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Words for Production

ゼロから 覚醒はじめよう英作文』もまもなく出る『15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』も自分にとって大事な本ですが,まだ,ときどき評価してくれる人がいるようで,そういう意味では助かっています.しかし,結構いい内容だと思うのにさっぱり売れ行きが上がらない本もあります.それが,上(↑)の本です.

極めてシンプルなつくりの本ですが,英会話をやるつもりであれ,英語を読むつもりであれ,英語が書けるようになりたいと思っている人も,基礎がなさすぎて,という人はまずこのワークブックをやってみてください.本当はこんなことは書いてはいけないのですが,自信作のひとつです.ぼくの本でもっと売れている本より良い本です.

下手に英語の基礎知識を身につける勉強を英語のコミュニケイションから切り離した形で学ぶと苦手な英語がもっと嫌になってしまいます.だから,『SUPER STEP 中学英文法』(くもん出版)や『わかるをつくる 中学英語』(学研)も良い本ですが,そこまで大手を振って勧めようとは思いません.情報がつまりすぎているからです.同じ学研でも『中学英語がちゃっかり学べる ゆる4コマ教室』(学研プラス)のほうが高校入試のためにコツコツ基礎を積み上げるというのではなく,大人になってから自分の好きなように学びたい英語の基礎を積むには良い気がします(でもこの本はたぶん絶版です.Amazonでは新品が買えないようです).

というわけで,騙されたと思って,この『Words for Production: アウトプットのための基本語彙ワークブック』をやってみてください.本当は語学書や参考書をたくさんだしている大手から出したかったのですが,ぼくがそういうところを見つけられるはずもなく,知り合いの力を借りて,特殊なところから出しました.だから,まず書店にはないと思います.あまり,デザインも親切ではありません.でも,扱った事項は絞りに絞っていて,初級者が押さえておきたいところは全部入っています.関心のある人は騙されたと思ってやってみてください.

繰り返しますが,この『Words for Production: アウトプットのための基本語彙ワークブック』(東海大学出版部)と『TOEIC® L&Rテスト やさしい英語で基礎トレーニング』(オープンゲート)は地味ですが,英語の苦手な層に,完全な学校英語の基礎のやり直しではなく,実用的なコミュニカティヴな英語をやるための基礎知識をなんとか工夫してまとめたものです.幸い,どちらもまだ絶品になっていないので,『ゼロから 覚醒はじめよう英作文』や『ネイティブなら小学生でも知っている会話の基本ルール』(テイエス企画)でもきついという人はためしてみてください.


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