「貴族の物語」としての乃木坂5期生ーーミッドサマーから貴族へ、あるいは徳の世代継承
この文章を公開するのは、齋藤飛鳥のグループからの卒業が発表された翌々日である。否応なく懐古と総括に語りが集中する数ヶ月が訪れるであろういまこそ、未来の話をしたい。そう思って、このタイミングであえて乃木坂46の5期生についての文章を世に出す。5期生たちにとって、おそらく今回の出来事はエピソード0に過ぎないからだ。
2022年以降の乃木坂46をどう観ていくべきか。結論から先に述べると、私が主張したいのは「貴族の物語」として乃木坂46を解釈するとよいのではないか、ということである