見出し画像

Romeo who kissed Juliet

ゼロから覚醒 はじめよう英作文』のP. 68には複文(complex sentence)の作り方を書いています.用語なんてどうでもいいのですが,complex sentenceというのはざっくりいえば大きなセンテンスの中に小さなセンテンスがあるタイプのセンテンス(註・ちなみに,なぜぼくが「文」と書かないかはこの本のP. 11に書きました.ウザいと思う人もいるでしょうが,ぼくはしつこく「センテンス」と書き続けます)のことです.ちなみに,センテンスとセンテンスの間にFANBOYSを挟んだだけで作ったセンテンスを重文(compound sentence)と呼ぶようです(このタイプのセンテンスはP. 58で説明されています).

複文の中で学習者を悩ませるのは関係代名詞(relative pronoun)のようですが,正直,力技で以下を覚えてあとは応用のように考えてくれればいいです.

A) Romeo kissed Juliet.
B) Juliet kissed Romeo.

ロミオジュリエットキスした.
ジュリエットロミオキスした.

という元のセンテンスがあって,

C) Romeo who/that kissed Juliet
D) Romeo (who/whom/that) Juliet kissed
E) Juliet who/that kissed Romeo
F) Juliet (who/whom/that) Romeo kissed

ジュリエットキスしたロミオ
ジュリエットキスしたロミオ
ロミオキスしたジュリエット
ロミオキスしたジュリエット

上のようなカタマリができていく,ということです.つまずく人はC) F) はA)を元としている,D) E)はB)を元にしているということが見えていないのだと思います.

あと,最初のA) B)の訳をそれぞれ「ジュリエットロミオキスした」「ジュリエットロミオキスした」としても意味が変わらないけど,英語の語順は動かないのですが,こういうあたりの部分に惑わされているということがあるのだと思います.でも,個人的にはあまりこの日本語の助詞(particle)=後置詞(postposition)を強調するのは好きではありません.でも,ここでつまずく人に手を差し伸べているのが名古屋外国語大学田地野彰教授の意味順の考え方につながるし,一部その考え方を『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』で取り入れています.

とにかく,上のA)-F)で間違えなくなれば,実は関係代名詞と呼ばれるものは理解としては卒業なのです.あとは実際センテンスを自分で作っていくこと,英語を読んで実例に触れることで,関係(代名)詞がらみの問題は解決していきます.P. 175-P.179に各語のリストもあるので用法も確認できます.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?