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たかぎ七彦先生『アンゴルモア 元寇合戦記』博多編4巻!大海嘯の如くに押し寄せる蒙古軍がついに九州博多を強襲!

九州を強襲、ってのが言いたかっただけのタイトルだ。

今週の更新もコミックスの紹介。
たかぎ七彦先生作の『アンゴルモア 元寇合戦記』博多編の4巻が発売されたので買ったのでそのレビューなぞ。

さて。そもそもの話ではあるのだが、なんでアンゴルモアなのか?

かのノストラダムスは16世紀の人物だし元寇、モンゴル帝国の世界侵攻は13世紀、300年もの開きがある。

博多編に入る前のいわゆる対馬編の1巻第2話でそれは言及されている。

一二四一年四月
東ヨーロッパ一帯は灰燼と化した

後世ノストラダムスの預言書を
研究する学者達はこう唱えた

モンゴル───それは
”世界を滅ぼす大王(アンゴルモア)”の
出づる地であると!

この強引な繋がりだけでタイトルにしてしまうのはなかなかセンスというか覚悟が要る選択だと思う。

閑話休題。

4巻の話をしよう。

3巻で博多に上陸した我らが主人公、朽井迅三郎は、対馬へ援軍を送ってくれるという約束をした少弐景資との再会を果たす。

1シリーズを跨いでの因縁に読者置いてけぼりな感もあるが、「適当な口約束だけで捨て駒にされた」朽井に博多での助勢を景資から頼まれる。

思案の末に朽井は対馬への兵糧を送ることを条件に、対蒙古戦に参加することとなる。

そこで鎌倉の御家人時代の家人であるウカガミ藤太も郎党を引き連れ一旗揚げようと博多に来ていた。

悪党衆である荒蜘蛛衆を引き連れて蒙古の襲来に立ち向かうチーム朽井。

朽井は対馬で領民を蹂躙された無念をその胸に刻み、今一度蒙古軍と相見える。

博多戦、開戦である。

人を引きつけて止まないと同時に、地獄への道連れとする朽井迅三郎は戦バカか、或いはただの戦闘狂か……。

はたまた或いは彼こそが”恐怖の大王”なのかもしれない。

それはそうとして、ほんの少しの出番だけども天草太夫こと大蔵太子さん、今回も素肌に甲冑で嬉々として蒙古軍を討ち取っています。素敵です。

強い美人には弱いのです。


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