆるものを落とすなど、なんでもやります。おそらく本人にとっては実験みたいなもの。「食べ物を粗末にしちゃいけません!」と怒ったところで通じません。諦めましょう。

そのうち、他の楽しいことがわかってくると、食べもので遊ぶことは減ってきます。大丈夫です。

2c. 健康

・皮膚(保湿)

とにかく保湿します。ローションとワセリンでベタベタになるくらい塗り込みます。

・その他、病気になった時の対応

新生児は鼻をかめないので、鼻水を吸ってあげる必要があります。大人が口で吸うタイプの鼻水吸引器もあるのですが、自分が体調崩したり吸引力が不十分だったりするので、電動鼻水吸引器があると非常に便利です。

我が家はハンディタイプの電動鼻水吸引器から買ったのですが、吸引力が中途半端で結局上記のものを買い足しました。最初からこれ買っておけばよかったです。


日中の体調不良はかかりつけ医へ。ただし夜中、突然発熱して泣き止まない、なんてことも起こることがあります。そんな時は東京都内であればファストドクターが便利です。

我が家では一度、熱性痙攣のような症状が出た際にお世話になりました。深夜にもかかわらず駆けつけていただけるのは本当に心強かったです。


2d. 遊び

・絵本

月齢が若い頃は、なんでも引っ張ったりなめたり噛んだりしてボロボロになるので、厚紙でできている「ボードブック」がおすすめです。


・映像 (Eテレ、YouTube)

Eテレのコンテンツは、いずれも「親の視聴にも耐えられる」レベルで作られており、お世話になることは間違いありません。
好きな「月歌」ができたら一人前でしょう。

海外発の YouTube のキッズ向けコンテンツは、日本語ローカライズされている物も多く、いずれもクオリティの高さに驚きます。


・おもちゃ

男の子であればトミカ、プラレールは不可避ですね。楽しく遊びましょう。ところで、タカラトミーの株主優待でトミカやリカちゃんがもらえます。ご参考まで(*2)。

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保有株式数100株以上1,000株未満の株主様
人気国産スポーツカー「トミカ」2台セット
・トヨタ GR スープラ
・ホンダ シビック TYPE R

保有株式数1,000株以上2,000株未満の株主様 人気国産スポーツカー「トミカ」4台セット
・上記の2台
・日産 フェアレディZ 50th Anniversary
・日産 GT-R 50th Anniversary

保有株式数2,000株以上の株主様
・上記の人気国産スポーツカー「トミカ」4台セット
・白いローブデコルテを着用したロイヤルスタイルのリカちゃん


2e. お出かけ

・ベビーカー

生後 2〜4週間くらいから徐々に外へ。野外は情報量が多く、子供にとって刺激に溢れています。少しずつ外に連れ出していきましょう。

ファーストベビーカーは色々見て好みのものを使うと良いと思いますが、1-2歳になってもなんだかんだベビーカー活躍の場面が出てきます。そんな時は、軽量タイプのベビーカーが一台あると便利です。


・抱っこ紐

なんだかんだエルゴベビーが最強ではないでしょうか。

ベビービョルンもよく見るようになった気がします。


・児童館やコミュニティ

地域の児童館や「赤ちゃん天国」と呼ばれている施設にいくと、同じくらいの年齢、月齢の子供をつれたママ・パパが集まっているので、育児や地域の情報交換のためにちょくちょく通うと良いです。
(2020年5月現在は、閉館している施設も多いかと思いますので、事前調査の上、安全対策をしてご利用ください)


・旅行はいつから?

生後 半年くらいすると、なんとなく 1泊位で旅行ができるようになってきます。

・クルマ(ベビーシート)

レンタカーやカーシェア利用の場合、チャイルドシートを備え付けておけません。日本育児の travel vest EC+ は、コンパクトで持ち運びがしやすくおすすめです。



3. 最後に


対・子どもだけに拘らず、できることはたくさんあります。

・ゴミ出しをする
・食事を準備する
・日用品の買い出しをする
・普段やりづらい場所の掃除をする(エアコンやレンジフードなど)
・お義父さま、お義母さまケア
・諸々の記念日対応
・子どもの動画や写真アルバムを作る
・育児情報を調べる

などなど。

人間誰しも、過処分時間には限りがあります。仕事に趣味、どうしても譲れないものはあると思いますが、子供ができればその優先順位はゼロベースで見直さなければなりません。この事実と向き合い、少しずつ変化し、そしてその変化を楽しむ。この姿勢がとても大切だと思っています。

大変なことも多いですが、家族が増える楽しさ、尊さからは、他に変えがたい喜びも感じます。今日も持ち場で頑張っていきましょう。


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新米パパさん、頑張りましょう。


4. ディスクレーマー


・医療に関する情報は、正確性、更新時期などについて一切保証するものではありません。かかりつけ医などの診断に従い、適切な判断と処置をお願いいたします

・(*2) あくまで参考情報であり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。最終的な投資の意志決定は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 


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