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うみのそとの図書館レポ

klis Advent Calendar 2019の一日目の記事です。

選んだのは自分ですけど、1日目てなんか緊張しますね。知識情報・図書館学類1年生のあざみといいます。趣味は写真と旅行です。
技術的なネタもないし、自分にコンテンツがある訳でもない...klis Advent Calendarということで、ド直球に行ったことのある(特にヨーロッパをメインに)5つくらいの海外の図書館についてつらつらレポしていこうかと思います
1年生の秋学期の授業である、吉田右子先生の図書館概論がチラつく内容かもしれない

1館め オーストリア プルンクザール

オーストリア国立図書館は本国でプルンクザールと呼ばれています。
純粋に写真だけ見てもすごーーーーーーく綺麗だと思いませんか??この図書館は、世界一美しい図書館の一つに数えられています。この部屋そのものが、もはや芸術...!
この時は、大雨だし外は工事中だしで入り口を見つけるのが大変だった..
入った瞬間にぎっしりと本が詰まった堂々たる大きさの本棚がお出迎えしてくれます。基本的に入ったのは、オーストリアの学術における資料のコンパクトなミュージアムみたいなところです。日本の江戸時代あたりの資料も置いてありました。蒲田のクジラかな??
市民がたくさん勉強しにきていて、私は外国人なので入れませんでしたが閲覧室に続く階段にはたくさんの利用者の人たちがいました...! 外側からもチラッと中が覗けるんですけど、物語みたいな光景でした。かっこいいなーーー

2館め シンガポール  シンガポール国立図書館

シンガポールのは写真を撮り忘れていたみたいで残ってなくて悔しい!!
超近代的な大きいガラス張りのビルでした。この図書館があるBugis駅周辺にたまたまホテルをとっていたので本当に偶然の出会いでしたね、図書館だって数日気づかなかった..
この図書館、珍しいことに外国人でもいろんなエリアに入れるので中を見ることが出来ました。太っ腹...
エントランスは南国チックなヤシの木とかで装飾されたゆったりとした空間。2階以上にある本棚は中国語と英語の本が多かったです。民族構成的に中国由来の人が多いからかな。余談なんですけど、私は結構中国の人に自信もって中国人に間違えられます。なんでだろう…
話を戻して、一番びっくりなのはキッズフロア。すごく楽しそうな遊び場みたいな感じで、図書館だってことを忘れそうでした。思いっきり遊べて、しかも近いところにちゃんと本も設置してあって。こんな空間が幼い頃からあったらいいなぁーって考えちゃいました。

3館め イギリス 大英図書館

大英博物館は有名ですよね。いった当時はちょうどマンガ展やってました。行きたかったー
大英図書館はイギリスが250年かけて集めた資料が所狭しと並んでいる、知識の宝が詰まった国立図書館です。この図書館、見所がてんこもりでした...!

1.大英図書館のお宝たち
この大英図書館にも常設展示室があります。ヨーロッパの国立図書館は、自国がどんな学術史を持っているのか展示する空間を持っているなという印象です。
コンパクトな空間に、目に焼き付けたいお宝がゴロゴロとありました。イギリスならではのシェークスピアに関する資料や、ダヴィンチ・ノート、バッハやモーツァルトの書いた楽譜、マグナカルタやマンデラ裁判のスピーチなどなど...芸術から歴史まで幅広いですね。中でも一番興奮したのは、ビートルズの資料でした。写真NGなのが勿体無い、初期のCDジャケットや歌詞のメモ、彼らが使っていた道具などなど...ここに来る途中の駅で、All you need is loveのすごいストリートパフォーマンスを聴いてきたこともあって、感動が止まりませんでした。コンパクトな空間にびっくりするようなお宝がしれっと並んでて心臓に悪かったです。ドキドキしたーーー

2.王の本棚

ちょっとわかりづらいんですけど、この後ろにある本棚が「王の本棚」"Kings library tower"と呼ばれています。(手元に写真が出来たら、あげ直しますね...)王の、という単語がつくところ、さすが今でも女王が君臨する国のネーミングだなと思います。建物の中心を1階から3階まで突き抜けた大きい本棚は圧巻です。いつまでもみていられました...素敵。このnoteのトップ画像の本たちはこの本棚のものです。
この図書館はKing's cross St.Pancrasというハリポタの電車のホームの撮影地にあります。この本棚も合まって、まるでホグワーツにいるような気持ちに...
そしてこの写真には美味しそうなマフィンとコーヒーが見えますね

3.カフェ

なんと、大英図書館のオープンスペースにはいくつものカフェが出店しています。比較的お手頃な値段で、お菓子とコーヒーを買えて、勉強するなりくつろぐなり時間を過ごすことが出来ます。先述した王の本棚の周りを1~3階にぐるっと囲むようにオープンスペースの椅子と机があって、私も混ざってわざわざ持ってきた本を読んできました。ニヤニヤが止まんなかった...!

4館め フランス オペラ座図書館**

こちらはちょっと毛色の違う図書館。パリ オペラ座ガルニエ宮の中にある、舞台芸術に関する専門図書館です。オペラ座はほとんどこの為だけに行きました。オペラ座で上演された全ての演目に関する楽譜資料が詰まっているそう。ハリポタに出てくる図書室みたいな体験ができます。
(このハリポタに出てくるみたいという感想は、割とガイドブックでも目にします。私自身もそうですが、日本人にとって海外の図書館という感覚は学園を舞台にしたハリーポッターからくる人が多いのでしょうか。)

5館め ルクセンブルク 国立図書館 閲覧室**

これは外から覗いただけなんですけど、ルクセンブルク国立図書館には少し離れたところにオープンスペースのような感じで明るい閲覧室がありました。おしゃれなカフェみたい
市民生活の為の情報支援するインターネットがあったりいつでも聴いてね、という表示が大きく窓に書かれていました。

おまけ オランダ デ・ハレン  図書館カフェ**

ホテルの人にフードコートだと紹介されていった、デ・ハレンです。ここは、元々駅舎だったところを改築して作られた複合施設です。屋台村のご飯が美味しかった!!

これは映画館です。おしゃれ〜
こんな感じで、屋台村や映画館、商業施設などが色々入っています。その中にBIBLIOTHEEKと書かれた小さなカフェを見つけました。あとで知ったんですけど、あれは図書館カフェだったようです。本が並んだ可愛らしいところでした。オランダの図書館はおもしろい形のものが多いって、知ってから行きたかったし、この国につくまでに3本電車を間違えていて到着が予定してたよりもかなり遅かったんです。もっとゆっくり見たかったのでオランダは絶対再訪問したいですね

おわりに

旅行していて、ちょっと余裕があると図書館にいってみます。日本の図書館とは違ったカタチがたくさん見えてすごく楽しいです。こんな観光もありだと思います




追記
去年、私は別の大学の大学生でした。当時やりたい学部に進んだはいいものの病気をしたりして春学期を休学したり、本当にこの進路で良かったのかなとグルグルしてしまって、なんだかなな毎日でした。
回復してきた夏、思い切って貯金を使い父親の出張についてオーストリアに行きました。ウィーンには現地の友達も居たし、1度今の生活から離れてパーッと遊ぼうと思って。そこで出会ったのがプルンクザールです。ウィーン観光にしては長いこと居たので、ネタが尽きてきたところに図書館行ってみない?っていわれたんです。
このプルンクザールは、自分の図書館に対するイメージがガラッと変わったきっかけでした。先人たちが積み上げてきた叡智が、ギリシア神話になぞらえた美術で彩られた部屋に所狭しと並ぶ美しさたるや凄まじかった。
帰国して、やっぱり大学を受け直したいと思った時にklisが目に留まりました。プルンクザールのこともしっかり志望理由書に書きました。今、筑波のklisに拾ってもらえたのは出会いだったなーと思います。つまらん長い自分語りですみません、読んでくれてありがとうございます
klisがすきだよーーーー