理想の運転、ふんわりアクセルの是非を考察

アマチュアの意見ですが、なるべく参照を多くかつ論理的に記述することで合理的な意見にします。

急ぐことの意味のなさ

・法定速度+10km/h(+20km/hから取り締まりされやすくなる)
・信号が赤になりそうなときに加速して渡る
このような運転は一般道においてさほど意味をなしていないということを示します。

法定速度超え

例えば事故が起こりづらそうな40km/h道路(見晴らしがよく歩道も整備されていて直線道路だが中央分離帯がない)を50km/hで走るとします。
信号やカーブ・右左折車や工事など(以降減速要素と示す)がないとして、本来30分かかる道がどのくらい時短になるでしょうか?

本来30分かかるということは、40km/h*0.5h=20kmの道路
時速で割って20km/(50km/h)=0.4h=(4/10)*60m=24分
よって6分の時短になります。
ということは、おおよそ3kmごとで1分得します。

つまり、3kmごとに1分以上の減速要素があれば40km/hの車は追いつくわけです。
さすがにあります。
いやでもそんなことないよという方、あなたの6分にはリスクを背負うほどの価値があるのですか?

ここでは40km/hと50km/hで比較しました。ほかの条件もよければやってみてください。

信号が赤になりそうなときに加速して渡る

どうせ次の信号で止まります。

このパートで分かりますが、一般道は減速要素が多すぎて時短効果は絶望的です
※ただ、いくら遅く進んでも変わらないからといって、理由がないかつ後続車がいるのに法定速度-20km/hとかで走り続けるのは安全ではないと思います。最低速度は一般道では基本設けられていませんが、安全が確保できる場合、法定速度付近または相応の速度には加速したいです。

※急ぐ効果がないことを疑う方は、何度か通勤などで試してみるといいと思います。試す回数が多いほど信頼できます。

30分かかる道を急いだら何分早く着くかという質問に対し、ドライバーは実際の3倍ほど効果を期待してしまうというデータもあるそうです。
車に乗っている以上速度は十分速く、そこから若干加速しても数十%の効果しか得られません。対して歩く・走る・自転車に乗るのは100%以上の効果を得られます。この事実のずれが直感に反し、効果を多く見積もってしまうのではないかと私は思います。

くるまが 「実は早くない『先急ぎ運転』」
二重引用ですがご容赦ください

1に安全2に燃費が理想の運転

理想の運転は以下の優先順位を満たすものと考えられます。
1. 安全である
2. (総合的に)燃費がよい
3. 目的地に早く着く

まずは事故を起こさないことが大事です。事故は経済的にも環境的にも損失が大きいです。
次に燃費を考えます。前パートより急いでも大した時短になりませんし、意味がないことも多いので、燃料の消費を抑えることを考えます。
最後に時短です。正直一般道で時短は望めない効果だと思いますが、一応記述しておきます。

燃費の要素

燃費は走行距離と消費燃料で決まります。時間は関係ありません。
走行距離は道に迷わない限り差は起こりづらいので、燃料をいかに消費しないかが鍵になります。

運転にあたり燃料を消費する行動は主に以下の2つだと思います。
・アクセルを強く踏む(急加速)
・アクセルを多く踏む(非 惰性走行)

エコドライブ10のすすめ

国とその他団体が連携して制定した「エコドライブ10のすすめ」というものがあります。

エコドライブ(環境負荷の軽減に配慮した自動車の使用)の取組については、平成 15 年度に、警察庁、経済産 業省、国土交通省及び環境省を関係省庁とする「エコドライブ普及連絡会」及び「エコドライブ普及検討会」を設 置し、「エコドライブ 10 のすすめ」を取りまとめ、普及促進を図ってきました。

環境省 ほか「次世代モビリティガイドブック」 p167

https://www.env.go.jp/content/900405840.pdf

エコドライブ普及推進協議会 「エコドライブ10のすすめ」 チラシ版より抜粋

https://www.ecodrive.jp/data/ecodrive10-flyer.pdf

ふんわりアクセル問題

エコドライブ10のすすめ第2項の「ふんわりアクセル『eスタート』」は以下のようなものです。

独立行政法人 環境再生保全機構 「ふんわりアクセル『eスタート』」より
(参考元がインターネット上にないため二重引用)

これについては反対する意見もあるようです。

参照元もないし見たことないサイトなので信用できませんが、考察する価値はあります。

反対派の意見としては主に
・早めに加速して最高速度にさっさと上げて、定速で走ったほうがいい
・後続車が渋滞し、トータルの燃費が悪くなる
があります。以降で吟味します。

あとeスタートをいつまでも遅く加速すると勘違いしているものもありますが、③より20km/hを超えたら加速は強くなります。

早く最高速度にしたほうがいい?

減速要素がある一般道では、最高速度に無理に達することはかえって余計なアクセルになる可能性が高いと思います。
対して高速道路のような減速要素の少ない道であれば、急加速は燃費が良くなります。
※高速道路に進入するときは、原則目一杯アクセルを踏んで十分に加速してください。
※燃費を考えると、80~100km/hで走れる高速の場合、目一杯アクセルを踏んで100km/hに到達し80km/hまで惰性走行、80km/hになったらまたアクセルを踏んで…と運転するのが理想ですが、周りに車がいる場合は危険ですのでしないでください

後続車が渋滞する?

片側一車線で自分が右左折をゆっくりしたせいで後続車が何台か渡れなく…なりますか?
100歩譲っても1台ですし、急加速で運転するのと差し引きしてもそんなに変わらないと思います。
また、信号待ちでは通常アイドリングストップをするので、車が数台進めなかろうが大した問題ではありません。エンジン再始動時に必要な燃料はアイドリング5秒分だそうです。

https://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000013939.html#:~:text=%E5%81%9C%E8%BB%8A%E6%99%82%E3%81%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%92%E6%AD%A2%E3%82%81,%E7%87%83%E6%96%99%E3%82%92%E6%B6%88%E8%B2%BB%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

なんなら歩行者や視界の急変により、交差点で右左折する際は徐行(7km/hほど)が原則です

車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない

道路交通法 第三章 第三十四条
右折時も同様に徐行義務あり

結論:交通ルールを守れ

全員法定速度で走ればいいと毎秒思ってます。

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