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五月祭公開講座「アートの触発と創造」レポート! ~創造的教養人への道程~

今日はオンライン五月祭で、東京大学大学院 教育学研究科・学際情報学府の岡田猛教授の公開講座「アートの触発と創造」を聴講しました。

『芸術が生まれるまでのプロセスを認知科学的に分析し、創造力の教育方法を考える公開講座です。』というHPの紹介を見て、やや抽象的な教育論講座かと思いましたが、まさに「アート思考」を120%学べる、とても有意義で勉強になる講座でした!!ひたすらメモをとったので、ご紹介します。

・アートとは、「表現内容」と「表現方法」を選んでイマジネーションを具現化する営み
・「表現内容」と「表現方法」の繋がりを解体・再構築することで、新しい芸術表現が可能になる(例:印象派→新手法による光の描写)
自分の枠組みの外側との出会いが「芸術的触発」を生む ←芸術の経験や知識が必要(初心者は、絵は見たものを写すものと捉える「写実的制約」を有している)
・実験によって、模倣をすることで、創造性が高まることが分かった
 理由:模倣が新しい着眼点の構築を促すため
 ⇒なじみの薄い作品の模写や、長時間の鑑賞が「写実的制約」を緩和し、創造性を高める(自分と違う作品に接する、作品と深く関わるから)
☆ビジネスの分野では「アート思考」が重視されつつある!
⇒英国のRoyal College of Artで、グローバル企業の幹部トレーニングを開始
・世界の大学は芸術学部を持ち、一般学生にも授業を開講
☆創造活動の過程や方法を体験的に理解し、親しむ態度や習慣を有する人を「創造的教養人」と呼ぶ
・創造的教養を高めることで、生活が豊かになる ⇒創造的教養人が増えれば、創造的で豊かな社会が築ける
・東京大学芸術創造連携研究機構(東大アートセンター)を立ち上げた

大きなモチベーションをいただけた講義でした。「創造的教養人」になることを目指して、日々研鑽していきたいと思います。

ちなみに、Royal College of Art(RCA)の話題が出ましたが、ロンドン在住時に、Royal Albert Hallに行った帰りにRCAの前をよく通りました。懐かしく思うとともに、いつかアート思考のトレーニングに行ければ…と夢見てしまいました。